【登場人物】
青葉(目が死んでる)
常にレ●プ後みたいな目をしてる重巡、謙虚な事に定評があり、提督と食事に行くと提督より高いものは食べない謙虚さ
初春(雅な御方)
最低でも千年は生きてる大妖怪と噂されている雅な御方、さっかー?嗚呼、蹴鞠みたいなアレじゃな
長門(復讐に燃える鉄の城)
負け確フラグは、長門には陸奥の知らぬ技がある
グラーフ・ツェッペリン(復讐に燃える魔界貴族)
負け確フラグは、確率について喋る事
「さぁー始まりました、人類VSカッパの全面戦争!実況は私、恐縮なコトに定評のある青葉、相撲解説には相撲には些か詳しいと定評のある雅な駆逐艦の初春様をお招きしております、本日は宜しくお願いします」
「うむ」
「さて初春様、今回の対決ですが初春様的にどうでしょうか?聞くところによりますと、以前、カッパとの対決であの長門さんが手も足も出せずにア●ルファックされたとの情報があるのですが…」
「カッパとは古来より相撲上手じゃからのぉ、力だけでゴリ押ししても勝てぬのは既に常識…」
「なるほどー、あ、ちなみに手元の資料によりますと、今回の対決には前回屈辱的敗北を喫した長門さんとグラーフさん、あと、曙ちゃんと時津風ちゃんと大鳳さんがこの対決に臨むそうです」
「うむ、あやつめ…それっぽい名前だけで選びおったのぉ」
「はい!青葉としてもまったく勝てる気がしません!」
◆◆◆
…青葉の野郎、好き勝手言いおるわい、まぁいい…ヤツには後で練乳パンを上の口からネジ込んで中身が飛び出るほど咀嚼させてやるわい
そんな事より今はコイツらにヤツらとの戦い方ってのをレクチャーしてやらねばならない
「いいかオマエら、できませんでしたじゃ済まされないぞ、わかっているな?」
俺はとりあえずイイ感じにふわっとした感じで今から決戦に挑む戦士達に指示を伝えてみる…
「うるせー!気安く触んなよオッさん!」
綾波姉妹の八女、曙、口は悪いが態度も悪い生粋の反抗期だ…
「オマエ、キライ、ニンゲン、キライ」
陽炎姉妹の十女、時津風、ペットブームで可愛いがられたもののすぐに飽きた人間への不信感から心を閉ざし、凶暴化した現代社会の生んだアニマルモンスター
「わかってます!陸上部の予算ですね!」
かつては唯一無二の存在だった中破でも飛ばすナイスガッツ装甲空母、大鳳、ナイスガッツ感に溢れているが1日1回はウ●コ踏むほど運が悪い
「フッ、オマエ達に出番はないぞ」
「フッ、同志ナガトの言う通りだFrauen Kinder…このグラーフ・ツェッペリンがヤツらに絶望を与えてやろう、そう…どうしようもない絶望をな」
そしてこのバカどもは何故こんなにも自信満々でいられるのだろうか……コイツらが自信満々だと大抵はロクな事がないのは既に常識…
「まぁいい、まずは長門、できれば勝って白星スタートだ、できればでいい」
「フッ、できればだと…?正直、この長門1人でも十分すぎるぐらいだがな」
「待て同志ナガト、1人で大活躍してFrauen達の人気を独り占めする気か?狡いぞ!」
ーーー
「さぁー始まります注目の取組初戦、先ずはいきなりの超重量級!最大戦力の大戦艦長門の登場です!いやー、いきなり長門さんとはこれは思いきりましたね、初春様」
「うむ、まぁ、勝ち抜きである以上、やはり先鋒には勢いが欲しいしのぉ」
「手元の資料によりますと、妹の陸奥さんからの話ではウチのご先祖様は伝説の力士、雷電とやったことがあるそうです!これは期待できますね!」
「どうじゃろうのぉ〜…まぁ、アレじゃ、強い方が勝つ」
「はい、ありがとうございましたー!それでは始まります!」
【西ジャパンランキング 3位 戦艦長門 VS 九千坊河童連合球磨川連隊長 KIYOMASA】
「フッ、見せてやろう…貴様らに敗北を喫して以来、同志グラペンと共に作り上げた対カッパ用アーツを!」
『ぎょうじ』
大勢の観衆が見守る中、遂にNOKOTTA!のゴングが鳴り、長門とカッパは互いに正面から力と力のブチかましを炸裂させた!
