【登場人物】
提督(まっことクズ)
まっことクズ
鈴谷(ビッチ)
まっことビッチ
秋の日はつるべ落とし、ついこないだまでまだ明るかったと思いきや既に日が暮れている不思議、そんな秋の執務室
「ティーッス、鈴谷が遊びに来ましたよ~」
「遊びに来ましたよじゃねーよクズが、殺すぞ」ギロッ!
「殺すぞ………って、ストレートッ!鈴谷に対して遊び球が無さすぎる…ッ!」
今日もビッチ臭をプンプンさせつつヘラヘラ笑いながらやって来た鈴谷は冷蔵庫からバ●リースを取り出してグラスに注いだ…
「ブハァ!うんめーッ!」
「うんめー!じゃねーよ、何勝手に飲んでるんだテメーは」
「別にいいじゃん、減るモンじゃねーし」
「減るわい、舐めてんのかテメーは」
鈴谷の野郎はヘイヘイスンマセンしたとまるで心のこもらない一応の謝罪にヘコヘコ頭を下げ、お客様用の椅子に座った
「サミーは?休み?」
「メシ食いに行った」
「へぇー…1人で?」
「いや、なんか今日は姉妹でオシャレなビュッフェ的なトコでランチだそうだ」
「へぇー」
ヤツらも問題児だらけのプッツン姉妹ではあるが、なんやかんやで姉妹の仲は悪くないらしく、たまにこうやってランチしたりディナーしたりしてるらしい、仲良き事は美しきコトである
「じゃ提督の昼は?」
「カップ麺だが?」
「カップ麺かよ!なんで?どっか食いに行かなかったの?」
「うるせぇな、男にはたまにはカップ麺でいいやって日もあるんだよ」
「ふ〜ん」
安易に近場にするかと昼時にマミー屋に行くと多いしな、今日は明石のカスの店で買ったチ●ンラーメン、ゴキゲンな昼食だ…
「で?そもそもオマエは何だ?何の用だ?」
「何の用って……遊びに来たんですけど?」
ナニ言ってんだコイツ?イカれているのか?あぁわかった、つまりアレだ、俺を舐めてるってコトでいいんだな?俺はハァ〜…と大きく息を吐き出して右手をぐるぐる回し…
「今こそ汝が右手に、その呪わしき命運尽き果てるまで…」
鈴谷は即座に椅子から立ち上がり俺の射程外へ脱出した、なるほど、カンの良いヤツだ
「ガチか…っ!今ガチで殺る気だった!!鈴谷まだナニもしてなくね!?おかしくね!?」
「…されば我は求め訴えたり、喰らえ!その毒蛇の牙を以……」
「って終わってねぇし!!ちょ!待って!鈴谷のハナシ聞こーよ!話し合いとかしよーよ!」
「うるせぇな、どのみちメリ込むんだからアトでもサキでもいいだろーが?」
俺のスネークはもうバイトしたくしてウズウズしてるんだよ、ウズウズが止まらねぇんだよ
「よし!わかった!ステイ!ステイ提督!わかったからその右手をなんとかしよ?ね?なんだったらパンツぐらい脱ぐから、脱いだパンツあげるから」
「いらねーよ、オマエのウ●コがついたキタネーパンツなんぞ」
「汚くねーし、ってかウ●コとかついてねーし」
「オマエそもそも遊びに来たって言ってたろーが?いいじゃねーか、ヤろーぜ?腕相撲でもよォー」
「や、腕相撲じゃない!腕相撲で出していいオーラじゃないよ!その凶々しいヤツ!」
「俺に勝ったらカレー奢ってやるぞ」
「マジで!?」
鈴谷はマジか!と言って、少し考えさせてくださいと考えタイムを所望してきたので俺は3分待ってやると快く考えタイムを与えてやった
➖鈴谷考えタイム➖
「ムリムリ、勝てるワケないじゃん!メリ込むのがオチじゃん」
さすがは天使の鈴谷!まっこと冷静で的確な意見じゃん!
