不健全鎮守府   作:犬魚

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開幕!ブイン防衛作戦!因縁が戦いの戦火を呼ぶ!

【登場人物】

村雨(デカパイ)
白露姉妹一の超肉体を持つ駆逐艦、ちょっといいトコが見たい?金、金だよ金、マネー

春雨(偽)
地上の娯楽に触れて闇堕ちし春雨に成り代わっている春雨っぽいナニか、オ●ニーは週3回ぐらい(気分による)

深海雨雲姫(薄胸)
なんとなく村雨っぽい深海期待のエース、村雨と違って胸部はペラペラ


中部ソロモン海域鼠輸送①

今期のシーズンを締める大事な大事なシリーズ、ブイン防衛作戦…

 

スターティングメンバーに白露型キセキの世代一のビッグボディ村雨とキセキの世代の下っぱ春雨擁する輸送部隊によるスタートに始まり、まずは幸先の良いスタートを切った

 

『ナンテ重圧!コノ体格……コレガ同ジ駆逐艦ダッテ言ウノカヨ!』

 

『クソッ!全員!死ヌ気デ止メロォー!』

 

「はぁ?マジでこの村雨に勝てると思ってんのぉ〜?ウケるんですけど〜?」

 

村雨のチェーンで頭から殴られ、一人、また一人と破壊されてゆく光景はまさに惨劇、あの、深海一のタフで粘り強いディフェンスとチェンジオブペースからの速攻に定評のあるツ級ですら村雨を止められずにいたッ!!

 

◆◆◆

 

「フーッ〜…なかなかイイ感じじゃないかね?ん?なぁオイ?」

 

「そうですね、輸送任務は意外とすんなりイケそうな感じですね」

 

新たなタバコに火を点け、五月雨にアツいティーを淹れたまえと命じた俺は、現在までに集められているこの海域の情報の書かれた書類を手にとる…

 

「輸送の次は〜…いよいよ本戦か、相手は?例の潜水艦かね?」

 

「いえ、データにない艦……ですね、深海雨雲姫?新人ですね」

 

深海で雨雲とはこれ如何に…?

 

「どうせモクモクしちょるだけの惨めな敗北者じゃろ、ガハハハハハ!グッドだ!」

 

「はぁ?」

 

この時、俺たちはこの深海雨雲姫を甘くみていた…

まさかこの深海雨雲姫にあれほど手を焼かされる事になるとはと思いもしなかったのです…

 

◆◆◆

 

深海ソロモン艦隊クラ湾主力を率いる深海期待の新人(ルーキー)、深海雨雲姫…ッ!駆逐艦なのに雷撃能力を持たないこの艦は、雷撃能力の代わりにトンデモない力を有していた!

 

『キター!!雨雲姫クンノ高弾道ワンショットー!』

 

『相手ノエースヲ確実ニ潰ス精密射撃!マジパネェ!』

 

今海域、ナンバーワンプレーヤーと名高い村雨をマンツーマンで執拗に狙い仕事をさせない完璧な仕事ぶりをみせる深海雨雲姫、そう……彼女はキセキの世代に対抗する為に雷撃能力を捨て、エース潰しの能力に特化した深海期待の新人(ルーキー)

 

「ガハァ!!」

 

「ムラサメ姉サン!」

 

「クッ………膝を!!あのヤロウ!」

 

「待てムラサメ姉サン!今は一旦退がるんだ!一旦退がって態勢を整える、そうだろ?」

 

「チッ………わーった、ワカったわよ春雨、アンタの言う通り、ちょっとアタマに血が上ってたわ、すぐイラっとくるのが村雨のワルい癖、ってね」

 

深海ソロモン艦隊クラ湾主力との激突、出鼻を挫かれる形となったチーム、村雨はハルサメの肩を借り、ただし!お返しは万倍にして返すぞ!と戦意を更に燃やし、一旦退がる事にした…

 

『オイ!ソコノ白髪ァ!』

 

「…あ゛?」

 

一旦退がるチームに、深海雨雲姫は敵であるハルサメにちょっと待てよテメーと声をかけた

 

『ハルサ……イヤ、駆逐棲姫、ドウヤラマジミテーダナ、オレラヲ裏切ッタッテノハ…』

 

「………チガイマス、私、駆逐棲姫デハアリマセン、駆逐艦春雨デス」ドヤァ!

 

『嘘ツケバーカ!ッタクヨォ…最初ハ嘘カト思ッタゼ、マサカ駆逐棲姫(クッキー)ガ裏切ルナンテ…』

 

「クッキー………?おま、オマエもしかしてアレか?深海中で同じクラスだった!(アー)ちゃん!?そうかー!(アー)ちゃんかー!いやぁ〜…懐かしいなぁ〜」

 

ハルサメは雨雲姫の肩をバシバシ叩き、なんだよ久々じゃねーか!今ナニしてんの?っーかマジ懐けーなオイ!と馴れ馴れしくしていると、雨雲姫から触んな!と手を叩かれた

 

「なんだよ…」

 

『悪イガ今ハ敵同士ダ、全力デ潰サセテ貰ウゼ…!』

 

「やってみろや、後半、万倍にして返してやっから」

 

『………ヤッテミロヤ、カ……駆逐棲姫(クッキー)、ホントニ変ワッタネ』

 

「え?なんだって?」

 

『ナンデモネーヨバーカ!!ソノサイドテール引キ千切ルゾ!』

 

ハルサメこと駆逐棲姫への複雑な心境を隠しきれない雨雲姫はオマエなんか仲間じゃねーよバーカと言って去って行った…

 

「オイ!ハルサメェ!なにやってんだテメー!さっさと行くぞ!また木の棒でファックされてーのか!」

 

「ゲッ!村雨姉サン……ハイハイ、すぐ戻りますよぉ〜」

 

◆◆◆

 

「負けた………だと?」

 

まさかの連敗、エース村雨を完璧に封じられ、第一海域攻略戦に暗雲が立ち込める執務室…

 

「んんんんー、許るさーん!! 私の遊びを邪魔しおって!!」

 

黒檀の執務机に勢い良く両手を叩きつけ、腕を痛めた俺はあまりの痛みに執務室の床を転げ回り、そんな俺の姿を見ていた青髪ロング子は一言“バカじゃないんですか?”と言ったコトに怒りを覚えたが、俺はCOOLなので怒りを鎮め、COOLに椅子に戻った…

 

「しかしかなり厄介な相手みたいですね、どうするんですか?」

 

「…白露と夕立と時雨様を呼べ」

 

「いきなり時雨様出すんですか?」

 

「出すよ、この俺をコケにした事を後悔させてやる、あと、川内も交替だ」

 

「はぁ?誰と…?」

 

「アレだよ、アレ、あの髪の長いの」

 

「あぁ、由良さん………え?由良さんでいいんですか?」





次回は②
ヴォーパルの剣が魔獣を討つかもっぽい

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