不健全鎮守府   作:犬魚

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Ready Perfectly、資材は完全に整っている

【登場人物】

提督(完璧提督)
下等艦娘を粛清するには時と場合によっては凶器も使ってもよい

五月雨(下等艦娘)
今回も出撃予定は無い専業秘書艦


八駆見参!バリ島沖海戦

バリ島上陸地点、朝潮VS集積地棲姫…ッ!!

 

来タ————ッ!射程……!

 

右!!! 外レタッッ!!

 

喰ッタ!!

 

「……ッッッ」

 

「………ッッ」

 

開始2秒………!集積地棲姫、ダウンッッッ!!!

 

◆◆◆

 

冬の寒さをギンギンに感じるギンギンな執務室…

 

「今回は開幕五十鈴さんじゃないんですね」

 

「五十鈴さんなら有給だ」

 

今回、五十鈴さんは作戦には参加しない意向と有給休暇を申請してきたので特に却下する理由のない俺はその申請を受理し、五十鈴さんは自分を見つめ直す旅に出るとか言ってエジプトへと旅立った…

何故エジプトなのかはわからないが、占い師とおじいちゃんと憎めないヤツを旅の仲間に旅立ったらしい…

 

「とりあえず、今回はいきなり集積地的な人ですね」

 

「あぁ、たった今、粉微塵になってブチ撒けられたが…」

 

今回の開幕スタメン、不動巨人の異名を持つ駆逐艦、朝潮率いる第八駆だが………たぶんあのメガネの姉ちゃんが嫌いなのだろう、内火艇パンチがいきなり火を噴く大惨事からのスタート………ゴキゲンなスタートだ

 

正直、現場からの中継をモニター越しに見ていてこの俺も思わずブルっちまうぐれーヤバかった、こないだまで可愛いネコミミリトルウィッチーさんだったのに今やただのハードパンチャーだ

 

「フーッ〜………で?前半戦はいいとして、後半戦はどんなヤツが相手だ?」

 

「一応、調べた情報によりますと〜……軽巡ヘ級改ですね」

 

「…ヘ級?」

 

「ヘ級改ですね」

 

なんともマヌケな名前だな、まぁ、名は体を表すと言うが…

 

「だが、もし仮に、その名前が偽りだとしたら、その存在そのものが偽りと言うコトになるのかな?」

 

「何を言っているのかサッパリわかりません、コーヒー飲みますか?」

 

「オマエのコーヒー飲むくれーなら泥水で口をすすぐね」

 

この後、サミーからつまらんプライドーッ!とか言われてビンタされたが俺は悪くない

 

◆◆◆

 

バリ島深海防衛旗艦艦隊…

 

深海大を卒業し、深海棲艦へと入隊した軽巡ヘ級、エリート、フラグシップと順調にステップアップし、そして今回の作戦を前に、ついに改フラグシップへと昇りつめた…

 

これまでの地道な活躍と豊富な経験、軍団を率いるリーダーシップを評価されたのだ、長年一緒に頑張ってきた同僚でありライバルのホ級とト級、後から入隊してきて最初はナマイキだったが今は一緒に戦う仲間として本当に頼れる後輩のツ級、軽巡級では初となる改フラグシップへの抜擢!最初は自分より実力が上のツ級がなるべきじゃあないかと戸惑いもあった、しかし、あのナマイキだったツ級が改フラグシップはヘ級さんが適任ですと中枢さんに強く推してくれたと知り、不覚にも涙がこぼれた…

 

この戦いが始まる前、ホ級、ト級、そしてツ級達と飲みに行った……俺の昇進祝い、そして激励会を兼ねてだそうだ

ツ級のヤツ、ヘ級さん改フラグシップで昇給するんだからここ奢ってくださいよーって…オマエの方が稼いでるじゃあないか?まったく、手ばっかデカくて調子のイイ奴だ

 

ホ級もト級も頑張れよと肩を叩いてくれた、ホ級のヤツ、最近家を買ったらしく俺もまだまだ頑張らないとなー!とか笑ってたが内心ではきっと悔しいものがあったろう、ト級なんてフラグシップすらない窓際軽巡だ、ここで俺がイイトコを見せて、軽巡級はツ級だけじゃないんだぞ!ってアピールしなくちゃあな………

 

ーーー

 

『ゴフッ…!』

 

「チッ、なんか変な液体がついたわ…」

 

軽巡ヘ級改フラグシップ…

 

大井の殺人キックの前に…………散るッッッ!!!

 

「はー…終わった終わった、帰るべ帰るべ」

 

「今日の晩飯ナニ?パスタ?ミートスパ?」

 

「知らね、っーかオマエ、後でチョコレートパフェ奢れよ」


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