「ぶちかましは互角ッ!しかし長門さん!すかさず次の
「ほぉ…五輪砕きじゃな」
五輪砕き!相撲においては掛けられた側が頚椎を損傷する危険性がある為この体勢が取られた時点で掛け手側の勝利が決まってしまう決まり手である
「かーらーのぉー…ダブルアームスープレックスゥゥゥゥ!!」
「なんじゃとぉ!?」
長門はリバースフルネルソンからの渾身のダブルアームスープレックスでカッパを土俵に叩きつけ、カッパはぎょうじ!と短い断末魔を上げて動かなくった…
「フッ、これが同志グラペンとの特訓の末に編み出した対カッパ用スペシャルホールド、ナガトスペシャルだ!」
長門はウイイィィィィとか叫びながら右腕を大きく上げてて勝ち鬨をあげ、観衆からの大声援とカッパからの大批判をその身に浴び、当然ながらこの勝負には物言いが付いた……
◆◆◆
「はい、まさかの黒星スタートになりましたね初春様」
「うむ、何故五輪砕きの時点でやめなかったのか妾は理解に苦しむが…」
物言いの結果、五輪砕きで勝負が付いているにもかかわらずさらに追い討ちのダブルアームスープレックスをする鬼畜にも劣る外道の所業は許すまじとの結果から、長門は反則負けとなった…
「何故だ…」
「何故もナニもねーよ、バカかオマエは、ナニがナガトスペシャルだ」
ベンチに引っ込んできた長門の腹にパンチをブチ込んだらこっちの腕が破壊されそうになり、手をフーフーしていた俺はベンチにあったテキトーなクーラーボックスに手を突っ込んだ
ちなみに、ダブルアームスープレックスの所業に怒り狂うカッパ達ついてはキタローくんがうまいこと取り成してくれたらしい
「フッ、同志ナガト…オマエの仇は私がとってやる、そこでAdmiralの指でもしゃぶりながら見ているがいい」
「なんで俺の指しゃぶらせにゃならんのだ、いいからさっさと行ってこい」
ーーー
「さぁー次鋒戦は前回長門さんと同じく尻子玉をブチ抜かれる屈辱への復讐に燃えるドイツから来たおっぱい空母、グラーフさんです!」
「うむ」
「ちなみにグラーフさん、長門さんと同じく対カッパに向けてのトレーニングを積んでいたらしく、これは期待できますかねー?ねぇ?初春様?」
「正直、猛烈に悪い予感がするのぉ…」
【西ジャパンランキング ランク外 グラーフ・ツェッペリン VS 九千坊河童連合筑後川統括兵隊長 MUNESHIGE】
「フッ、このグラーフ・ツェッペリンに貴様が勝つ確率は0%、そして貴様の死ぬ確率は100%だ」
『ぎょうじぎょうじ!』
NOKOTTA!のゴングが鳴り、第二試合は先ほどとは打って変わって両者共に距離を置いて互いに後の先を読み合うかの如く牽制と警戒から始まった
『ぎょうぎょうぎょうぎょうじ!』
「フッ、痛快だな!」
強烈な張り手の連打を繰り出したカッパ!!喰らえば尻もち確実ぅ!とも言えるその張り手だったが、意外にも膝を付きかけたのはカッパの方だったッッ!!
「これは一体ナニごとだァァァァァ!初春様、今のは一体なんでしょう?」
「うむ…妾にもなんぞよく見えなかったのぉ」
「これは一体何が起こったのでしょう!観客席!観客席のビスマルクさん!教えてください!同僚なら何か聞いてませんか?」
青葉は観客席でソフトクリームを舐めていたビスマルクに向けて質問をぶつけると、ビスマルクはちょっとだけビックリした顔したがすぐにいつもの余裕に満ちた顔で口を開いた…
「…オイゲン、皆に説明してあげなさい」
「はい、今のグラーフさんの技を説明するにはまず、運動量保存則と弾性係数式との複合方程式を説明する必要があります、カッパの張り手の速度が0.1秒間に5発ということは、一発の値の平均値は0.02秒、グラーフさんの張り手の速度は私のデータでは0.018秒、カッパよりも0.002秒は早いです、つまり、カッパの張り手のスピード0.02からV1をグラーフさんのスピード0.018からV2の数値を算出し、それぞれに代入したとすれば………衝突後のカッパのうける衝撃は∞」
「フフッ…今、オイゲンが言った通りよ、さすがオイゲンね、私の言うべき事は何もないわ、完璧よ」
「あっはっはっは、ご謙遜を!私なんてアネゴに比べたらゾウリムシですよ!」
ーーー
「フッ、これでわかっただろう?貴様が私に勝つ事は不可能だKappa!」
『ぎょうじ!』
「そして!これが同志ナガトと共に編み出した対Kappa用のSpezielle!」
グラーフはすかさず次の
「出たァァァァァ!!リバースフルネルソン!!」
「うむ、五輪砕きじゃな」
「かーらーのぉー…!ダブルアームパイルドライバーァァァァァ!!」
「またぞ!?」
リバースフルネルソンから掴み上げられ勢い良く脳天から硬い地面に叩きつけられたカッパはぎょうじ!と短い断末魔と血反吐を吐いて動かなくなった…
そして、例によって五輪砕きからの念入りなトドメ刺しと言う悪魔の掟は当然ながら物言いが付き、人類とカッパは再度一触即発の緊張状態になったものの、キタローくんがうまいこと取り成してくれ、勝負は第三戦に続く…
次回こそ後編
不知火とか雲龍も地味に迷った