【TRUTH OF MISTAKE】
【よく見ると美少女はやっぱりよく見たら美少女】
こちらの二本立てです、はい
【TRUTH OF MISTAKE】
かつて戦争があった…
太平洋最終決戦、ビキニ環礁沖での連合海軍と深海棲艦軍の死闘は熾烈を極め、その最後の決着は因縁の二人、海軍大元帥と深海軍大首領、兄弟のファイトは大元帥の海軍三大奥義テイトクスパークの原型となった技、ゲンスイスパークで長かった戦いを決着させ、人類の勝利となった、そして、そのファイトは見るもの全てをアツくし、大元帥と大首領は兄弟再び手を取り合い、素晴らしき友情と言う名の永遠のパワーは世界を照らした…
そして、全ての戦いが終わり、世界の海軍が解体・軍縮され、海軍所属の将校だった俺は………
刑務所に収監されていたッッッ!!!
ーーー
合衆国アリゾナ州に存在する選りすぐりの凶悪犯達が収監されたまさしく犯罪エリートの巣窟、アリゾナ州立刑務所、またの名をブラック・ペンタゴンッッッ!!
軍縮となり、俺もこれからどうしたものかと考えていた矢先、アイオワからステーツのスーパーポリスアカデミーで再就職しナーイ?と誘われ、特に何も考えていなかった俺はオーケーオーケーと二つ返事にOKした、ちなみに、アイオワのアメリカンサイズのビッグバストで挟まれて迫られたとかそんな事実は無い、誇り高きヤマトダマシイを持つキュウシュウ男児である俺にはそんなものは通用しないからだ、通用しないからだ
そして、ステーツに渡った俺はBANA●A FISHなる麻薬を巡る陰謀に巻き込まれ、ホモから狙われたりホモに助けられたりホモを助けたりと色々とあったが、最終的に国家的な陰謀は阻止され、その結果が今なワケだが…
「いやぁ〜…しかし変なトコで会ったな〜オッさん」
「オッさんじゃない、テイト………いや、誰でもないか」
かつては提督をしていた俺だが、今は囚人ナンバーE92296だ………そして今、俺の隣に座っているのはかつての俺の部下、綾波姉妹五女、天霧ではなく囚人ナンバー4545072だ
「っーかオマエ、なんでこんなトコいるんだよ?ナニやったんだ?」
「あ?ダイトーリョーに水ぶっかけてやった」
天霧曰く、大統領に水ぶっかけてワザとここに収監されたらしいのだが…
「まぁ…その、アレだよ、アタシもなってみようと思ってね……“
バカだった、いや、昔からバカだバカだとは思ってたが、コイツ本物のバカだった
「オッさんもなるか?アンチェイン」
「なるかボケ、俺はな、こんなところでチンタラしてるワケにはいかねぇんだよ、MAJORの舞台でアイツらが待ってるんだ」
「カーッ!いいなそれェ!よしっ!一緒に
「だから、
「インピ?誰だそれ?」
「イントレピッドだよ、ほら、空母の」
「空母の〜…?あぁ、あのデカパイのねーちゃんか」
コイツが誰を指してデカパイと言っているのかはわからんが、とりあえずデカパイである事に違いはない、ハッキリ言ってそのサイズはMAJOR級だ
「ま、そーゆーワケだ、脱走するなら一人でしろ、っーかオマエ、相棒はどうしてるんだ?相棒は」
「相棒?あぁ、狭霧ならたぶん今頃家でオナってんじゃねーの?」
「オナるとかゆーな、そもそもサギーくんは清らかな森でしか生きられない清純派なんだからオ●ニーとかしないだろ」
天霧の相棒、綾波姉妹の六女のサギーくん、見た目は薄幸の美少女であり性格も穏和、趣味は創作小説を書くコトとバリバリの文系少女だが、その作品はなかなかユニーク過ぎており、ライトノベル界で最も凶悪だったと言われている黒ライトノベル作家、山田ゼレフ先生その人でもある
「いや、アイツあぁ見えて結構激しいんだよ、マジで」
「やめて、聞きたくない、ホント聞きたくない、サギーくんは清純だから!ユニコーン乗れるから!」
「はいはいっと…アイツが清純ねぇ」
「やめて」
サギーくんは清純派(コレ重要)
ーーー
「Hi!Admiral!遅くなってゴメンネー!」
「おせーよ!マジで、危うく
…アリゾナ州立刑務所最大のイベントが終了して一週間後、ようやくアイオワと再会し、無事、刑務所から出た俺はとりあえずアイオワのデカパイにビンタし、ステーツ的にアツいハグで迎えられた…
ちなみに、天霧は無事、刑務所の分厚い壁とミスターを拳でブチ抜いて“繋がれざる者”になり、一足先に出所した…
たぶん今頃、家に帰ってサギーくんのご飯でも食べているのだろう
「さ、行きまショ…MAJORの舞台が待っているワ」
「of course!(モチロン)」
アイオワの運転する車に乗り込み、アリゾナを後にする…
へへっ、これでようやく俺もMAJORに挑戦できるってワケか!見てろよギ●ソン!アンタのところまで、最短距離で駆け上がってやるぜ!
