軽1駆4で行きました第1ステージ
【登場人物】
潜水新棲姫(潜水艦)
通称クソガキ姫、バカンスにやってきたら海軍に襲撃された
浦風(丁)
最近新しい力を手にいれたスペシャルな存在
谷風クンとは仲が良く、よくつるんでザリガニ釣りをしている
激突!南西作戦海域inバリ島沖…
チーム必勝の先陣を切りたい大事な開幕戦、人類最強の潜水艦狩りの達人、五十鈴パイセン率いる対潜正レギュラーはBOSSへの最短コースを抜け、新しい潜水棲姫ことクソガキ姫との戦いへと突入していた…
「出たーッ!五十鈴サンの破滅への輪●曲!」
「ソナーで弾き、爆雷で確実に仕留める五十鈴サンの美技!」
「勝つのは五十鈴!勝つのは五十鈴!勝者は五十鈴ー!」」
出だしから絶好調、ここまでパーフェクトゲームで深海通商破壊艦隊を一切寄せ付けない完璧なゲームを展開…
ここ最近、第一線からはやや退いていたとは言え、やはり五十鈴パイセンの実力に偽り無しだとチームの仲間達は改めて感じると同時に、チームになくてはならない存在だと確信していた…
「ツルスケじゃねーの!」
『イタイッ!ヤメテヨッ!!イタイ!イタイ!チョ…イタイ!』
今回のヤツらは出来が違うッ!おそらくはこの戦いの為に万全の仕上がりでゲームに臨んでいる…ッ!
遅めの夏休みをバリ島沖で満喫するんだぁ~ウヘヘヘ~……
そんな浮ついた心で来た自分達とは違う!潜水新棲姫はウッギャアー!だの叫びながら沈んでゆくチームメイト達にスマナイと謝りながら涙した…
『潜水新棲姫クン!』
『潜水新棲姫クン!ココハオレタチニ任セテ!』
『イ……イ級!?』
潜水新棲姫を守るように、二匹のイ級がここは俺達任せて早く逃げるんだ!とアツいナイスガッツと共に、五十鈴パイセン率いる部隊の前に立ちはだかった!しかし……ッ!
「なんだコイツ?カワイイなぁ?」
「アハハハ、イイ感じィ…」
イ級Aは皐月のニードロップで、イ級Bは文月のチキンウィングクラッチでそれぞれ破壊され、反吐をブチ吐きながら沈んでいった…
『イ級…ッ!チクショウ……チクショウ!オマエラ絶対許サナイカラナ!次ハカナラ…』
「なんじゃあ?随伴艦が沈んで即退散とはとんだ腰抜けサンドバッグじゃのぉ~?」
『…さんどばっぐ?』
一緒に遊びに来た仲良しの随伴艦も失い、涙していた潜水新棲姫を煽る一言…っ!今回五十鈴率いる対潜正レギュラーに抜擢された第十七駆からの刺客!新たな力、丁の力を手に入れた凶暴なるアバレ乳!浦風
『取リ消セヨ………!今ノ言葉!』
潜水新棲姫 煽り耐性 0
「アァン?何度でも言うちゃるわボケェ!」
◆◆◆
九月に入るとめっきり涼しくなった厳しくない残暑の執務室…
大事な大事な緒戦を執務室で五月雨の買ってきためんべいをボリボリと食べながらテレビで観戦していた俺は喉がアレなので五月雨にティーを淹れてくれたまえと懇切丁寧に伝えると、1リットル麦茶のペットボトルを机の上に置かれた…
「オイ、グラスは?」
「あぁ、いるんですか?グラス」
こやつめ……知ったふうなツラして地味な嫌がらせしおって…まぁいい、そんな青髪ロング子を、寛大なる心で許そうじゃないか
「で?どうなんです?チーム五十鈴さんは?」
「ん?あぁ、今、浦風が沈めた」
丁になった浦風のニュー
「へぇ〜、さすがですね」
「伊達に丁とかワケわからん改装してたワケじゃなかったな、アイツ」
「そうですね」
浦風か……正直、ちょっと頭下げたらパ●ズリぐらいしてくれそうだなコイツぐらいにしか思っていなかったが、これは考えを改める必要があるな、ヤツはこれからの大対潜時代を席巻する台風の目になるだろう
「まぁいい、帰って来たらシャワーでも浴びて全身エステにでも行って来いと伝えてやれ」
「はぁ?」
「あぁ、そうそう、浦風は中破したまま執務室に来いと伝えておけ………一人でな」
「ゲスか」
「ゲスじゃない、提督だ」
次回は第2ステージ、海峡奪還作戦