【登場人物】
提督(インテリジェンスモンスター)
溢れる知性で返り討ち
アヤセ(ツンデレ属性)
己の内なる属性に目覚めつつあることに恐怖を感じる
テイトク・ブラック(悪)
未来で暴れ回る凶悪レ●パー、座右の銘は“女はみんなブチ込むんだよ!”
「やぁやぁお久しぶりですねぇ」
コレ、つまらないものですがと渡されたマカダ●アナッツの箱……ゴキゲンなつまらないものだ
遠く、南の島からやって来た男、Dr.モロは挨拶を済ませると早速、いやぁ〜アツいですねぇとごくごく当たり前のように
「テイトク、コイツたぶんラ●フストリームとかそんなのでラリってる系の人なんじゃない?」
「むしろこの星の天敵系でち」
「ローちゃんもそう思いますって!」
目の前に自信に満ち溢れ、雄々しく勃……立つ男を前に潜水艦どもの言い分はもっともだ、俺だってそう思う、普通に見ればこの男はただの全裸にしか見えなくもないが、それは普通に見れば、である
普通に見ればR18まったなしのハレンチぶりだが、絶妙なカメラワーク、遮蔽物や謎の光、そしてコマ割りを利用し、R18ではなく安心の全年齢対象として立っているのだ…
「とりあえず例のモノを見せて頂けますか?」
「あ、あぁ、今工廠で夕張とアヤセがなんかイジってるから手を貸してやってくれ………それと」
「なんでしょう?」
「服を着ろ」
「あぁ、コレは失礼」
Dr.モロは、たしかに…ここは我が家ではありませんし、若く初心なお嬢さん方の前では少々刺激が強すぎましたねと頷き、鞄からなかなかエグいパンツを取り出してスタイリッシュにそれを穿き…
「…よし、と」
「ナニがよしなのね」
「エグいわ!なんなのその角度!ってかギリギリか!」
「…ユーも、そう思う」
潜水艦ズから批難と言う名の罵倒にまるで気にした様子もなく、むしろ称賛に応えるように手を挙げ、白い歯でイケメンスマイルをするDr.モロにさらに罵倒の言葉が浴びせられた…
◆◆◆
Dr.モロ、夕張、2人のマァァァァッドサイエンティィィィストーッ!!による未来夕張型艤装の修復は昼夜を問わずに行なわれた…
「このリミッター切りましょう」
「でも耐久性が……あ、そーだ、私試したい合金あるんですよ、ほらコレ」
「ほぉ、硬度10#……なるほど」
修復と言う名の魔改造、おそらく、それは扱う者の安全を完全に度外視したものである事は間違いないだろう…
そんな悪魔の艤装の完成を待つアヤセに、ただ待つのも暇だろうと俺はトレーニングを課していた…
「フンッ!!!」
「ヌウゥ……!こやつめ!」
俺との激突を正面から受けるアヤセ、カンムス強度1500万と言ったところか…ッ!だがパワーだけではこの俺を、いや、ブラックには勝てない!カンムスファイトの真髄は知性にこそあるのだ!
「死ねッ!!スピンダブルアームソル……って!?ウエェ!?」
「続きは私がやってやろう!グロラァァァ!!」
ビタンッ!!(掟破りの地獄の九所返し)
「ウッギャアアアーッ!!」
………そして、過酷なトレーニングの時間は、空の雲は千切れ飛んだ事に気付かず、消えた炎は消えた瞬間を炎自身が認識しないように過ぎ去り…
遂に悪魔の艤装は完成したッッッ!!
◇◇◇
「…まぁ、その、色々ありがと」
修復だけでなくさらに強力になった未来夕張型艤装、否、それはもはや
「おう!まぁいいってコトよ!ガハハハ!」
バカ笑いする提督に一応感謝の言葉を告げ、私は母さんの作ったタイムマシンのドアを開いた
「今度こそ勝ってくるから!」
とりあえず、しーちゃんは一度この時代に置いて行き、ブラックを倒したら迎えに来るとヘンタイ博士とタイホーさんに言って預けはしたが……まぁ、そもそもしーちゃんはこの時代の子なんだから変な話ではあるけど…
「よし………って、提督、なんでタイムマシンに乗ってるの!?」
「オイ、もうちょっと詰めろよ」
「詰めろよじゃないわよ!なんで一緒に乗ってるの!?ってか行く気満々なの!?」
「当たり前だァ…俺のツラして鬼畜レ●プする鬼畜レ●パーだぞ?俺の名誉の為にこの手でグチャグチャにしてやんよ」
こ…コイツ!ま…まぁ、一緒に来てくれるってなら、少しは頼もしいと言うか……と言うか、もし母さんが生きてたら喜んでくれたのかな…?
