【登場人物】
提督(大人だよ)
鉄拳チ●ミ、DEARB●YS、なんと孫●を読んで育った大人
ガンビア・ベイ(米)
ボクの国から来た護衛空母、寝る時はハダカにGパンじゃないと眠れない開拓精神の塊
男にはたまには外で一杯ひっかけたい夜もある
そんな男の多分の例に漏れない男である俺は街の飲み屋でちょいと一杯ひっかけ、この夏なのか秋なのかよくわからない作戦海域を頑張ろうと改めて心にキメ、基地への帰路を歩いていると、胸元のポッケにタバコがない事に気付き、どうしたものかと考えていると、たしか近所にロー●ンがある事を思い出した…
「…よし、そろそろ行くか」
立ち小便を済ませ、スッキリしたところでロー●ンへと向かう……たしかあのロー●ンは海風ねーちゃんがバイトしていたな、ついでにからあ●クンでも買ってやるか…
そんな部下への気配りを忘れない完璧提督である俺は早足で深夜のロー●ンへと向かい、その、自動ドアをくぐり店内へと足を踏み入れ…
「有り金だァ!レジの中にある金全部出せ!」
「ヒイィ!!ヒィィィィィ!!」
…レジの前で、フルフェイスヘルメットを被った男が凶器を手に、レジにいたキンパツボインの店員さんを脅していた
「よし…」
とりあえずジャ●プでも立ち読みするか、それからヤン●ガでも読んで………あ、そーいや月マ●に俺の少年時代から学生時代、そして社会人になった後も長い付き合いと続き、2017年に24年間の連載に幕を閉じたバスケ漫画、DEAR B●YSがまさかのact4となって帰ってくるらしい、まったく……どうやらまた月マ●とは長い付き合いになるらしいな
「あ、テ!テイトク!テイトクですよね!」
その、ビッグボインにP90的なサブマシンガンの銃口を押しつけられている店員………たしか、この春ぐらいにアメリカから来た空母、ガンビアくんだったか…?
なんでこんなトコでバイトしてんだよコイツは……アレか?やっぱサラやインピみたくMAJOR級の活躍がない分、生活がアレなのか?
「ゴートー!ゴートーです!タスケ……タスケテくだサーイ!」
「テイトク?知らない名前だな、俺はただ、深夜のコンビニにタバコを買いに来ただけの善良な一般市民だ」
「ウエエェェェェ!?」
まったく、コンビニ強盗なんぞに関わり合いなってたまるかいメンドくせぇ、俺はただ、タバコを買いに来ただけなんだ
「チッ!まさかこんな深夜に客が来るとは………クソッ!はやく金をよこせ!あとそこのオマエ!両手を上げてこっちに来い!オレは本気だからな!」
コンビニ強盗は予期せぬ来客に焦ったのか、レジのガンビアを急かし、俺にも銃口を向けてさっさと来い!と命令してきた
「はいはい…っと、両手を上げてね、っと」
「よーし!おとなしくしてろよ!」
こーゆー時は逆らっても犯人を刺激するだけだしな、それに、俺はただタバコが買いたいだけだ、早く強盗を済ませてお引き取り願おう
俺はコンビニ強盗の指示通りにおとなしく両手を上げ、ガンビアくんはベイベイ嘆きつつレジを操作していると、店舗の外からパトカー特有のパトランプのサイレン音がこっちに近づいて来る…!!
「チッ!もう来やがった!………クッ!こうなりゃ立て籠もるしかねぇ!」
「ハァ!?」
「ウエエェェェェェェ!?」
ーーー
コンビニ強盗発生から40分……店舗はケイサツにより完全に包囲され、キャットの子一匹も逃げられないであろう状況となっていた…
「チクショウ!完全に囲まれちまった!」
フルフェイスヘルメットはなんてこった!クソッタレと言いつつイライラを募らせ、俺とガンビアはとりあえず犯人を刺激しないように、レジの前で二人して体育座りをしていた…
「テ、テイトク、わた、ワタシ達どーなるですかー?」ヒソヒソ
「大丈夫だ、とりあえずおとなしくしときゃいいだろ」ヒソヒソ
「ぅぅ…ナンデ、ナンデこんなコトにィ…」ヒソヒソ
ガンビアくん曰く、ぶっちゃけ金が無いのでどうしたものかと悩んでいると、JAPAN空母の加賀パイセンが“金無いならバイト紹介してやるよ、ダイジョーブ!キミ可愛いからすぐ稼げるって!な?やろーよ!な?ダイジョーブだって!”と紹介してくれたのがこのコンビニらしい
「そういやガンビアくん、キミ、たしかズボンにリボルバーとか入れてなかったかね?」ヒソヒソ
「無いデース、ワタシのGUNはロッカーに入れてマス」ヒソヒソ
う〜め、そいつは困ったなオイ、仕方ない……ここはおとなしくケイサツが事件解決してくれるのを待つか
「クソッ!もうこうなりゃ人質二人ともブッ殺して逃げるしかねぇ!!」
「ハァ!?」
「ウエエェェェェェェ!?」
ナニ言ってんだこの野郎ォォォォォ!?バカか!?バカなのか!?どんだけ短気なんだよコイツ!!
