【登場人物】
提督(Admiral)
意外と便利なポ●トーク、お高価いだけはある
Iowa(アイオワ)
MAJOR最初にして最強の刺客、最近時代劇を見てる
神風(KAMIKAZE)
神風姉妹の長女、九●龍閃はあまり得意ではない
朝晩の肌寒さが身に染み、そろそろお尻の為に辛いものは控えめにしようと考えつつ執務棟の廊下を歩いていると、まるで大正時代からタイムスリップしてきたような時代-SAKU/GOな容姿でお馴染みの神風姉妹がキンパツでボインのアメリ艦と何やら話している姿を見かけた…
「Hi!SAMURAI GIRLS!チョットお話しいいカシラー?」
「ひっ!が…外人だわ!」
神風姉妹の長女、神風クンは突然パッキンでボインのアイオワに話しかけられてかなり狼狽えているようだが…
「フッ、ビビるコトないわ神風姉ぇ」
「アサ!あ、アナタまさか英語が…?」
「私じゃないでマツがね!さぁマツ!見せてやりなさいアナタの英語力を!とりあえず、おっぱいデカいからって舐めてんじゃないわよタコ!って言ってやりなさい!」
神風姉妹一のイケメン、松風は前髪をふわぁ〜っとしながら颯爽と姉妹の前に立ち、ナニかよくわかってなさげなアイオワはwhy?と首を傾げたその時!松風は力強くその英語力を発揮した!
「アイアム ア ボーイ!ジスイズ ア オクトパス!」
「…??」
松風ェ………!オイ!見ろ!あのアイオワのナニ言ってんだコイツみたいな顔!むしろ困ってるぞ
「さすが松風ね、なかなかのものだわ」
「よ…よくわからないけど、やるじゃないマツ」
松風驚異の英語力に朝風と神風クンはまさか妹が英語ペラペラだとは…と、感心しているようだが…
「Oh〜…can't you speak English at all?」
「ま、マツ!なんて言ったの?」
「キュンユ……スピ、イング………あぁ!モチロン!ペラペラさ!」
ダメだコイツ、仕方ない、そろそろ助け舟でも出してやるか…
「オイ、ナニやってんだオマエら?」
「あ、テイトク!」
「Hi!Admiral!助かったワ、チョットInterpreterしてくれナイ?」
アイオワはナイスナイスベリーベリーナイスとか言いながら俺をアメリカ式に歓迎し、そのMAJOR級のダイナマイトバストを押しつけつつハグで迎えてくれた
「オーケーオーケー、で?アイオワはこのサムライガールズに何の用なんだ?」
「トクに用事はないワ、単におハナシしてみたかっただけネ」
アイオワ曰く、最近テレビの時代劇チャンネルをよく見ており、そーいやウチにもこーゆーサムライみたいなのいたワーと思いつき、せっかくなのでお喋りしてみたくなったそうな
「どーカシラ?あ、そうネ!どーせなら一緒にbarbequeとかどうネ?」
「オイ、このキンパツボインがバーベキューでもどうかって誘ってるぞ」
「ば……?ばーべきゅー?」
神風クンは聞いた事もない外来語に頭をひねっているようだが、チャーミングなデコでお馴染みの朝風とイケメンの松風はバーベキューがナニか知っていたのか、まるでバカみてぇに肩をすくめてみせた、いや、バカだろコイツら
「なるほどなるほど、バーベキューね!」
「まったく、バーベキューのお誘いだったとはね!」
「アサ、マツ、アンタ達まさかばーべきゅーがナニか…」
「あれぇ?もしかして神風姉ぇ知らないのォー?知・ら・な・い・のぉ〜?」
「クッ!!」
ここぞとばかりに長女神風クンをディスる朝風、コイツ、デコはチャーミングだが性格悪りぃな…
「し、知ってるわよ!アレでしょ!ほら……ばーべを、きゅー!するんでしょ?知ってるわよ!バカにするんじゃあないわよ!」
神風クンはこのデコスケがー!とデコ風くんのデコに舐めるんじゃあないわよー!と言いながらビンタした
やはり長女故のプライドか、いや…むしろそれだけデコがウザかっただけか…
「バーベをキューだって!ギャハハハ!マツ聞いた?バーベを!バーベをキューするんだって!」
「ブッ……アサ、笑うのは良くない、ブフッ!!良くないよ」
「ク、クッ…!!コ、コイツらぁ!」
