不健全鎮守府   作:犬魚

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私を導いてくれ…

【登場人物】

提督(金髪巨乳は最高でござるな!)
そこには浪漫が詰まっている

Fletcher(マザーと呼ばれた駆逐艦)
ジョンくんのお姉さん、聖女


提督とFletcherと母なるmother

今日も元気だウ●コがぶっとい、朝から大の大冒険をキメてきた俺は喫煙所でタバコでも吸うかと廊下を歩いていると、中庭のベンチのところで尻がこちらに向けて振っているのが目に入った…

 

「…尻?いや、尻だな、まさしく尻だが…」

 

もしかして誘っているのだろうか?いや、誘っているのか?

そんな魅力的な尻に目を奪われていると、ベンチの下辺りにあった尻はモゾモゾ動き、尻の主が頭を出した

 

「やっと捕まえた!Mischief、ダメよ?イタズラしては…」

 

そう言ってベンチの下からネコを引っ張り出した尻の主、たしかそう……えぇ、なんだっけ?たしかジョンくんのお姉さんの…

 

「やぁ、え〜………フレッチャーくん?だったかね」

 

「あ、あら?テイトク、コンニチハ」

 

先日ウチにやって来たMAJORの大型新人、フレッチャーくん、駆逐艦とは思えないアメリカンサイズのそのbreastsはまさしくMAJORクラス、来日後、全ての駆逐艦のパイオツランキングが1段階下がったとまで言われており、まさに現代の黒船来航と言えるだろう…

 

ちなみにこのフレッチャーくん、過去のMAJOR獲得交渉の中でもとりわけ難航し、多大な時間と粘り強い交渉、そしてかなりのmoneyが動いたと言われているがその真偽は不明である…

 

「ちなみにそれナニかね?」

 

「あ、はい、Catです」

 

フレッチャーくんが手にしているのはたしかにネコ…

どうやらフレッチャーくんはベンチの下に居たネコを捕まえていたらしい

 

「さっきから鳴き声が聞こえていたので」

 

「ほぉ」

 

フレッチャーくん曰く、ベンチでsandwichを食べていたら微かなネコの鳴き声が聞こえてきたのでたぶんハラ減ってるんだろうと考えたらしく、ネコに自分のsandwichを千切って分け与えていた

 

「ところでテイトクは…?施設の巡回ですか?」

 

「まぁそんなところなのだよ」

 

「そうですか、それはお疲れ様です」ニコッ

 

………なんだろうこの胸に広がる感覚は、違和感…?いや、高揚感…?普通、駆逐艦のクソガキどもと言えばジュース買ってくれだのお高価なスイーツ食いてーだの言って俺をイライラさせるのだが…

 

このフレッチャーくんはナニかが違う!

 

そう、まるで母と話すように安らいだ気持ちになるような…

 

「あ、そっちのはダメ、It's useless」

 

sandwichで懐柔されたネコはフレッチャーくんパイオツに乗り、もっとくれ!もっと食わせろ!と前脚でカリカリしており、服の胸元をグイグイずらしていた

 

「それを与えたら私の分が………もぅ、仕方ないですね」

 

この駆逐艦、スケベすぎる………ッ!じゃない、優しすぎる!その姿たるやまさしく聖母!人を慈しみ、そして人を思いやり、理解してやれる強い心…

 

バカな…っ!母を感じた?私ともあろう者が、たかが金髪巨乳に母を感じるなど………そうだ、こーゆー時はコロラードくんのコトでも考えて落ち着こう、コロラードくんは残念なビッグ7、私に勇気を与えてくれる…

 

『ピギャアッ!!』

 

『イ、痛ィィィィィ!!お尻!お尻をぶつのはやめて!Please do not hit the butt, please!』

 

『こ、これで勝ったと思うんじゃないわよ!バーカ!バーカ!バーカ!』

 

………よし、落ち着いた

 

「私のsandwichは無くなってしまいましたが、この仔の飢えを満たせたのは良いコトです」

 

「そうかね」

 

…聖女かッッッ!!なんだこの子!聖母どころかモノホンの聖女かナニかだろうか?グゥゥゥム……何故このような子がウチに来てしまったのか

 

「しかし自分のサンドイッチを与えてはフレッチャーくんの空腹は満たされないだろう?どうかね、ここはひとつ、テイトクに奢らせてくれないかね?」

 

「え?いえ、そう言うワケには…」

 

「まぁまぁ!上司にも良い格好させてくれたまえよ!なぁオイ?よし!マミー屋行こう!マミー屋!なんでも好きなモノ頼みたまえよキミぃ!ガハハハハ!」

 

◆◆◆

 

甘い物も辛い物も扱っている本物だけやって来る本物志向の店、マミー屋…

 

「さぁ、好きな物を好きなだけ頼みなさい!」

 

「は…はぁ…?」

 

俺はフレッチャーくんになんでも注文したまえよ!遠慮なんかすんな!と肩を叩いてやると、フレッチャーくんはとても遠慮がちに笑っていた

 

「じゃ、じゃあ…こちらのBLTで…」

 

「オイ!間宮!間宮ァ!BLTだ!BLTのセット!大至急だ!」

 

俺はカウンターの向こうでむしゃぶりつきたいムチッとした尻でお馴染みの間宮に注文を伝えた

 

「モタモタすんなデブ!」

 

「………は?」ピキッ!パキッ!

 

間宮は不遜にも俺を睨みつけると、奥に居た間宮の子分に“バット持って来て、釘刺さってるやつ”と冷静で的確な指示を飛ばした…

 

ーーー

 

「あ、あの……えっと、ありがとうございます」

 

「フレッチャーくんも育ち盛りだからね!いっぱい食べて大きくなりたまえよ!ガハハハハ!」

 

まぁ、むしろもう既にかなりデカいのだが……

 

「あの……頭からかなり血が出てますが…?大丈夫なのでしょうか?」

 

「ナニ、カスリ傷なのだよ」

 

「そ…そうですか」

 

間宮のヤツめ、何の躊躇もなくおもいきりイきやがって、俺がタフ・ガイじゃなきゃドタマカチ割られて今頃脳みそが流れ出ているところなのだよ

 

「あ、テイトクと〜…Fletcher!ナニやっての?」

 

「あら?Johnston…」

 

そんな和やかな流血カーニバルの中、マミー屋の扉を開き、新たな客ことジョンくんがやって来た

 

「テイトクにBLTを買って頂いたの」

 

「なんですって!?Not ugly!テイトク!アタシには奢ってくれたコトないのに!Fletcherには奢るなんて…」WANA-WANA!

 

ジョンくんはフレッチャーくんのパイにこのナマイキおっぱいがーッ!とパイをビンタした

 

「痛い!な、ナニするの?」

 

「クッ!この手に残る感触…まるで母のような柔らかさ!」

 

ジョンくんは震える手でその感触に戦慄していた…

 

「それは本当かね?」

 

「えぇ、ビンタした手がむしろ安らぎすら感じたわ…」

 

 

この後、ジョンくんからアタシもナニか買ってと散々ゴネられ、フレッチャーくんと同じくBLTを買ってやると、とてもご満悦になったらしく、天気も良いし外のベンチで食べましょ!と誘われベンチへ行くと、どこからともなく野良キャットや野鳥など現れ、フレッチャーくんの周りを囲んだ…

 

その姿たるやまさに聖母、その聖なる光景に、俺とジョンくんは自然と敬礼をしていた…


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