「あ、ソーソー、Admiralが収監されてる間にギブ●ン引退したワ」
「マジか!?」
「MAJI、とりあえずはNYにあるIntrepidの家に行きまショ?SamもAdmiralに会いたがってるワ」
「サムくんか…懐かしいな」
あの、宝石のように才能に溢れていたあの子か…今でもノーパンなんだろうか?彼女は
「SamったらAdmiralが出所したらすぐにHoneymoon行くんダーってもう大ハシャギよ」
「ふ〜ん、サムくんケッコンしたのか」
そうかそうか、ケッコンしたのか、俺以外のヤツと!まぁ、サムくんは可愛いかったしな
「?、ナニ言ってルノ?Sam、Admiralとmarriageしたじゃない?」
「Oh? What is it?」
「Sam got married to you?ok?」
「Really?」
「HAHAHA!Admiralったら、ホントにjokeが好きネー」
アイオワはハンドルをバシバシ叩きゲラゲラ笑っているが……ちょ、ちょ待てよ!え?なんで俺がサムくんとケッコンしてんの!?してねーよ!!
「ちょ!待てオマエ!車止めろ!っーか俺がいつケッコンなんかした!?」
「エー…?ステーツ来る前に書いたじゃナイ?
「あ?」
…書いたな、たしか、コイツからは渡航に必要とかなんとか言われてよくわからん書類を何枚か書いたが……
「オマエ………ハメやがったな!!」
「チョ!あぶ、危ないワ!運転中!運転中ネ!」
「うるせぇ!!いいから車止めろォ!」
………こうして、俺は知らない間に可愛いアメリカン妻をGetしたらしく、もしかしたら俺が収監されている間にサムくんが俺好みのムチッムチでバインバインになっていたらと期待はあったが、再会してみるとあまり変わってなかったコトには泣けてきた
そしてこの後、俺はステーツでの事業にそれなりに成功し、それなりに陽気なアメリカンファミリーになり、毎日のジャンクフード最高さ!と言えるほどアメリカンなった…
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【よく見ると美少女はやっぱりよく見たら美少女】
かつて戦争があった…
深海棲艦はこの地球が生み出した星の自浄作用の産物、人類は今まで破壊してきた環境を、そして母なる海を再び美しい青に戻し、この星を緑溢れる素晴らしい大地に戻してみせるべきだと過ちに気付き、深海棲艦達は再び人類が星を汚すその時までと去って行った…
そして、世界は次第に軍縮していき、俺も職を失っていいトシこいて社会と言う四角いジャングルへと放り込まれた…
「たっだいまー!」
「うるせぇよ、もうちょい静かに帰って来い」
「はいはいっと……あ、そうそう、見て見て!ほら!私テストで一番だったよ!一番!」
「はいはい、一番な」
帰ってきた娘の頭にトントンと手刀を叩き入れつつ鍋をグルグルかき混ぜていると、玄関のドアを開き、もう一人の一番が帰ってきた…
「たっだいまー………って、私が一番最後?」
「ププッー!ダッサ、お母さんが一番最後だよ!」
「なんだとコイツぅ!一番疲れて帰った母親に向かってこんにゃろめ!」
帰ってきた白露は娘に対してコブラツイストみたいな形でギューギュー締め付け、どうだコノヤロー!とか言ってハシャいでいるので俺は帰ったんならとっと脱いで着替えろと手近にあったミカンを投げつけた
「あ痛っ!ったく、ヘイヘイ、わかりましたよー」
………あの戦いからもう10年以上になるが、あれから色々あった、そう、色々とだ…
軍をクビになり、流浪人はまた流れるかと退職金を手に全国を回っていたある日、同じく退職金でオシャレなパン屋を始めたいとテナント巡りをしていた白露と再会、不動産に少々心得があった俺は白露の店作りに協力してやり、流浪人はまた流れるでござるよと去ろうとすると………まぁ、なんだ?白露ねーちゃんもよく見ると美少女、俺もこう、ちょい酒とか入ってたし、よく見たら美少女だし?
