【登場人物】
Jervis(サラサラストレート)
J級駆逐艦の長女、グイグイくる
Janus(天パ)
J級駆逐艦の五女、長女と違ってかなりマトモな趣味
「Tea!飲まずにはいられない…ッ!」
ダァン!!(ティーカップ)
このJervisがこの国に来ていったいどれくらい経っただろうか…
この国へ来て以来、Darlingへのモーappealがまったくと言っていいほど上手くいかない…ッ!ホントーならトック・ノ昔にアタシはDarlingとsteadyな仲になり、今頃誰もが羨むイチャLOVE1000%になっていたハズ…!
それが、未だこのJervisはDarlingとの間に距離を感じている…!Darlingはやはりオクユカ・シーと定評のあるヤマトダンジなのか、アタシが何度抱きついてもまるで子供扱い!しかもなんかいつも目を逸らすし…
そして、一番のガンはあのトゲトゲチビ…!
アタシのDarlingの周りをいつもいつもウロチョロしているクソにも劣る下痢便ッ!ショージキ、最初は舐めてかかった感があったケド、このJervisを何度となくイラつかせるコトにかけてはArkの比じゃあない!いずれ“始末”するケド、それは今じゃあない……このJervisの欠点は怒りっポイこと、感情をコントロールするのだ
「Hi、Jervis!ナニやってんのー?」
「…ん?あぁ、Janus…見てのトーリ、Teaよ、アナタも飲む?」
1人Tea timeで感情のコントロールについて考えていると、最近来た妹、Janusがヘラヘラ笑いながらアタシの座るテーブルにやって来た、相変わらず悩みナサ・ソーなアホ面ネ
「あ、そーそーJervis、コレ知ってるー?Valentine's Day」
「Valentine's Day?」
Janusはアカ・シーマートで買ってきたらしいニホンの雑誌をテーブルに広げコレコレーと指差した
「あー………なんかchocolate食べル日でショー」
「あ、そーなの?」
そういや去年だかその前だか忘れたケドArkが買ってきたとか言って食べたワ、別にトクベツ美味しいわけでもなんでもなかったケド…
「なんかねー、この本読んでたら好きな男子にchocolateを贈ると1000%恋が叶うイベントなんだってー、ニホンってそんなのあるんだー、変わってるよねー」
「………は?」
「は?じゃないし」
今、この天パ、なんて言った…?恋が、叶う…?
「Janus、モー…1回言ってくれル?」
「だからぁ〜…なんかねー、男子にchocolateを贈ったら1000%恋が叶うとかなんとか〜」
「Janus、Once again, please in English」
「When chocolate is presented to the boy, 1000% love seems accomplished、ok?」
な、な、な………なん、ですッテ!?そ、そんな儀式があると言うの!? ウソでしょ…!?
「ほら、この本に書いてあ…」
「貸シテ!!」
Janusからブン獲った本をガン見し、その記事の内容を読み込む!ふむふむ……!ナルホドナルホド!そんな画期的なeventがあったとは…ッ!!し……知らなかった、この国に来てケッコーなるハズなのに知らなかった!まさかそんなこのJervisにモッテ・コイーなeventがあるなんて…!
乗るしかないワ!このBig waveに!!
「………フッ、フフフ、ハハハハハ…」
「な、ナニ?どーしたのよJervis、あ、見てそれ、そのchocolate美味しそー…」
「感謝するワ、天パ、サスガはこのJervisの妹ネ!」
「誰が天パよ、いや、まぁ、たしかにクセ強いケド…」
こーしちゃいられないワー!!このJervis!誰よりも想いのこもった最高にブッ飛んだchocolateを用意しなくてワ!!
「トリアエーズ……chocolateを買わないと」
「chocolateならアカ・シーマートに売ってるよ」
「Be silent!そんなみすぼらしい一山いくらのショーもないchocolateじゃダメ!だからアナタは天パなのよ!」
「えー……なんで私が怒られり?ってか天パ関係ないし」
「最高よ!最高のモノを用意しなくちゃいけない!誰にも負けない最高のchocolateを!」
「サイコーって………あー、たしかにその本にも色々載ってるかな」
天パの言うトーリ、たしかに他のページにはHighBrandのchocolateが多数掲載されているッ!ナルホドナルホド!
