【登場人物】
深海地中海棲姫(ステキ)
ステキなコトを探している姫、ステキの定義はよくわからない
G.Garibaldi(ガリ)
姉からはガリィと呼ばれているらしい真性姉貴っ子、姉スキーとは方向性が違うこじらせ
BOOS攻略チーム(イタリア艦多め)
弱点は必ず見つける、ボスは倒す
アツかりし死闘続く第2ステージ!死闘ジブラルタル海峡で待ち受けるのは深海地中海棲姫率いる深海地中海艦隊旗艦艦隊!
『今日ハドンナステキナコトガアルノカシラ?』
艦隊を率いるヘッド!深海地中海棲姫…
普段から争いはあまり好まず、毎日素敵なコトを探し求め、恥ずかしい台詞を乱発するコトから深海の仲間達から恥ずかしい台詞禁止と釘を刺されているものの、本人はあまり気にしていない…
『テェヘンダテェヘンダー!』
『ドウシタ!ナ級!』
『海軍ノヤツラ!戦艦棲姫ヲ血祭リニ上ゲテコッチニ向カッテ来テヤガル!』
やはり戦艦棲姫ではダメだったか…やはり戦艦棲姫では、そんな声がチーム内に広がっていたが、何も悲観するコトはない!やっぱダメだったってだけだ!それに今回はこの地中海を根城にする最強の姫が…ッ!
『ミテミテ、ココハ世界デ一番美シイ広場……ジャアコウシテ、今コノ広場ニイラレル私タチハ世界デ一番幸セモノネ』
………俺たちはたぶん死ぬ、そんな予感が言葉ではなく心で理解されたチームの仲間達は円陣を組み、とにかくこの頭の中までステキ畑なステキ姫を守るコトだけに専念するぞ!と決意を固めたッッッ!!
ーーー
第2ステージ後半戦、とりあえず何かいい感じのパワーが増していると噂されているイタリアチーム…
「WANABEEEEEEEEE!!」
『ウバッジャー!!』
BOSSへの行く手を阻む最後の障害、戦艦棲姫を血祭りにあげて臨むBOSSとの対決!チームを率いるのはチームの司令塔にしてチームの良心、イタリア…
「あの…ローマ、もう少し加減とか…?ほら、やりすぎはよくないって言うか…」
「…は?」ギロッ!
「ほ、ほら、そんな…!いつもいつも姉さんを睨むのもよくないと思うし…」
「別に、睨んでないけど?」
「え…?いや、でも…」
「睨んでないけど?」
「そうだね、うん……そうだね」
そう妹は別に睨んでなどいない、そう思い込む事で心の平静を保ったイタリアは改めてチームの仲間達を見渡した…
「ポーラァァァァァ!!今ナニか隠したでしょ!
見たわよ!出しなさい!」
「ナ、ナニも隠してないですよぉ~…ほら」
ボロン…(ほぼ全裸)
「た…たしかに、じゃない!そっちは隠しなさい!なんでアナタ服を脱いでいるの!?」
「え~…?だって脱げば脱ぐほど小●宙が高まるってテイトクが~…」
「そんなワケないでしょ!!」
ビタンッ!!(ビンタ)
「あふんっ!!」
………大丈夫、平常心、平常心、チームは平常運転だ、何もおかしなコトはない、既にこちらは敵チームを十分叩く事が可能な距離に来ている…
そうだ、早くこんな戦いは終わらせて帰ろう…
そうだ、帰ったらみんなでマミーヤに行こう、またローマから小言言われるけどテイトクを誘ってみるのもいいかもしれない…
アツアツのピッツァも食べたい、ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルゲリータ……ボルチーニ茸ものっけてもらおう
「…よし」
少しやる気でてきた
ーーー
執務室にいい感じの観葉植物が欲しいなと考えている今日この頃、いい感じの観葉植物カタログには載っていないタイプのトゲトゲしいアロエみたいなのが俺の膝に載っていた…
「…山風クン、そこに座られると提督の邪魔なんだが?」
「…大丈夫、邪魔にならない程度」
「そうかね?」
攻略チームの様子でも見るかと執務室でテレビ中継を見ていると、今年もいい感じの水着でビッ!とキメた山風が執務室の重厚な扉を勢いよく開き、俺とサミーにこんにちはと丁寧に頭を下げると、そのまま俺のいるところまでやって来て、ごく自然な流れのように俺の膝に座った
「いや、やっぱりジャマ…」
「…邪魔じゃない」
「サミー!ねぇー!サミー子さーん!この子おたくの妹さんだよねー!ちょっとお姉さんビシッと言ってやってくんないー?ここは座るトコじゃないですよーってさぁー!」
そんな俺の声に、頼れる秘書艦にして山風の二つ上のお姉さんこと青髪ロング子は見るからに面倒くさそうにこちらに顔を向け、クロスワードパズルの頁を捲った
「ちょっと!聞いてますかー?ねぇー?もしもーし!」
「…テイトク、うるさい、テレビ聞こえない」
「あ、スイマセン」
待って、何故俺が謝るのだろうか…?
