第2回ifエンド集は今回で一旦終了です
【黄金の秋】
【深海20000】
たぶん年内にもう1回くらいやります、はい
【黄金の秋】
かつて戦争があった…
人類と深海棲艦の未曾有の大戦争はついに禁断の力、ターンタイプの起動を促し、その破滅の力を解き放たれたターンタイプは再び文明を破壊するかと思いきや、なんやかんやあって戦いは生身のリアルファイトでの決着、深海軍総大将はオ・ノーレ発言を残して消えてしまった…
戦争は終わり……退職金を元手になにか商売でも始めるかと考えていた俺は、何者かに鈍器のようなもので頭部を強打、拉致され、目が覚めるとそこは“
そして……
「おめでとう!おめでとう!ポーラ!」
「スゲェ!見た目だけは超キレー!」
イタリア、シチリア島の切り立った海辺に立つ真っ白なチャペルで、俺は祝福されていた…
「うへへへ~…ザラ姉様ぁ~ポーラ幸せになりますぅ~」
そして、俺の隣でアルコール臭い息を吐きながら手を振るポーラは相変わらずのしまりのない顔でヘラヘラ笑っている…
「………なんでこんなコトに」
「え~?ナニかいいましたかぁ~?あ、もしかしてテイトクも飲み足りない感じですかぁ~?」
「そうだなぁ~…」
なんでこんなコトになったのか、そう……今日と言う日を迎えるまでに色々あった、自販機の前で拉致されたあの日、目が覚めるとイタリアへと来ていた俺は“入団試験”を受け“組織”に“貢献”する仕事に就いた、ローマ曰く、まずは“信用”を得て“幹部”になるコトだと!
……まぁ、それから色々あってBOSSと敵対したが俺達はBOSSを倒し、チームのリーダー、ローマは組織の新しいBOSSに姉、イタリアを据え、組織は“麻薬”を扱わないクリーンな組織へと生まれ変ったのだったッ!!
ちなみに、BOSSとの戦いで正規空母ヅラしたおっぱいデカいだけのアクなんたらの胸に“矢”が刺さったが、その、無駄に厚い巨乳防御で事なきを得た…
「…そもそも何故、今、俺はオマエとチャペルで“祝福”されてるんだろうな…」
「あははは~…いやですねぇテイトクぅ、アレですよ、アレ、ケッコンには“祝福”が必要なんですよぉ~」
「ちょっとナニ言ってるかわからないですね」
BOSSとの戦いは終わり、平和になったナポリで宴を開催した俺達、たぶんそう、アレだろう、ちょっとハメはずし過ぎたっ―か、やっぱアルコール入るのは良くなかったっ―か………ベッドに入ったのは覚えているが、気が付くと朝で、横にアヘ顔全裸のポーラが寝ていた
時間が飛んだ事を疑った俺はBOSSの能力か!?と戦慄し、チームの仲間達にキング・クリ●ゾンだッ!と警告したが、新しいBOSSイタリアからはドン引きの目で見られ、新幹部のローマからは“昨夜アレだけ激しくアモーレしてどの口が言ってるのよ?責任とりなさい、責任、とれないって言うなら掟に従ってソルベになってもらうしかないわね…”と脅され、現在に至る………
「テイトク!ポーラ!」
「あ、ザラ姉様ぁ~」
「テイトク!ザラは信じていました、テイトクならポーラを引き取っ……貰ってくれるって!」
「オイちょっと待て、今、引き取るって言いかけたよな?なぁ?なぁ?オイ!」
「………イッテマセン」
「ザラ姉、ザラ姉、ザラ姉ェよォ〜…?ちょっとこっち見てハナシしよーや?な?ナニ目ぇ逸らしてんだコラ?ちゃんとこっち見ろや、それとナニその胸元の穴は?誘ってんのか?あ?Please insert p●nisですか?あ?」
目を逸らすザラ姉ェの胸ぐらをワイルドに掴み、舐めてるんですか?え?舐めてるんですか?と問い詰めてみたが、ザラ姉から足を踏みつけられ、ヒギィ!と言いつつ地面を転がった
「テイトク、ザラは“祝福”します、ケッコンには“祝福”が必要なのです、そしてザラはファミリーの新しいfratelloとして迎えます」
「バカ言うんじゃないよこの姉は、ケッコンってのは幸せで幸せで幸せで幸せの“絶頂”でするもんなのだよ」
「ポーラに何の不満があると言うんですか!」
「全部」
「ぜ…全部ッ!?」
いや、まぁ、遠目でチラッと見るだけなら文句なく可愛いとは思うが、こうして今、俺の隣でテーブルに置いたアルコールをグイグイ飲むポーラには文句しかないが…
「まぁ、しかしヤってしまったものはセキニンをとる、それが大人だよ」
「grazie、さすがはテイトクです、そんなテイトクにザラは“敬意”を評します!」
俺とザラ姉はガッチリと手を取り合い、新しいファミリーとして結束をより強めた
「ポーラを引き取っ……いえ、貰ってくれたほどのテイトクの気高き“覚悟”と“黄金”のような“夢”に賭けましょう!テイトク!」
「いや、やっぱ引き取るっつったよな?なぁ?オイ、引き取るって言ったよなオイ?」
こうして、俺はイタリアの地で後の人生を実りあるものとしつつ過ごした…………ような気がしたが、後年、コロッセオの地下でまるで柱の中で眠る“男達”を発見し、世界の、いや…地球の命運を賭けた戦いへと身を投じることになったのはまた別の話
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【深海20000】
かつて戦争があった…
深海棲艦と人類の最終決戦、その最後にして最大の戦いは人類に勝利に終わり、全ての深海棲艦達は海の底へと帰って行った…
そして、最終決戦の戦いには多くの海軍将校達も前線へと投入、軍の“人間兵器”として俺も前線で数多の深海棲艦を血祭りにあげたが、最後は何故か海上に居た猫を避けようと気をとられ、ピリオドの向こう側へと
しかし!!
