不健全鎮守府   作:犬魚

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日米血戦編!唸れ!ニュースーパーブロー!

【登場人物】

提督(巨乳好き)
フレッチャーくんのフレッチャーパイを揉みまくりたい

天津風(痴女)
陽炎姉妹の九女、常識人の皮を被った非常識

Johnston(MAJOR級)
フレッチャーくんの妹、自分の可愛さを決して疑わない自分大好きガール


提督と天津風に友達はいない

世間は年始ムードも明け、通常営業に戻った今日この頃、今日も朝からブリブリすっかと朝から大の大冒険を済まし、コーヒーでも飲みつつタバコでも吸おうと喫煙所へと向かっていると、執務棟と食堂の間にある中庭的空間でブリキのオモチャみたいな顔したナニかが歩いていた…

 

「あれは………連装砲くん」

 

連装砲くんはカタカタと歩きつつナニかを拾っているようだが…

 

「やぁ連装砲くん、何をしているのかね?」

 

『…………』ギー…ガー

 

おしゃべり機能は付いてないらしい連装砲くんだが人感知センサーは搭載されているらしく、声をかけた俺の方に顔を向けたが特に意味はないらしく、再び何かを拾う作業に従事し始めた…

どうやら連装砲くんはゴミ拾いをしているらしく、背中に背負ったカゴ的なものに拾ったゴミをポイポイ入れていた…

 

「連装砲くーん、連装砲くーん………あ、いた!って、ゲッ!テイトク…」

 

「ん?キミはたしか……痴女津風クン」

 

「誰が痴女よ!天津風よ!あ・ま・つ・か・ぜ!」

 

ゴミを拾う連装砲くんにいつか来るロボット社会に想いを馳せていると、痴女みたいなのがやって来た…

 

「あー…スマンスマン、アマツカゼクンだったな、あーはいはい、アマツカゼクン」

 

「イマイチ誠意が伝わらないわね…」

 

「むしろ提督を見てゲッ!とか言うキミからも誠意が伝わらないのだよ」

 

駆逐艦の中でもとりわけ個性派揃いのスター集団、陽炎姉妹の九女、天津風クン、見ての通り、痴女だ

 

「だから!誰が痴女よッ!」

 

「言ってないのだよ」

 

「いーや、目がそう言ってた!心の中でそう思ったでしょ!」

 

「なんてインネンつけるのかね、この子は」

 

なんて勘のイイガキだ、まったく…大した痴女だ

 

「ところで、なんで連装砲くんはゴミ拾いをしてるのかね?」

 

「さぁ?別に私がやれって言ったわけじゃないわ、自主的にやってるのよ」

 

「ふ~ん、偉いなぁ連装砲くんは」

 

「ふふん、そうでしょ!なんたって私の連装砲くんなんだし!それに可愛いし!賢いし!」ドヤァ!

 

なんでコイツが誇らしげな顔をしているのか理解に苦しむのだよ、俺は連装砲くんだけを誉めたのだが…

俺は財布から小銭を取り出すと連装砲くんの微妙なスキマに挟んでやった

 

「それでジュースでも買いなさい」

 

「良かったわね、連装砲くん」

 

『…………』ギー…ガー

 

まったく、善い事を見るのは気持ちがいいし、それに対して払う気持ちは実に清々しいものなのだよ

 

「で?連装砲くんは善行を積んでいるようだが、キミはナニをしているのかね?そもそもなんでスカート穿いてないのかねキミは?もしかして誘っているのかね?」

 

「そんなワケないでしょ!コレはそーゆー服なの!」

 

「バカ言うんじゃないよ、そんな股下0センチでスケスケの服なんかAVや風俗でしか見ないのだよ、もしかして天津風クンは見られるコトにKAIKANを感じるいやらし風なんじゃあないのか?」

 

「誰がいやらし風よッ!!」

 

「じゃあスカート穿きなさい、スカートを、基地の風紀をなんだと思っとるのかね?」

 

「イヤよ」

 

いやだわこの子ったら、まるで歩く公然猥褻罪じゃない…

 

「まったく、そんな猥褻な服着てるから友達いないんじゃあないのかね?」

 

「いるわよ!!友達ぐらい!」

 

「へぇー…島風クンかね?」

 

「………ま、まぁ、島風は友達ね、一応」

 

天津風クンの一方的な親友、島風

唯一の友達である連装砲ちゃん以外で初めて出来た友達であり、天津風との間に一方的な親近感と友情を感じている

 

「他にいないのかね?」

 

「いるわよ!失礼すぎじゃない!?」

 

この悪魔もブッ飛ぶファッションセンスを持つ天津風クンと友達になってくれるヤツが他にいるだろうか…?いや、きっといないだろう、だが彼女は無理して見栄を張っているのだ、お可哀想だこと…

 

「今、お可哀想だこととか思ったでしょ!」

 

「思ってないのだよ」

 

そして勘も良い

 

「まぁまぁ天津風くん、友達なら提督が紹介してやるのだよ、アレだろ?体育の時、島風クンがいないと鹿島先生とばっか組むのもイヤだろ?」

 

「な、なんで知ってるのよ…」

 

お可哀想だこと…

 

「今!お可哀想だこととか思ったでしょ!」

 

「エスパーかナニかかね?キミは」

 

頭の煙突みたいなのからモクモクと煙を吐く天津風クンだが、どうやらただモクモクしちょるだけではないらしい…

 

そんなモクモクしちょるだけの天津風クンがキィーキィー文句を言いつつ俺に掴みかかっていると、食堂の方からアイス的なものをベロベロしつつ昔好きだったアイドルみたいなのが歩いてきた…