…まぁ、爽やかな朝を迎えちまったワケだ
「テートク今日早かったんだ?ゴメンねー、今日晩御飯私の番だったよね?」
「まぁ、早いもの勝ちだな」
「明日はお店休みだし、気合い入れてなんか作るからね!ナニがいい?」
ちなみに、俺は白露のパン屋とはまったく別の仕事をしており、時間にはわりと自由のきく業界に生きている…
「はいはい!私カツ丼とか食べたい!カツ丼!」
「アンタは黙ってなさい、私はテートクに聞いてんの!」
白露似の娘はハイハイ手を挙げてみたものの、白露からブレーンバスターでソファーに叩きつけられ、ンギィ!とか言って床にのたうち回った、正直、汚いのでやめて欲しいのだが…
「オマエ明日は妹達とメシ食いに行くとか言ってなかったか?」
「え?あ、あ〜………そうだっけ?」
自分でカレンダーにマルつけといてそりゃないぜセニョリータよ
白露の妹達……時雨様こと時雨は実家の稼業を継いだらしく、今ではSHIRATSUYUのCMを見ない日は無いぐらい急成長しているのは時雨様あってのおかげだろう、こないだテレビで時雨様が“僕に逆らう企業は親でも許さない”と言ってたし……他にも夕立や村雨、春雨と春雨、五月雨、海風ねーちゃん達も元気にやってるそーだ
「あ、じゃあさじゃあさ!みんなウチに呼んじゃうってのはどう?で、みんなでご飯食べるとか!」
「誰が用意するんだよ、誰が」
「え?そりゃ〜………私と、テートク?」
「あと、ウチは狭い」
「大丈夫だって!あと10人くらい余裕だって!ま、まぁ…そりゃちょい狭いかなって気もしなくもないけど」
以前、同じようにウチに招いたコトがあったが、その時に時雨様から“僕が家を用意しようか?部屋は30くらいで足りるかい?”と言ってたので丁重にお断りした事は記憶に新しい…
「エー……時雨おばさんお小遣いくれるからいいけど、夕立おばさんと村雨おばさん私のゲーム借りパクするから呼ばなくていいよぉ〜」
そしてヤツらはクズのままだった…
「………ま、どうするかはオマエに任せる、妹どもと出かけるなら俺はコイツと吉●家だ」
「エー!!もっと高いの食べよーよ!」
「じゃ、ジョ●フル行くか、ジョ●フル、なんでもあるぞ」
「やだ!」
まったく、なんてワガママなガキだ、誰に似……母親だな、うん
「あ、もしもし時雨ー?私私ぃー、明日さぁ〜…ウチに来てくれない?うん、そうそう!うん、ウチでやるからさぁー、え?ケーキ?わかった、うん、あはははー…大丈夫だって!そんな気遣いできるの時雨と海風ぐらいだし、うん、じゃあねー…」
ピッ!(通話終了)
「ってなワケで、明日はみんなウチきます!」
「オマエ、相談とかないのか?」
「したじゃん?相談」
「…さっきの相談じゃねーで雑談って言うんだよ、ったく…」
白露姉妹の長女、白露、よく見ると美少女だったコイツは今でもよく見ると美少女風に見えるヘラヘラした笑みを浮かべ、今日も明日も俺の横に立っているのだろう
次回もifエンド回!内容はまだフワフワしてますって!