悪いのは俺なのか…?いや、そもそも俺は何も悪くないような…
ーーー
ジブラルタル海峡最終決戦…
『ステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキステキーッ!!』
「クソッ!あいつ意外とツエーぞッ!」
「なんてステキな突きだ!」
深海地中海棲姫のステキ
「クソッ!どうやって…!どうやってあんなの倒せば………ハッ!姉貴!姉貴に聞けばなんとか!」
ガリバルディはポッケに入っていたケイタイを取り出し、素早くダイヤルを…
「ゲェーッ!!あ、アタシのケイタイが壊れちまってるじゃねぇかよォォォォ!!」
さっきの
そんな姉貴との連絡手段を無くしたガリバルディだったが…
「とぅおるるるるるる♪」
………ガリバルディの目は、キマっていた
後に、当時の状況をイタリアは我々にこう語った…
え、えぇ…正直ドン引きしました、はい、突然自分でとぅおるるるるーとか言ってどこかで電話が鳴ってるじゃねーかよォー!とフラフラ歩き回って、その辺にいた飛び魚を掴んであるじゃねーか!ケイタイ電話がー!と言う姿を見たあの場にいた全員、あの子とは距離を置こうと思いましたね…
「とぅおるるるる♪ピッ!もしもし?姉貴か!アタシだよ!ガリィだよ!」
『ガリィ…私のかわいいガリィ…困っているのね?でも大丈夫、安心して、とにかく夜戦までにヤツを150以下まで痛めつけるのよ…』
「で、でもよぉー!硬いんだよアイツーッ!アタシのパンチじゃあの腹筋をブチ抜けねーんだ!」
『おぉガリィ…かわいいガリィ…安心するのよ、忘れたの?アナタにはテイトクから借りた戦力、あのサクサククッキーを食べてる齧歯類みたいな駆逐艦がいるわ、150以下よ、150以下まで痛めつけるのよガリィ…』
『わ、わかったよ姉貴、やっぱり姉貴はスゲーや!…………ピッ!」
ガリバルディは手にしていた飛び魚をなんだこりゃ?生グセーと言って投げ捨てた
「ザラ姉さま、ポーラ明日から良い妹になろうと思いますぅ」
「え?あ、うん、そうね」
周囲のドン引きなと気になるものではない、最も信頼する“姉貴”の言葉に“勇気”を貰い、ガリバルディは破れて千切れ飛んだ制服から見える下乳を揺らしながら深海地中海棲姫にビシッ!と指差した
「チョーシにノってるじゃあないぞこのクソ深海ヤローが!オマエには死んだコトを後悔する時間も与えねーぞ!」
この後、果敢にも深海地中海棲姫に挑んだガリバルディは122連ステキ
こうして、第2ステージの戦いはあまりにも多くの犠牲を出しながらも真実に向かおうとする気高い意思により……………攻略されたのだったッッッ!!