不健全鎮守府   作:犬魚

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謹賀新年回もなんやかんで四回目、五回目は………あるかしら?

【登場人物】

提督(知性派)
ハンサムな鬼畜系メガネ上司、ハンサム

五月雨(寒色系)
白露姉妹の六女、ひと味違う

鈴谷(自称メインヒロイン様)
負け確ヒロイン、しかもビッチ


提督と謹賀新年Ⅳ

まるで新品のパンツを穿いた元日の朝のように爽やかな元日の執務室…

 

「あけましておめでとう」

 

「おめでとうございます」

 

今年も寒色系な秘書艦と新年の小粋な挨拶を交わし、机の引き出しから取り出した茶封筒を秘書艦サミー子につまらないものですがと手渡してやった

 

「ありがとうございます」

 

もはやポチ袋ではなく茶封筒入りなコトにツッコミすらなくなったか……まったく、子供と言うものはいつの間にか大きくなるものだ、あの可愛い暁ちゃんだって今は千円札五枚によるお得感で騙されているが、いつの日か舌打ちする日も来るやもしれないな…

 

そんないつか来るべき未来について考えていると、執務室の重厚な扉を勢い良く開き、股と頭がユルくてバカそうなJKみてーなのが入って来た

 

「ティーッス、鈴谷が新年の挨拶に来ましたよぉ~」

 

「おめでとう」

 

「おめでとうございます」

 

「あ、はい、おめでとうございます」ヘコヘコ

 

新年早々ヘコヘコ頭を下げるアホなJKみたいなそいつは、ヘコヘコ頭を下げつつも俺の前に右手を出してきて…

 

「なんだこの手は?」

 

「や、お年玉とか欲しいかな…って」

 

「お年玉か……」

 

俺は机の引き出しから愛用の拳銃、スタームルガー・ニュースーパー・ブラックホークを取り出して鈴谷の手に載せてやった

 

「お……おぉ?おぉう!?え…?ナニコレ?現物支給?」

 

「その銃で自ら命を絶ちなさい」ニコッ

 

「おーぅ!新年早々笑えねぇ…っ!ってかお年玉くれって言っただけなのに自決しろっておかしくね!?」

 

「やかましい、ほら、モタモタすんなよ、早く弾けよ」

 

「誰がするかボケェ!!っーか鈴谷にテメーの銃渡した時点でテメーの負けなんだよマヌケがァ!テメーの銃で脳ミソブチ撒けやがれーッ!」

 

鈴谷はスピーディーな動作で撃鉄を上げ、俺の額にその銃口をロックオンした

 

「なるほど、お年玉を渡す気がないと見るや即座に攻撃に移る、しかも動きに一切の淀みもなくスピーディーであり殺意にも躊躇いがない」

 

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…

 

「な…っ!?バ、バカな……!いつの間に鈴谷の背後に……!?こ、これが!“世界(ワー●ド)”…ッ!」

 

いや、ただの超スピードなだけだが…

 

「だが気に入った、コレはほんのちょっぴりだが私からの気持ちだ、受け取っておくといい」

 

俺はポッケから取り出した千円札を鈴谷のシャツのボタンとボタンの間に僅かに空いたスペースにねじ込み、ついでに左手でパイオツも二回ほど揉んだ

 

「へ、ヘンタイ!ヘンタイ…ッ!!」

 

「ヘンタイじゃない、提督だ、っーか用が済んだなら消えろ、この宇宙からな」

 

「誰が消えるかっーの、オマエが消えろクソが」

 

「クソじゃない、提督だ」

 

まったく、なんて口の悪いビッチだ、こいつにもわからせてやる必要があるな、この基地の絶対支配者が誰なのかを…

 

「まぁいい、とりあえず今千円渡したろ?缶コーヒー買ってきてくれや、アツいやつ」

 

「コレお年玉じゃないの!?」

 

「釣りはやる」

 

「うわ、ケチか………マジでケチかよコイツ、どーせなら万札渡せっーの」

 

「オイ、次舐めた口利いたら怒りのスネークバ●トで窓ブチ破って外にダイブさせるからな」

 

「け……刑が過酷すぎるッ!」

 

むしろ窓から外にダイブすることで自販機コーナーへショートカットさせてやることを感謝してもらいたいぐらいだ、まぁ…窓から外ではなくこの世から地獄へのショートカットになるかもしれんが…

 

「いいからとっと行けよダボが、モタモタすんなビッチが」

 

「へいへい…」

 

「あ、私はオレンジジュースでお願いします、フ●ンタで」

 

「ヘイ!ヘイサミー!ナニシレッと注文してんだオイ?この鈴谷様を舐めてんのかーッ!」

 

鈴谷はヘイヘイヘイ!舐めてんのかコラー!とか言いつつサミーの机へと向かい、その机をバシバシ叩いて舐めてんのかー?とメンチを切った

 

「秘書艦様がそんなに偉いんかダボがーッ!」

 

「別に偉くはないですけど………なんなら私と秘書艦替わってみますか?」

 

「いいのかーッ!そんな簡単に替わっていいモンかー!?私達!入れ替わってるーってやってえぇんかーッ!!」

 

ったく、年始からテンション高けぇなコイツ…

あのサミーですら若干ウザそうにしてるぞ

 

「秘書艦だと秘書艦手当も出ますし、お昼は提督がワリと奢ってくれますし、提督が残業嫌いなので基本は定時であがれますよ」

 

「マジかそれ!夢の職場じゃん!なんでサミーそんな良いポジ独占してたの!?独占禁止法じゃん!」

 

「ただ、提督の言動は7割セクハラ、3割ワケわからん感じなので慣れるまでにそれなりに苦労しますよ、由良さんなんて20分が限界でしたし」

 

「マジか!」

 

まぁ、由良さんの場合は由良さんにも問題があるがな、っーか7割セクハラは言い過ぎだろ?そもそもそんなハラスメントしてねぇよ

 

「マジか!ハラスメントマジか!」

 

「やかましい、ナニがハラスメントだ」

 

「そーかそーか、つまりアレだ………今まで提督が鈴谷の顔面をコンクリにズッコンバッコンしてたのは所謂………パワー・ハラスメント」

 

「ナニがコンクリにズッコンバッコンだ、舐めてんのかテメーは」

 

そもそもパワー系ハラスメントってそんなもんか?まぁ、パワーである事に変わりはないが……いかんな、今年は知性溢れるハラスメントに変える方向でいくか

 

「とりあえず鈴谷」

 

「ナニ?」

 

俺はとりあえず鈴谷の身体を掴み、天井付近にまでぶん投げると自分も跳び上がり、空中で鈴谷の左脚を右腕、右脚を両脚でロックし右ひじを後頭部に押し付けて勢い良く床に落下を開始し…

 

「コレが俺からオマエへのお年玉だーッ!!」

 

「グッ!グォォ!この技はーッ!」

 

グシャアッ!!(インテリジェスモ●スターパワークラッシュ)

 

「ドヘァ!!」

 

鈴谷の顔面を床に叩きつけ、鈴谷はフォゴフッ!とか言いつつ血反吐を吐いて床に転がった…

 

「次舐めた口利いたらタダじゃ済まさねーって言っただろーが、クズが」ペッ!

 

「パワハラですね」

 

「ナニがパワハラだ」

 

今年の基地標語は残虐・残酷・残忍で決まりだよコノヤロー

 





次回はイベント海域第五ステージ、あったよ!初月と10cm高角砲+高射装置が!でかした!

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