【登場人物】
リベッシモ(リベッチオ×清霜)
リベッチオと清霜が合体した究極合体戦士、やたらと高い戦闘力を持ち、もしかしたら大和さんより強いかもしれないと言うのが提督の見立て
フブキ(フルパワー)
腰に毛皮巻いてる系ガールのフルパワー状態
肩にちっちゃい建機乗ってるのかい?
なるほどなるほど、予想以上と言う言葉がこれほど似合うとは…
正直“堕天”に比べて如何なモノかとタカをくくっていたフシが私にもありました…
もしこの力を完璧に制御可能であるならば私の研究は更に先へ行くコトができるでしょう……“堕天”の更に先のステージへ…
「とは言ったものの、コレは些か良くない状況ですねぇ…」
役に立たない白露型を叩き潰し、さらに、私に対して牙を剥いたフブキですが、もはや知性どころか理性の欠片も見られず、その暴力的なパワーはこちらとしても“それなりの”装備が無い今、かなり厄介です、さて……
『!?』
「おや?」
どうしたものかと考えていると、目の前に見たコトのない駆逐艦?が現れた…
「どちら様です?」
『『フッ、私の名前はリベッシモ!清霜とリベッチオが“合体”した姿!』』
「あぁ……フュージ●ンってヤツですか?」
『『そうだ!でも2人のパワーを足しただけじゃあないぞー!さらに倍だ!たぶん!』』
そう言えば以前、未来世界のテイトク・ブラックとかなんとかを倒す際、私と中佐クンでヤりましたね…
なるほど、それを駆逐艦達に教えたと…
合体駆逐艦リベッシモは夕立さんと村雨さんを連れてこの場から下がっているんだなと力強く言い、フブキの方を向いて構えをとった
『『よぉ~……し!来い…ッ!!』』
『グゥゥゥ!!ガアアアアアアアアアァァァァァ!!』
ドンッ――――――――!!!
究極合体駆逐艦リベッシモと最凶進化駆逐艦フブキ!とびっきりの最強VS最強の戦いが今!幕を開けるッ!!
◇◆◇◆◇◆
「意外とやればデキるもんだな」
「ってかナニあれ?合体って…卑怯すぎじゃない?」
「フーッ~…やかましい、勝てばよかろうなのだ、卑怯・卑劣・姑息、俺がキサマらクズどもに常々教えを説いていたろーが」
168のヤツめ、まるで自分は常識人ですみたいなツラしやがって…
「ってか強くない?なんなの?夕村コンビがボコられたバケモノと互角にヤリあってるんだけど?」
「そりゃオマエ、フュージ●ンだからな」
まぁ、相性もあるんだろうがと考えていると、腕とか足とかが若干曲がってはいけない方向にプラプラさせた全裸のイケメンがウチのバカどもを引き摺りつつ帰ってきた
「いやぁ~…大したモノですねぇ」
「まぁな」
「しかしフュージ●ンとは、どうです?久々に私達も…」
「言ったハズだ!オマエとは二度とやらねーとな!」
前にテイトク・ブラックをブッ倒す時にコイツとフュージ●ンしたが、まぁ、今回は清霜とリベッチオだけでも十分だろう…
「クッ…!!あのクソカスがァァァァ!」
「よくもこの夕立様をォ!!殺す殺す殺す殺す殺す!」
そしてクズ2人組はフブキにボコボコにされたものの、二言目には殺す!と呪いの言葉を吐きつつ転がっていた…
「ってかテイトク、アイツ誰?」
「見たコトないっぽい」
「あれは清霜とリベッチオがフュージ●ンした究極合体駆逐艦、リベッシモだ」
「ハァ?」
「意味わかんねーっぽい」
俺は哀れな敗北者どもに合体により最強の戦士となったリベッシモについて懇切丁寧に説明してやると、哀れな敗北者どもはクソッタレがァと地面をバシバシ叩き悔しがり…
「………ハッ!?ま、まさか私と夕立がフュージ●ンすればさらに強くなるのでは?」
「村雨ぇ………オマエまさか、天才っぽい…?」
「テイトク!!今すぐそのフュージ●ンを教えなさいよ!!ほら!今すぐ!」
村雨は早くしろよ!モタモタすんなとグイグイきた、それはもうグイグイくるせいか、駆逐艦とは思えぬその村雨っぱいがグイグイくる、まったく、ナニ食ったらそんなやらしー身体に育つのかね、この子は…
「離れろビッチが、クセーよ」
「ビッチじゃないし、クサくもないし!」
とりあえず教えてやるだけならタダなので俺はフュ~…ジ●ン!の動作をバカどもに懇切丁寧に教えてやった
「こうだ、わかったかクズども」
「え?ナニそれ?カッコ悪いんですけど…」
「そんなもんやるぐれーなら死んだ方がマシっぽい…」
「なら死ね」
夕立と村雨はゴチャゴチャ文句タレてはいたが、覚悟を決めたのか、フュージ●ンのポーズを練習し始めた
「フュ~………」
「ジ●ン!よし!これでイケるっぽい!」
「えぇ!カンペキね!いくわよ夕立!」
「オーケー村雨!」
「フュ~………」スタスタ…
「ジ●ン!」バッ!