「テイトクに名誉なんかあったモンじゃないのねー!」
「永遠に甲提督になれないミジメな敗北者ーッ!」
そして、出発の場に来てくれた潜水艦のみなさんからの容赦のない罵倒………父さ、提督はなんだとコノヤローと反撃しているのがまたなんとも…
「あぁスイマセン、もう少し詰めて貰えますかね?」
タイムマシンのドアを閉め、いざ決戦の未来へと出発しようとスイッチを入れ…
「んぎ………って!ヘンタイ博士!アンタまで……って降りなさいよ!定員オーバー!!」
「オイオ〜イ、アヤセ、そこは俺のムスコさんだぜ?」
「サイアクッ!!って狭い狭い狭いー!ヒッ!なんか尻に当たった…!?」
ヘンタイ博士は私も少々未来世界に興味がありますし、それに、その艤装が私の要求スペックを満たしているかをチェックしたいですしと乗り込んで来た
こ…コイツらぁぁぁ!!ただでさえこのタイムマシン狭いっーか、そもそもコレ1人乗りなのに…!
「あー!!もう!!アンタら出発するから変に動かないでよ!!ってか…なんか、お゛…!?お゛…!?挿……」
◇◆◇◆◇◆
ここより遠く、限りなく近い、世界線変動率0.000001%の世界、その未来…
「ひゃー!ここが未来かー!」
「ふむ、たしかに……一部地形に違いはあるようですが」
絶望と荒廃の未来世界へと到着し、タイムマシンから外に出た俺達は初めて見る未来の世界に、まるでおのぼりさんのように辺りをキョロキョロと見渡した…
「…」
「どうしたアヤセ?」
「うるせぇ!!今、話しかけんなクソオヤジッ!!」
アヤセのヤツ、タイムマシンから降りてなんかケツを押さえてプルプル震えてたが、トイレでも我慢していたのだろうか…?
「クソオヤジはねーだろーが、クソオヤジは」
「うるせぇ!!バーカ!バーカ!バーカ!」
まぁ、今からそのブラックってヤツとの決戦になるんだ、アヤセも緊張しててもおかしくねぇ
「ま……まぁ、とりあえずは街に行きましょ、ブラックがどこに居るのかわからないし」
アヤセ曰く、この近くにア●ルシティ・ハカタと呼ばれるまだ人が住んでいる場所があるらしい、っーかなんっー名前だよ、Cの文字が消えただけでとんでもなく卑猥なシティだなオイ…
「………ときにアヤセさん」
「ナニよ?ヘンタイ博士」
「私はヘンタイ博士ではなくDr.とでも呼んで頂きたいと………まぁそんなコトはどうでもいいですが」
Dr.モロは、アレ、なんでしょうね?と前方を指差す、そこに…
「ア……アイツはッッッ!!」
丁度建物が建っている付近に見える複数の人影、そして、その中にこの距離からでもハッキリとわかる凶々しいオーラ…ッ!!
「ブラックーッッッ!!!」
「オイ!待てアヤセ!」
アヤセは叫びをあげて新・未来夕張型艤装を展開し、前方に居るブラックとやらに突貫して行くッ!!
「…ん?」
ドンッッッ!!(完全ガード)
「ほぉ…?オマエはたしか夕張型の、ククク…どこへ行ったのかと思っていたら」
「ブラックッッッ!!オマエだけは許さないッッッ!!」
ギリギリギリギリッッッ!!
「…グッ、この短期間で急激にパワーを上げてきた…?ククク、面白い、一体何があった?」
アヤセの猛攻を正面から受け止めるそいつ………あれが噂の凶悪鬼畜レ●パー、テイトク・ブラック(夕張命名)ってヤツか…?
「あー…たしかに中佐と同じ顔してますねぇ、えぇ」
「バカ言ってんじゃねーよ、俺の方がハンサムだろーが」
「そうですかねぇ」
…たしかに、実に奇妙なハナシだが俺に似ているな、だが実際目にしてみて俺にもわかる、アレは俺じゃあない、別のナニかだッ!
「ククク……だがいくらパワーアップしようと私には勝てな………ん?アイツは…?」
どうやらこっちに気付いたようだ、テイトク・ブラックはニヤリと笑うとアヤセを蹴り飛ばした
「なるほど………あの男は、ククク、面白い!ならば私も見せてやろう!私の本当の力をなァァァァァ!!」
「クッ!!」
バ…バカな!テイトク強度1000、1500!2500!まだ上がるのか!コイツは一体…!?
「テイトク強度8000万、ま……まさか、コイツ、まさか海軍の伝説に残る伝説の
……かつて海軍兵学校で聞いたことがある、伝説の
「…娘は後だ、まずはオマエから血祭りにあげてやる」
ヘヘッ、こんなにやべーのに…オラわくわくしてきたぞ!
「面白い………溢れる知性で返り討ちてしてやろう」
オス!オラ提督!テイトク・ブラックぅ…!たしかにコイツは許せねぇ!オマエは謝ったってもう許さねぇぞー!!
次回、未来ギリギリ超決戦!死ねのはオマエだ!ゼッテー見てくれよな!