神風クンは悔しげにプルプルと肩を震わせ目に涙をいっぱい溜めていた
「春風ェ!アンタはどーなの!?知ってるの!ばーべきゅーを!?」
「さぁ?」
神風姉妹の三女、春風、見た目と髪がゆるふわ系で何を考えているのかよくわからないが、少なくとも朝風よりもマシな妹らしい
「旗風!アンタは?」
「え?あ、はい、知りません、はい、ハル姉さんが知らないと言うなら…」
神風姉妹の五女、旗風、普段から三女の春風に付いて回る生粋の春風スキーらしく、たぶん春風以外はゴミぐらいにしか思ってない気配が見え隠れしている
「ほら見なさい!春風も旗風も知らないって言ってるわ!知らなくても変じゃないのよ!朝風、土下座しなさい!」
「フッ…」
「ナニよ?その顔は、あとそのデコは」
「いや、ハルもハタも優しいのねって…っーか今、デコ関係なくない?」
おそらくは春風も旗風も神風クンが知らないだけでバーベキューが何なのか知っているのだろう、しかし、長女を立てる為にあえて知らぬふりを…
「まぁ神風クンそうイキり勃たないで、なぁ?せっかくアイオワが誘ってくれてるんだ、ここはいっちょ欧米文化に触れてみるのはどうかね?」
「ソーソー、MASAMUNEブレードでハラキリしてるトコ見たいワ」
アイオワはアイオワで知っている適当な日本語言ってる気がするが…
「ハラキリ…?アサ、やってあげなさい」
「イヤよ!?なんで私がぁ!?」
「アンタの罪状は士道不覚悟よ、死になさい」
「ハァ!?ってか神風姉ぇが切ればいいじゃない!ナニが士道不覚悟よ!時代錯誤にも程があるわ!まったく…そんなだから未だに文明開化について行けずKUROFUNEにも乗り遅れてるのよ」
「ナニが文明開化よ、このデコ!」
神風クンと朝風はキィーキィー言いながらこのブス!ブス!醜女!だの醜い取っ組み合いを始めたので、とりあえず俺達はまぁまぁ落ち着いてと適当なところでそれを止めた…
「ハー…ハー…!」
「フゥー!……フゥー!」
「Oh~…ザンネン、せっかくだし、ニホントウで斬り合うトコが見たかったワ」
「アイオワくん、キミ、ちょっと黙ってよーな」
陽気なアメリ艦特有のオーバーな身振りでザンネンアピールするアイオワは陽気に笑い、俺の背中をバシバシ叩いてきた……ってか痛い!痛い!なんだこのパワー!手加減とか知らねぇのかコイツ!
「マァいいワ、それじゃ庭でbarbequeしまショ!barbeque!サラ達も呼んでパーッとしまショ!」
「あーはいはい、オーケーオーケー、神風クン達もそれでいいかね?」
「え…?あ、うん」
とりあえず、仲良く親睦を深めるのは良いコトだ
同じ釜の飯もとい同じ網の串を食えばそれはもうフレンドと言っていいだろう、理解ある上司としては部下の親睦キャンペーンを否定する理由はない、俺は財布から数枚の紙幣を取り出しアイオワに握らせ、これで美味しいものを食べなさいと…
「ナニ言ってるの?Admiralも参加するのはトーゼンじゃナイ?」
「ハァ……I'm busy, could you give me the next opportunity? I'm sorry, I love you, true」
「You always do not understand my feelings!Have you really thought about me?」
「I always think about you…Okay, I love you」
俺のナイスな回答にアイオワは陽気なアメリ艦特有のオーバーな身振りで大きく溜め息を吐いた
「…提督、今なんて言ったの?」
「俺は参加しない、だが君を愛してる」
この後、なんやかんやあったが結局、俺もこの神風姉妹とアメリ艦のアメリカナイズなバーベキューに参加させられ、やはりMAJOR級のバストはハンパじゃねぇと改めてMAJORのスゴさを再認識させられた…
あと、ついでに、初めてバーベキューを見た神風クンは“こんな雑に焼いたもの!美味しいワケないでしょ!”と激烈プンスコしていたが、一口食べると“おいひいいぃぃぃ!”と膝を屈した…
秋刀魚…?鰯?