不健全鎮守府   作:犬魚

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E3とE4は各3回の予定ですの

【登場人物】

最上クン
最上型の頂点に君臨する長女、ボクサカとは言わない、妹がチビるぐらい怖い

三隈
通称、くまりんこ
基本的にはくまりんことしか喋らない、妹がゲロを吐くぐらい怖い

鈴谷(9)
ビッチオブビッチ、忘れがちながら熊野の姉ちゃん

熊野(4)
最上型カーストの最下位、好きなテニススタイルは風林火山


第二次マレー沖海戦①

第二次マレー沖海戦

十二艦からなる連合艦隊を率いる旗艦は最新・最新・最強を誇るstatesから来た色んな意味でビッグガール、アイオワ

 

「見せつけてやれ、完全武装のhikingをな!」

 

「それ、負けフラグです」

 

情報によると、この海域は結構編成を気をつけねばならないらしいが、とりあえず金剛以外は全員出せるな…

対象艦は全員が一軍として起用できるだけの力もある

 

「さて…ここに三つの“晴嵐”がある」

 

そう、三つだ

しかし、今、目の前に並ぶ顔は四つ

 

「じゃ、一つは僕だね」

 

最上型姉妹の頂点に君臨する長女、最上クン

 

「くまりんこ」

 

最上型の二番、なんか一人だけあぶない水着の三隈

 

「うへへ~やった~!晴嵐だぁ~、すごいぞー!カッコいいぞォー!」

 

最上型のツラ汚し、ビッチオブザワールド、鈴谷

 

「ちょ!ちょっと待ってくださいまし!私のは!?私のはッ!?」

 

そして、エセガント航巡にして最上型の末妹、熊野

 

まぁ、三つしか無いならこうなるのは必然だろう、そこで俺は画期的な提案を出した

 

「お前ら今から全員で殴り合いしろ、負けた奴が諦める、実にシンプルだろ?」

 

「へぇ、いいねそれ、わかりやすいよ…じゃあヤろうか?」

 

最上クンの発した強烈かつ禍々しいオーラで鈴谷と熊野は一瞬にして戦意を喪失した…

あまりの恐怖に涙を流し、パンツに黄色い染みが出来たぐらいだ

 

「か…カンベンしてよネェちゃん…」ガダガタ

 

「わ…わたくしでもゴメンですわ…」ガダガタ

 

「え?やらないの?じゃあ、僕の勝ちでいいのかな?」

 

やはり最上クンか…

俺は最上クンに晴嵐を手渡した

 

「くまりんこ!」

 

「ヒッ!!か…カンベンしてよォ!」

 

「ゆ…許してくださいましッ!そうだ!足!足を舐めますわ!」

 

そして、くまりんこにも戦う前から足元に汚い水溜まりを作る鈴谷と熊野は、跪き、許しを乞う

 

「じゃ、二つ目はくまりんこな」

 

「くまりんこ」

 

これで残る晴嵐は一つ、残るは二人、鈴谷と熊野

 

「熊野ォ~…モチロン、姉ちゃんに譲るよなァー?」

 

「ハァ?このエンコービッチがァ~…それはわたくしに売っとるんか?あ゛?」

 

「ビッチじゃねーし!テメーの前歯全部ヘシ折ってやんよ!」

 

「ファーックス!ゲロブチ吐きなですわァ!」

 

◆◆◆

 

当基地内にあるカスタム水上機ショップZ‐DRIVERS…

 

「よぉ、アンちゃんを、ナニをお探しだい?」

 

カウンター越しに現れたのはZ‐DRIVERS店主、航空戦艦日向

 

「コイツにカッチョイイヤツを見繕ってくれ」

 

「ぅぅ…鈴谷のヤツ、絶対にッ!絶対に許しませんわ…クソッ!ミンチだけじゃ済まさねぇ…八つ裂きじゃねぇと私の欲が済まさねぇ…」

 

鈴谷VS熊野の戦いは鈴谷が勝利した

ルール無用のデスマッチとなるとさすがに鈴谷、金的以外の反則は全て使用し、さらには妹相手にパンツの紐を切る、通称“紐切り”まで使用し、フイニッシュホールドに恥ずかし固めをキメる外道ぶりを見せつけた

 

「まぁ泣くな、ほら!晴嵐はダメだが、カッチョイイ瑞雲買ってやるから」

 

そして、俺は熊野と共に晴嵐に代わるニューマシンを買いに来たわけだ

 

「ふむ、キミの瑞雲を見せてくれるかな?」

 

「これですの」

 

「ふむ、なかなかいい瑞雲だ………そうだな、キミにはコレなんか合うんじゃないか?」

 

そう言って日向が取り出した瑞雲は素人目から見ても輝きが違った

 

「す…すげぇ、こんなすげぇチューンの瑞雲、初めて見ましたわ!」

 

「そいつはボディにズィーMC合金を使用しているジャポンカップ用にチューニングしたマシンだ」

 

なんだよズィーMC合金って、どっかで聞いたコトあるぞ

 

「まぁ、あえて名を冠するとするなら、ネオト●イダガー・ズィーMCとでも呼ぶといい」

 

「提督!提督!私コレにしますわ!コイツでマグナムトルネードしてやりますわ!」

 

「え~?でも、お高いんでしょ?」

 

「そうだな…まぁ、このくらいだな」

 

日向が見せた電卓には予想以上になかなかいい数字が並んでいる、モノは確かだがこれはさすがに高いな

 

「違うのにしなさい、違うのに」

 

「えー!!私このネオトラ●ダガーがいいですわ!買ってくださいまし!」

 

「ほら、コレなんかどうだ?中古で500円、このデチューンぶりはなかなか出来るコトじゃないぞ」

 

「買ってくださいましーッ!ネオト●イダガーがいいー!ネオトライ●ガーが欲しいですわーッ!」

 

「ワガママ言うんじゃないよこの子は!」

 

「ハッハッハ、パパ買ってやったらどうだ?消費税分は勉強してもいいぞ」

 

「誰がパパだァァァ!!」

 

結局、半分は出してやると言う条件で折れ、熊野はピカピカのニューマシンを手に入れた




次回はちゃんと港湾と集ちゃん

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