俺は死んでいなかったッッッ!!!
「はい、じゃ〜…今日はニンゲン0計画+深海立て直し計画の進捗について話合いま〜す、はい、誰か意見ある人」
「ハイ!ハイ!」
「はい、ツ級」
深海棲艦達が棲む深海秘密基地、古くはムーだの呼ばれていたらしいが、どうやら天地の創造期に地裏で見つけるのをスルーされ、地上へと姿を浮上できなかった大陸だとかなんとか…
そんな深海棲艦の根城では、今日もアツい深海復興計画が深海会議室にて徹底討論されていた
「やっぱアレでしょ、もう海に毒撒くとかそんな感じで行くしかないっしょ!」
「海を汚す系の計画はダメって言ってるでしょ、ったく…次、ホ級、なんかない?」
「南極や北極の氷を溶かして大陸ごと海に沈めてやるとか?」
「それもうニンゲンどもがやってるから、アイツらバカだから、はい次」
深海棲艦との最終決戦で、海へと沈んだ俺は、たまたま近くを泳いでいた深海棲艦の潜水艦に助けられ、アツい献身的な治療もあってか無事に回復した、まぁ、頭の色は白くなったし腰のあたりから鱗赫的なナニかが出るようになったが健康的回復した
「戦艦水鬼クン、そう焦る事はない、ヤツらとて今は疲弊しているがその力は未だ強大、今はこちらの戦力を整える方を優先なのだよ」
「むぅ……た、たしかに」
俺はかつてのここの主、中枢棲姫の座っていた椅子から会議の進行役を務める戦艦水鬼に意見を述べた…
中枢棲姫を喪い、チームとして瓦解寸前だった深海棲艦達、俺は命を救われたという恩義を返すべく、再び深海棲艦達をまとめるべく動いた、中には元は憎むべき海軍である俺に反発する者もいたが、そーゆーヤツには愛の溢れる7000万テイトクスパークを叩き込んで服従させた、そして、なんやかんやとあり、俺は深海棲艦達の新しい指導者“中枢棲姫の再来”として深海棲艦の残党“フダ付き”の首魁になっていた…
「まぁ、まずはお茶でも飲んで、落ちついてハナシでもしよーじゃないか、ワルサメくん、お茶出して、お茶」
「はい、皆さん!お茶ですよー!」
フダ付きの幹部ワルサメ、かつての俺の部下、春雨によく似ている深海には珍しいドピンクの髪色をした駆逐艦、たぶんピンクなのはド淫乱だからだろう
「まったく!ハルサメちゃんのお茶は最高だぜーッ!」
「オバちゃんとケッコンすっか?ギャハハハハ!」
深海のアホどもは今日はもう会議なんかくだらねーコトはやめてみんなでサッカーしよーぜ!サッカー!とか言いながらぞろぞろと席を立った
「………はぁ、ったく、どいつもこいつも」
「テイトク」
「なんだ?」
戦艦水鬼は頭を抱えつつ皆バカでスイマセンと頭を下げたが、慣れている、元気があって結構じゃないかと伝えるとなんて慈悲深いとさらに頭を下げてきた
「あ、そうそう…以前テイトクが仰られていた件ですが、どうやら太平洋……ゾ●ダーエプタ島付近がやはり有力との情報が…」
「そうか…」
ニンゲンどもめ……どうやら過ちを繰り返すなとの警告を聞く気はないらしい、俺は立ち上がり、指示を待つ戦艦水鬼に伝えた
「上位の姫級全員に伝えよ、今度の週末は上位種全員でハイキングにでも出かけるかとな…」
「は、はいっ!」
さぁ!ニンゲンどもよ、絶望だ…!絶望するがいい!!
下等な艦娘では我々、完璧深海棲艦には決して勝つ事はできぬのだからな!フフフ…ハハハハ…ハァーッハッハッハッハッハ!!