『『ハアッ!!』』
カッ―――――――――――!!!
夕立と村雨、駆逐艦を超えた最強の駆逐艦が今!誕生するッッ!!!
『『ブフッ~…はいは~い………コレで最強っぽい~…』』
最強融合駆逐艦!村立(デブ)!誕生ッ!!!
「全然違う、2人の角度が全然合ってない」
『『えぇ!?』』
「30分後にもう1度だ!」
「…まぁ、30分を待たず勝負は決すると思いますがねぇ」
ーーー
『『いっちょヤってみっかーッ!』』
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァ!!』
究極合体駆逐艦リベッシモVS最凶進化駆逐艦フブキ!
その戦いはアツく!そして艦娘バトル史上類を見ないほどの激戦となった…
その戦いは大地を砕き、海を割り、空を裂き、驚異的な戦闘力のぶつかり合いは異次元バトルにまで突入し、遂には最凶進化駆逐艦フブキ(フルパワー)となったフブキに対し、リベッシモもパワーを開放リベッシモ・改となり、一進一退の攻防は徐々にリベッシモの優位となっていた!
『ウゥゥゥ!!グアアァァァァァ!!』
『『これがリベッシモ・改だーッ!!』』
ドン―――――――――――ッ!!!
『ガバァ!!ハー…ハー……ハァ……ハー…!』
『『ヘヘッ!そろそろトドメを刺してやるぜ!』』
リベッシモは両の腕を上げて自分の頭上でその両手を組む、その構えはまさに!清霜の師である大和型戦艦最大の奥義ッッ!46㎝砲の構えッ!!
『『ハアアアアァァァァァ!!!』』
気合いと共に、リベッシモの身体に溢れるパワーが漲り、その両腕に凄まじいパワーが集まるッ!!
『ア…?あ…?あ、ああ…ぁぁ!』
そのエネルギーを見ただけで“これはもうどうしようもない”と察したフブキは、どうしようもない力を前に、ただ狼狽えるしかなかった…
撃たれたら100%、いや、1000%を超えて2000%のその先、確実に死ぬッッッ!!決着の一撃が今!
『『ハアアアアァァァァァ!!!』』
『あ、ああ…あああ!』
『『喰らえ!ヤマト型最大の奥義!見様見真似!46㎝砲ーッ!!』』
その一撃が今!放たれ………
ボンッ!!!(合体解除)
「うえっ!?」
「あ、キヨシと別々になったー!」
「なんだよ!もー!!今イイトコだったのにィー!リベ!もいっかい!もいっかい合体するよ!」
最大奥義発動直前に解除されてしまったフュージ●ン…
しかし、その合体、二度目はなかった…
「あばばばばば…」
「待ってキヨシ!なんかアイツ倒れてる!」
「え?マジで?」
46㎝砲の恐怖を前に、フブキは既に戦う気を喪い、その場で気を失って倒れていた…
「なんだよー!!もぉー!!」
◆◇◆◇◆◇
最凶進化駆逐艦フブキ…
その、最凶進化の名に恥じない暴れっぷりはハンパではなく、艦娘の強さにはまだまだ先があると俺達に教えてくれた…
「オイ、そいつ任せていいのか?」
「ご心配なく、悪いようにはしませんよ」
南の島を揺るがすとびっきりの大決戦と言う名の演習を終え、俺達は互いに乗ってきた船へと引き揚げる準備をしていた…
ちなみに、さっきまで暴れ回っていたフブキも今は気を失っているのかぐったりとしており、そのフブキの司令官だか言っていたジジイも雑な感じに船に積み込まれていた…
「なぁ、そのジジイ死んでるのか?」
「死んでませんよ、ちょっと眠っていただいただけです」
「ふ〜ん」
変態紳士曰く、ジジイは些か鬱陶しいので一旦退場して頂いたとのコトだが…
「まぁ、少佐殿もこれに懲りてもう復讐など考えないといいですねぇ」
「ナニが復讐だ、次はクソオヤジに直接言えよ、直接、なんなら俺が連絡してやる」
「ハッハッハ」
「笑い事じゃねーよ!!ナニ笑ってんだ!ブッ殺すぞテメー!」
「いや、これは失敬…」
このヤロウ……舐めやがって
「それでは中佐クン、我々はお先に失礼しますよ」
「あー、はいはい、じゃあな」
「ではいずれ、また…」
そう言って、爽やかなイケメンスマイルで股間の辺りに爽やかな朝日の輝きを浴びつつ変態紳士は去って行った…
「行っちゃったね」
「あぁ、二度と会いたくねーがな、オイ!俺らも帰るぞ168」
「りょーかい」
『『あの………テイトク、コレ、合体解除しないっぽいんですケドー?』』
「そんなコトは知らんッ!!」
次回
長編最終回、まだ見ぬこの世の強ぇヤツ!戦いのロードはまだまだ続く…