【登場人物】
提督(メガネ男子)
水着のフレッチャーを見て、ガラにもなく神に感謝した
白露(美少女)
白露姉妹の長女、改二になって髪が伸びた
梅雨と言う名の長い長いトンネルを抜け、ついに始まった夏!その、素敵な夏が提督を行動させた!
とりあえずもう雨は大丈夫だろと朝から洗車に勤しんでいると、汗ダクダクなところにこれまた汗ダクダクなナイスガッツ長良主将率いるナイスガッツ陸上部のナイスガッツメイト達が体育館裏の蛇口のホースで“まったく、炎天下で運動した後の水浴びは最高だぜ!”とアツい青春の1ページをキラめかせていた…
「…まったく、アイツらシャワーまで我慢できんのか」
だがそれもまた青春、長良主将ほど青春フルパワーを感じる者はそうはいないだろう…
そしてその青春水浴びで着ているシャツがスケスケになるのもまた青春、汗臭さだけでなくハジケる健康美…
ほぉ…速吸クンもまたなかなか……これはこちらも抜かねば無作法と言うもの…
そんなハジケる健康美と今夜のオカズについて考えていると…
「あ、テイトクだ、ナニやってんのー?」
「む?オマエは………ト●コ?」
「白露だよ、なんでかなぁ?なんでわざわざ間違えるのかなぁ?わざとやってるよね?」
俺の汗ダク洗車タイムにやって来たのは白露姉妹の長女、白露…見ての通り、頭の悪いやつだ
「っーかなんだその格好は?クールビズか?」
「クールビズじゃないし、ってか気付いた?気付いた?へへーん、どーよコレ?新しい水着!買ったんだよ」
「へぇ…」
「ナニその気のない返事は!なんか感想とかないワケ!」
「ねぇよ」
「ハアァ!?」
なんでキレてんだコイツ、そもそも水着なんぞ前にも着てたじゃねーか、姉妹揃ってスケベなヤツを…
「新しいんですぅ!コレ!去年は改二になってサイズがアレだったから迷ってる内に時期を逃したケド!今年はちゃんと新しいの買ったんだよ!どーよ?」
「あー、はいはい似合う似合う」
「クッ!完全に興味のない反応ッ!」
新しいと言っても、そもそも前に着てたのとあんま変わらない辺りが地味に美少女な白露姉ちゃんらしいと言っていい
「悪いが俺は愛車の洗車で忙しくてな、俺に声をかけるなら局部の辺りをハサミで切ったスケベ水着でも着てからにしてくれや」
「誰が着るか!!そんなモン!!ヘンタイか!」
「ヘンタイじゃない、提督だ」
しかし白露の言うコトにも一理あるか、最初から着てくるより、むしろ自らの手で切り取るのもまたプレイの一環とも言え、より興奮度が増すと言うものか…
フッ、白露よ、まだまだ子供と思っていたが、どうやらお前には教えられちまったようだな…
「よし、もうギンギンだ、白露、ハサミ持ってないか?」
「持ってないし、っーか仮に持ってても絶対貸さないし」
「ケチくさいヤツだな」
「コレ、最近買ったばっかなんだけど?ってかそんな変態プレイに付き合ってくれる娘いないと思うけど…」
「そうかぁ?海風姉ちゃんとか土下座して頼めばヤってくれそうだが…」
「土下座して頼めばって……なんて安いPRIDE」
「安いPRIDEじゃない、提督だ」
しかし…たしか去年、白露と同じく海風姉ちゃんも水着のサイズが合わなくなったとかなんとか言ってた気がするが、今年は買ったのだろうか?
「オイ、海風姉ちゃん水着買ってたか?」
「はぁ?知らないし、たぶん買ってないんじゃない?」
「そうか、残念だ」
「クッ…!何故だかイラっとくる自分が憎い!」
白露は右手から謎の赤い球体を作り出し、それを俺にぶつけた
ビタんっ!!(赤い球体)
「痛い!!なんだそれは…っ!?」
「さ、さぁ?自分でもよくわかんないケド、提督への憎しみを右手に込めたらなんか出た」
「なんか出た、ってなんだ!なんかって!」
“気”か!気弾的なモノか!?コイツ……いつの間にそんな技を…っ!
白露は自分でもよくわからんとか言っていたが、もう一度やってみると言って右手にパワーを集中すると…
シュワシュワシュワ…(赤い球体)
「あ!また出た…っ!」
再び白露の手に現れたエネルギー弾はシュワシュワ音を立てパワーを集中している!どうやらかなりのチャ●ラを練り込んでいるようだな、あの技……たしか二代目、いや、初代メイジン・カワウチの使った“あの術”に似ているわね
「う〜ん………えいっ!」
ビタんっ!!(赤い球体)
「痛いっ!!ナニそれ地味に痛い!なんなんだよそれ!?っーかなんで今それ投げた!?なんで俺に投げた!?」
「いや、なんとなく…」
「こ、このヤロウ…ッ!」
痛みで言うなら筋肉注射ぐらいの地味な痛みだが痛いモノは痛い
「さすが白露姉ちゃん、地味に美少女なだけあってダメージも地味だ」
「地味にとかゆーな!!もー怒った!怒りの白露ボール!」
白露は右手で作り出した赤い球体をブン投げた!投げた……が!冷静になってよく見れば弾速は遅い、っーかスゲー遅い、あまりにもスロウリィ…
「フッ…こんなモノ、避けるのは造作もない」
俺は余裕を持ってスロウリィな赤い球体を避けると…
グッ……ググググググィーン!!
「こ、コイツ!!軌道を変えやがった!」
「どーだ!その赤いのはどこまでも追ってくるんだよ!たぶん!」
「自動追跡型か、また厄介な能力を…!」
白露のヤロウ、またなんて地味な能力を…っーかこの赤いの、マジでトロいくせにどこまでも追ってきやがる!俺だけを感知しているのか?俺だけを…?ならば…!!
「トアーッ!!」
俺は飛び上がって素早く白露姉ちゃんの背後に回ると、その、地味に美少女な身体を背後からアツく抱きしめた
「うわっ!?な、ナニ!?ナニ!?ナニすんのぉー!?え?ちょ、いきなり抱きって…?え?」
「オマエも死ぬんだ!」
赤い球体は俺を感知し、真っ直ぐに俺に向かって飛んできている
「ハァ!?って……そーゆーコトか!!ってかどさくさにまぎれて乳揉むなー!!」
「うむ、なかなかの柔らかさと弾力だ、だが俺がパイ●リしたいと思うにはまだまだ…」
「まだまだ…じゃないっての!!って!放せ!はな……って痛ァァァァァ!!痛い!!地味に痛い!筋肉注射ぐらい痛いー!!」