 

「Hi!テイトク、ナニやってるのー?」

 

「ん?やぁ、ジョンくん」

 

ステーツからやって来たMAJORの逸材、ジョンくん

MAJOR出身とあって駆逐艦としては非常にHATSUIKUがいい

 

「ヒマならアタシとpokerでも~…って、誰コイツ?」

 

「誰とはナニよ?」

 

MAJOR特有の失礼な初対面がカンに障ったのか、天津風クンはジョンくんにメンチを切った

 

「陽炎姉妹の天津風クンなのだよ」

 

「カゲロウ…?あぁ、いたわね、そんなのが…」

 

ジョンくんはMAJOR特有の失礼な身ぶり手振りでそんなショッパイのがいたわねとオーバーに首と手を振った

 

「丁度いいのだよ、ジョンくん、この天津風クンと友達になってやってくれないかね?」

 

『『ハァ!?』』

 

息の合ったダブルでイヤそうな声だなオイ…

 

「冗談じゃないわ!こんな毎日ハンバーガー食ってる頭悪そうなアメリカ女!」

 

「Not a joke!アナタ!ゼンゼンッ!オモシロクないjokeね!」

 

「まぁまぁ、だってほら、なんかキミら似てる感あるじゃん?実は仲良くできるんじゃあないかね?」

 

「できるワケないでしょ!ってか似てないわよ」

 

「アナタ目がおかしいんじゃナイ?どう見てもこのアタシの方がカワイイじゃない?」

 

「は…?」ピキッ!

 

「Huh~…?」パキッ!

 

天津風クンはジョンくんにビンタを浴びせると、ジョンくんはお返しとばかりに天津風クンにビンタを浴びせ、さらにお返しとばかりに天津風クンはジョンくんにビンタを浴びせ、ジョンくんは大きく深呼吸すると大きなモーションからさらにビンタを…

 

ビタンッ!!(ビンタ)

 

ビンタッ!!(平手打ち)

 

ビタンッッ!!(ビンタ)

 

ビンタッッ!!(平手打ち)

 

「クッ…!!この女ァ!」

 

「ジョートーよッ!I'm not licking!」

 

熾烈!!なんと言う熱戦!烈戦!超激戦!互いから交互に繰り出されるビンタを避けるコトなくその頰に喰らい、一度打たれれば一度打ち返すッ!相手が膝を折るか、もうカンベンしてくれぇ!と泣きを入れるかしないと終わらないデスマッチッ!!

 

「いいぞォ!天津風ェー!」

 

「そのキレーな顔を落ち度まみれにしてやるのです!」

 

「そうや!勝つんはアンタや!勝者はアンタや!」

 

そして、いつの間にやら中庭はこの互いに譲らぬ日米血戦を見守る陽炎姉妹を始めとするギャラリー達に囲まれ、天津風クンとジョンくんは声援を受けていた…

 

「Johnston!これは私達Fletcher級が受けたケンカよ!立って、そして戦いなさい!」

 

「そうネJohn!島国の日本人には精密なcomputerは作れテモ、ヘヴィ級の王者(チャンプ)は作れないってコトを教えてやりなサイ!」

 

「サラも応援してますよー!」

 

アツい声援に背中を押され、互いに死力を尽くす戦いは続いた…………

 

しかしッ!終わりは突然やってくる

 

「あ…?ぁ…?」ガクガク…

 

ダウンッッッ!!ついに天津風クンがダウン!片膝を折り、それでもなお立ち上がろうと懸命に足を踏ん張っていたが………入らないッッッ!力がッッッ!!

 

しかしラストサムライ天津風、たとえその身が倒れるにしても前のめりッ!最後の最後まで、ヤマトダマシイと言う名のPRIDEを俺たちに見せてくれたッ!

 

「天津風ェ!!」

 

「いいケンカでした、えぇ、いいケンカでした!痴女ですが」

 

「アンタはウチらの最高の妹やー!痴女やけど!」

 

天津風クンにアツい声援を贈っていた姉妹達は、まったく!天津風は最高だぜ!惜しみない賛辞の言葉とともに倒れた天津風クンを抱きしめた

 

「ハー……ハー……ど、どーよ?このジョンストン様の方がカワイ……」ガクガク…

 

「よくやったわ!Johnston、アナタの勝ちよ!アナタが勝ったのよ!」

 

「Nice fight、Johnston……ヘヘッ、ミーもガラにもなくカンドーしたワ」

 

勝者ジョンくん、が……勝ったとは言えそのダメージはあまりにも深刻、まともに立つコトすら難しいジョンくんは姉、フレッチャーくんのフカフカフレッパイ枕をクッションにし、エールを贈っていたMAJORのチームメイト達は惜しみないUSA!USA!USA!のコールを叫んでいた

 

『…………』ギー…ガー

 

「連装砲くん…」

 

俺は足元にやってきた連装砲を拾い上げ、この、アツい日米血戦の終わりを見届けた…

 

ジョンくんは天津風クンにナイスファイトと声をかけ、右手を差し出し、天津風クンもその手を握った…

試合が終わればノーサイド、敵も味方もない、美しい光景じゃあないか…

 

『…………』ギー…ガー

 

「なんだろうな、この茶番…」

 

俺は連装砲くんに燃料でも飲むかねと尋ねると、連装砲くんは目を点滅したので俺は連装砲くんと共にクールにその場を去った…

 

 

後日、天津風クンとジョンくんの顔がめっちゃ腫れていたせいか、食堂で笑いものにされていた

 


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