「…………ってか、高いわネ」
「でも美味しそー」
グゥゥゥム、たかがchocolateのくせに高いわ、オコヅカイ足りるカシラ?いや、いざとなったらNelsonから金借りればなんとか…
「………やはりNelsonカシラ」
「ナニがー?」
しかしNelsonから金借りたとかLadyにバレたら並みのオセッ・キョーじゃあ済まないだろう、普段は優しいLadyも怒る時は怒る、それも並みの怒りじゃない、王の怒りだ
その苛烈さは並みの残虐・残酷ではとても表現するコトはできない…
正直、思い出しただけで震えが止まらナイ!震えが…!
「クッ!クッ…!えぇい!止マレ!止マレ!」
バシッ!!バシッ!!(膝バシ)
アタシは自分の膝をバシバシ叩き恐怖の記憶に抗った
「まぁ、こんな高いの買わないで自分で作ってみたら?」
「自分で…?」
「ほら、こっちのページに手作りchocolate書いてるし」
手作り!ナルホドナルホド!そーゆーのもあるのか!
「ナルホドー………アナタなかなか冴えてるワ、天パ」
「あの……Jervis?そろそろ天パはヤメてよ、チョット気にしてるんだから」
しかしナルホドHand made!コレならアタシのオコヅカイの範囲で、なおかつ唯一無二のトクベツが作れる!天パにしては実に冴えてるワ!
「そう!とキメたならこうしちゃいられないワー!!」
「チョ!チョ…!Jervis!ドコ行くの!?」
このJervis!そうとキメたからには悪魔もブッ飛ぶchocolateを作って今度コソDarlingのHeartを掴んでみせるワ!まずはそう……ザイ・リョー!ザイ・リョーを手に入れなくちゃあいけない!
ZENは急げ!アタシは椅子から立ち上がり早速ザイ・リョーを仕入れに走った!!
◇◇◇
中古アイドルグッズから菓子パンまで扱うみんなの店、アカシメイト…
「え?カカオ?ないですよ、そんなの」
「ナイノ!?」ガビーン!
「ピーナッツと落花生ならありますけど…」
おつまみコーナーと書かれた商品棚を指差し、さすがにジャーヴィスちゃんにはまだ早いんじゃないですかねぇ〜とか言ってる明石サン…
う、ウカツだった…!アカ・シーマートにならあるものと…
「ってかなんでカカオなんか買いに?」
「え?エート…エートねぇー…Darlingにchocolate作りたくテ」
「チョコ?あぁ、そういやそんな時期でしたか……バレンタイン用のチョコなら一応その辺に置いてますよ、売れないけど」
「そーゆーのじゃなくテ!ジブンで作りたいノ!」
「…はぁ?」
明石サンは菓子パンみたいなのを齧りながら、あーあるある、たしかにありますよねー、女の子にはそーゆー時期が〜、私にもあったわー…とかワリとどーでも良さげな感じで頬杖をついている…
「そういや山風ちゃんもカカオ買いに来てたっけ、流行ってんのかな…」
「ヤマカゼ…?明石サン、それホント?」
「ホントですよ、無いって言ったら街に買いに行くって言ってましたよ、チョコなんか作るのって聞いたらなんか海風ちゃんに作り方教えてもらうとかなんとか…」
あのトゲトゲェェェェェェェェ!!!まさかこのアタシに先んじていたとは…ッ!ナント・ユー!屈辱ッ!屈辱ッ!
しかし焦る必要はない、つまりヤツもまだカカオを入手していないのだ!Luckyは常にこのアタシにある…っ!手に入れるのだ!カカオを!
「ソーデスカ、じゃ」
「あ、ジャーヴィスちゃん、菓子パン買ってかない?菓子パン、今月の新製品、カカオ香るマンハッ●ン」
「興味ないデス」
カカオがないならこんな小汚い店に用はないワ
「あ、そう………ふむ、美味しいのに」ナポォ…
次回は後編、激突!彼女達の流儀!