「バッキャロー!ナニやる前からイモ引いてんだこのクサレマ●コが!勝てばカレー奢ってくれるんだぞ!」
悪魔の鈴谷!オマエはあくまでやる気だってか!悪魔だけに!!悪魔の鈴谷は天使の鈴谷に掴みかかりこのクソビッチがー!とビンタした
「痛てぇ…!ってか誰がクサレマ●コじゃダボ!エグいハイレグ穿いてるテメーに言われたくねーじゃん!ナニがデビル鈴谷だ!サキュバスじゃねーか!」
「んだとテメーコラァ!天国を追い出された天使は悪魔になるしかねーじゃん!」
やめて!天使の鈴谷と悪魔の鈴谷!ケンカしないで!ケンカはやめて、今、必要なのはこの勝負を受けるか否かを決めて欲しいじゃん!
「オマエらァ!ゴチャゴチャうるせーじゃん!」
「ゲ、ゲェーッ!!」
「お、オマエはーッ!!」
天使と悪魔の醜い殴り合いを止めたのは、神!神のステージへと至った唯一の鈴谷!
「勝てる勝てない、たしかにそれは重要じゃん、だが…鈴谷にはそれよりもっと重要なコトがある」
「な、なん…だと?」
「ご、
「フッ、忘れたのか…?この鈴谷様は、誰もが羨むメインヒロイン様だってコトを」
➖鈴谷考えタイム・終わり➖
「オイ、3分経ったぞ、ア●ルの洗浄は十分か?」
「………フッ」
考えタイムが終了し答えが出たのか、鈴谷は不敵な笑みを浮かべて俺の射程内へと入って来た…
「メインヒロインとは、いつ如何なる時も、決して退かないもの…っ!!」
…なんだコイツ?イカれているのか?いや、イカれているのは前々から重々承知だが、お前のメインヒロイン道なんかおかしくないか?
…だが、その意気や良し!熱意や良し!
ならば俺も全力をもって応えねばなるまい、俺の紳士道とオマエのメインヒロイン道、互いに道が交わると言うならそれは即ち一方通行!決して対面通行にはならぬのが必定、どちらかが道を譲る片側交互通行になるコトは無い
「いいだろう、来い………鈴谷、そして思い知るがいい、己がメインヒロインではなくついでにシナリオに入ってた気がする程度のウラシナリオだと言うコトを!」
遂に決戦の幕が開く!!俺の右手と鈴谷の右手が交わるその時!神話の時代から定められし聖戦の幕が!!
◆◆◆
キュウシュウに存在するとある地方基地、その、輝かしい戦果の中でも10年に1人の天才が5人同時に居た、白露型キセキの世代……
「で、よぉー!あの新入り!ヤキ入れてやったらママーって泣きだしてんの、マジウケる」
「ギャハハハハ!!村雨マジゲスいっぽい!」
駆逐艦とは思えない超肉体と超火力、そして、その超性能からくる確かな自信………かつては方向性の違いから互いに道を違えた事もあるが、やはり姉妹、その縁は断ち切れない
「やめないか、ユウダチ、ムラサメ………他のお客さんに迷惑がかかっている、白露姉さんがこう言っているんだが、僕の言うコトが聞けないのか?」
「わ、悪りぃ!悪かった…!悪かったよ時雨ぇ!」
「へ、へへ…アタシらチョーシにノり過ぎてたよ、へへ…カンベンしてくれよ!」
「ダメだ、お前達から誠意を感じないな……両の目をくりぬいて謝罪するんだ」
姉妹は皆、長女である白露を敬い、憧れの対象とし、その姉妹仲は鉄の結束であった…
「あ、あの…時雨?別にお姉ちゃんそこまでは…」
長女である白露、そのカリスマは絶対である!!
「…そうかい?まぁ、白露姉さんがそう言うなら…」
長女である白露、そのカリスマは決して次女の前に霞んだり、存在感を失ったりはしない!!
次回からたぶんifエンド回
誰を書くかはまだ未定の見切り発車ぶり