不健全鎮守府   作:犬魚

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愛が愛を重すぎるって理解を拒むセカンドシーズン開幕

【登場人物】

提督(2ndシーズン)
新主人公を抹殺して提督の座に居座った

五月雨(2ndシーズン)
1stと2ndの間に劇的な成長を遂げ………なかった

鈴谷(リベイク)
安心の自称誰もが羨むメインヒロイン

大和さん(超戦艦)
普段はおとなしめで遠慮がちなザ・大和撫子
矢矧ちゃんというパシリがいる





提督と絶望の始まり

20XX年、突如として世界中の海に現れた謎の生物、深海棲艦により世界のシーレーンはズタズタに分断され、世界は混乱の時代へ突入した、海は征服され、資源は枯れ、全ての生物は死滅したかのように見えたが………

 

艦娘は死滅していなかった!!

 

「ヒャッハー!水だァー!」

 

「コイツらお菓子もタップリ持ってやがったぜ!」

 

「アーン?謎の夏作戦地図?こんなモン、今やケツ拭く紙にもなりゃしねぇってのによォー!」

 

世は再び、暴力が支配する時代になっていた…!!

 

◆◆◆

 

「…と言うワケで、セカンドシーズン開幕と言うワケだが」

 

「…はぁ?」

 

短い休暇も終わり、再び職場である基地へと戻って来た俺は執務机の上に置かれた山盛りの書類を眺めつつ、ゴキゲンな書類だと独白いた…

 

「しかしなんだ?ちょっと休暇取って帰って来たらまた海域封鎖されてるってなんだ?あ?おかしくないか?」

 

「まぁ、そーゆーコトもありますよ」

 

しかも微妙に今までの海域図と言うか、航路と言うか、なにやら違っているらしく、ヤツらから今まで奪って来た海域を再び奪い返す為に再び頑張ってくれたまえとの上からの有難いお言葉に涙が出そうなのだよ

 

「まぁいいや、とりあえず大和さん呼べ、大和さん」

 

「大和さんですか?」

 

「そうだ、ヤツらに再び教えてやるのだよ、人類の恐ろしさってヤツをよォ〜…」

 

ーーー

 

鎮守府近海航路…

 

「薙ぎ払え!」

 

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー!!』

 

南西諸島沖…

 

「第一、第二主砲斉射!始め!」

 

『ヒイイィィ!ヒイイィィィィィ!!』

 

製油所地帯沿岸…

 

「フルファイヤー!」

 

『ギャアアアアアァァァァァァァ!!』

 

南西諸島防衛線…

 

「あはは…あははは…あははははは!アーッハッハッハッハー!これが大和の、戦艦大和の力!私が求めていた戦場よー!」

 

『コノママデハ終ワランゾー…終ワランゾー…ランゾォー……ゾォー……ゾォー…』

 

ーーー

 

「さすが大和さんだな、鎮守府近海のゴミクズでは大和さんに擦り傷が精一杯か」

 

「新手のいじめみたいでしたね」

 

とりあえず奪われた鎮守府近海には最近水着で暇そうにしている大和さんに行ってもらった、こっちだけズルして無敵モードで最高に勃起モンだった、サテライトキ●ノンの射程に入るのがどれだけ危険な事か、深海の人にもきっとワカって貰えただろう…

 

それに、普段は弾薬と燃料とか気にして遠慮がちな大和撫子の大和さんに資材は気にせずに“俺が許す、殺せ”と言ってやると、まるで子供のように嬉しそうに提督にありがとうございますありがとうございますと手を握ってくれた、正直、大和さんの手はとてもスベスベで…なんていうか、その…下品なんですが……フフ、勃起、しちゃいましてね…

 

「どうせなら南西諸島海域も大和さん行ってもらうか?」

 

「私は別に構いませんが…」

 

あれだけ大和さんも上機嫌だと、もしかしたら頼めばパ●ズリぐらいしてくれるかもしれん、いや……たぶんしてくれる!だって大和さん水着なんだぜ?これはもう誘ってるだろ?もう完全に挿入してくださいって誘ってるようなモンだろ?

 

「よし、大和さんに頼んでみるか…」

 

「パイ●リをですか?」

 

「女の子が気軽にパ●ズリとか言うんじゃないよこの子は、それに頼むのはアレだ、南西諸島海域だ」

 

「はぁ?」

 

正直、資材的には些かアレだが、大和さんが好感度爆上げしてパイ●リしてくれるなら資材なんて安いものだ、特に、俺のはな…

 

そんな嬉し恥ずかし明るい未来について考えつつ受話器を手に取ろうとすると、執務室の重厚な扉を勢い良く開き、ゲーセンのプリクラとかでハメてる頭の悪いJKみたいなのが入って来た

 

「ティーッス、鈴谷が遊びに来ましたよぉ〜……お、テイトク帰ってきてるじゃん、ゲーセンいこーぜ!ゲーセン!近所の店に天●魔境真伝入ったらしいじゃん!」

 

「マジか!」

 

「マジ鈴谷の極楽ホームランでテイトクとかマジ瞬殺よ!瞬殺!」

 

ヘラヘラ笑いながら手を両手をクイクイ動かす鈴谷はマジ瞬殺よとか言いながら俺の腕をグイグイ引っ張る

 

「距離が近い、距離が」

 

「ハァ?あ、もしかしてアレですか?解像度上がって可愛いさ三割増しな鈴谷にもしかしてムラムラしちゃってますか?あーなるほどなるほど!ですよねー!よし!今ならなんと一万円で鈴谷が手でしてあ…」

 

ドゴンッ!!(腹パン)

 

俺は鈴谷のどてっ腹にマグナムブローをブチ込むと、鈴谷はウゲェとか言いながら執務室の床に転がった

 

「調子に乗るな、ビッチが」

 

「ビ……ビッチじゃねぇ…鈴谷、ビッチじゃねーし、うげっ……げほっ!げほ!」

 

「ゲーセン行きたきゃ一人で行って来い、ご覧の通り、俺は忙しいのだよ」

 

「暇そうじゃん、あ、もしかしてアレですか?鈴谷に負けるのが怖いんですか?プフー!ダッサ!」

 

「ア゛ァ?誰にケンカ売ってんだテメェは?」

 

このクソビッチが、どうやら俺は最近甘やかしていたらしいな……そろそろ思い出させてやろう、身分の違い……じゃない、この基地の絶対支配者が誰なのかを

 

「いいだろう、相手になってやる、負けたらその場でパンツ脱いでダンレボしろよ」

 

「へ、ヘンタイ…っ!!ヘンタイか!」

 

「なんだぁ?ビビってんのか…?ビビリくん」

 

「は?………ハァ?べ、別にビビってねーし!!いいじゃん!やったろーじゃん!ってか!鈴谷が勝ったら一万……いや、二万円で!」

 

「よかろう、今のうちにせいぜいパンツを湿らせておけよ、その方がより高く売れる…」

 

「ヘンタイかッ!!っーか売るな!!」

 

 

…後日、近所のゲーセンには痴女出没注意の看板が貼られたが、俺は悪くない


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