「待て待て待て待て!!まぁ待ちたまえ!強盗しに来ただけなのに罪を重ねるのは良くないと思うなー!ぼかぁー!」
「なんだと…?」
「ここはほら、出来れば穏便に強盗だけで済ませましょうよ!ね!ほら!ガンビー!ガンビーも言ってやれ!」
「エ?あ、そ、そーデス!レジにはなんと4万エーン入ってましたし!」
「しかし、外は既にケーサツに包囲されている…っ!キャットの子一匹逃げられねぇ!」
「諦めるなよッ!!まだ手はある!」
「そーデス!ほら、オデン!オデンでも食べて落ちついテ!」
とりあえず、俺たちはオデンを食べつつ彼が立派に強盗し、なおかつ安全かつ確実に逃走できる手段を話し合うべく、酒類などを交えつつディスカッションを始めた…
コンビニはいい、酒、タバコ、食い物、なんでもある…
まったく、こーゆー時はコンビニで良かったぜと感謝したくなるな
「とりあえずアレっすよ!アレ!せっかく人質取って立て籠もってるんすから、やっぱアレやらないと!」
「アレ…?」
「そう、アレ、こう……ほら、女に銃突きつけて一枚一枚脱がす的な?」
「ヒュー!アンタわかってるなメガネの人!……ま、まぁ、オレもアレだよ、ホントは銀行とか襲いたかったんだけどさ、寝過ごして15時過ぎちまって銀行閉まっちまったからどうしたモンかと思い、妥協してコンビニ襲っちまったけどよ」
「あー…だからP90とか持ってたんですか?いやぁ〜、だと思ったんですよ、普通コンビニには出刃包丁とかカッターナイフとかじゃないですか」
とりあえず、俺の助言の基、犯人はガンビアに撃たれたくなかったら脱げと脅し、ガンビアはベイベイ言いつつも上着を脱ぎ…
「んほぉ!!さすがアメリカさん!服の上からでもMAJOR級だったが、脱ぐとホームラン王だ!」
「オイオイオイ、俺のコルク入りバットがフルスイングしちまうぜ!」
「ウエエェェェェェェ…ナンデェ、テイトクも犯人の一味みたいにィィィ…」
アイオワやサラトガ、スカイママにも決してヒケを取らないMAJORの実力……まったく、コイツはとんだKUROFUNE来航だな!俺たちのサムライソードが思わずKAIKOKUしちまいそうだぜ
「よし、ガンビー、口開けろ、口!」
「ウエエェェェェ!?い、イヤですよ!レ……レ●プする気ですか!?マ●す気ですか!?あ……いや、まさか“オイオイ、こっちが空いてるじゃネーノ”とか言ってエロ漫画みたいに前だけじゃなく気軽にア●ルもFUCKするつもりですかァ!?」
「バカ言ってるんじゃないよこの娘は、ほら、オデンを食わせてやろう」
「あ、オデン…」
俺はアツアツのダイコンを箸で掴み、ガンビーの口に突っ込んでやった
「アヅゥイ!?アヅ!アヅゥゥゥ!!口が!アヅ!アヅ、胸に汁当た……アヅゥゥゥ!!」
「ちゃんと噛んで食えよ、味わってな…」ニマァ…
「スゲェ………このメガネ、なんてワルなんだ!キンパツボインっ娘の口に無理矢理オデンを挿入し、なおかつそのアツアツのオデン汁を胸に滴らせる事で痛みを…っ!あ、悪魔的発想………っ!!」
ーーー
おはようございます、五月雨です
朝、食堂で朝食を摂りつつテレビを見ていると夜に近所のコンビニであったらしい事件のニュースを流してました…
逮捕された模様です!今、逮捕された模様です!ケイサツの機動隊が突入し、今、犯人が逮捕されて店外に引きずり出されてきました!
『ヤメロォ!!』
『オレは犯人じゃねぇ!!オレは被害者だろーが!』
犯人の男は2名、人質となっていたのはアメリカ国籍のアルバイト店員、ガンビア・ベイさん、ガンビアさんは犯人の男達にレイ……いえ、レ●プはされなかったようですが服を脱ぐように強要され、あ、今、出てきました、泣いていま…
プッ…(テレビOFF)
「…間宮さん、お茶のおかわり貰えますか?」
「はいはい、アツいのでいい?」
………なにやってるんですかね、あの人
次回はたぶん第三ステージ
西方敵前線泊地を叩け!①
たぶん