【登場人物】
金剛
金剛姉妹の長女、決め台詞は、たしかみてみろ!
戦艦棲姫・改
深海棲艦の間に伝わる伝説の超戦士の力を持った戦士の伝説の超戦士、羽織りものは深海ユニ●ロで買った
雪風
陽炎姉妹最強の死神、深海ビンゴブックの危険生物ランキングにてぶっちぎりの危険度
激突!戦艦棲姫・改率いる深海任務部隊増援支援集団と金剛率いる海域侵略チーム!
「ぬぅ…!あ、あれはーッ!!」
「知っているのですか利根姉さん!?」
戦艦棲姫・改は胸元から取り出した一匹の毒蛇を己に噛ませ、そして、戦艦棲姫・改からその毒蛇を受け取った金剛も己の腕を毒蛇に噛ませた
「
蛇血誓闘……それは、古代ギリシャのコロシアムにおいて、因縁のある試合に完全な決着をつけるために行われた伝統的決闘法である、互いに死に至る毒を身体に入れた状態で戦い、勝者がたった一人分の血清であるビクトリーワインを飲む事が出来る…
『ダリャアッ!!!』
「ぬぅ…ッ!!」
新たなる境地、改のステージへと到達した戦艦棲姫の拳が唸りを上げ、クロスガードをとる金剛の身体を大きく後退させた
「なかなかのパワーとスピードデース……まともに喰らえばDIEされるかもしれまセンネェ」
『勝テンゼ…オマエハ』
ニヤリと笑う戦艦棲姫に今度はお返しとばかりに金剛の殺人Fuckパンチが戦艦棲姫のガードを貫いて柔らかボディに突き刺さった
「Fuck!!」
『ウ……ウゲエエェェェェ!!ゴボォ!』ビチャビチャ…
「ヘイ、Stand Up……まだまだ、こんなモンじゃないでショー?オマエもあのイキった軽空母のように木っ端微塵にしてやりマース」
『イキッタ軽空母…?護衛水棲姫ノコトカ……?護衛水棲姫ノコトカーーーッ!!』
◆◆◆
「よく考えたら連合艦隊じゃないで遊撃部隊でしたね」
「あぁ、よく考えたら連合艦隊じゃないな」
栗田艦隊=連合艦隊と勘違いするうっかりさんですまない、俺は幸いにも誰にもツッコまれなかった事に安心と同時に一抹の寂しさを覚えてタバコに火を点ける…
まぁ、実はそんな事は些細なことなのかもしれないな、そう…この、とびっきり最強対最強の戦いを見ているとあらゆる事が些細な事にすら感じるのだよ…
「フーッ〜………いつかの日か、あの殺人パンチが俺に向けられると思うと気が滅入るな」
「そうですね」
「そうですね、じゃねーよ!この髪長駆逐艦子が」
この野郎、完全に他人事か!まぁいい、ヤツとはいずれ雌雄を決する、だが今はその時ではない、それまではヤツの、金剛の力をせいぜい利用させて貰おうじゃないか
「クックック…」
「ゲス特有の悪い顔してるところアレですが、さっき下から連絡がありまして、大和さんと長門さんだけじゃローテ厳しいんで他の暇人を回してくれとのコトです」
「あぁ?あのバケモンの相手できるヤツとかいねーだろ?」
「アイオワさんとかどうですか?」
「アイオワか…」
そう言えば居たな、あのモンスターに匹敵するであろう最大最新最強のダイナマイツパッキンガールが、最近特に出番がないのでバーガーとコークを食っちゃ寝食っちゃ寝してカトゥーンを読んでゴロゴロしているらしいが…
「よし、アイオワに連絡しろ、地球の命運を賭けるのはいつだってステーツの仕事だってな」
「………あの、味方ですよね?武蔵さんって」
◆◆◆
「DIE!!」
『ゴブッ!!………ゴハァ!バ…馬鹿ナ!改ノ力ヲ極メタ私ガ…コノ私ガァァァ!!』
拳がインパクトする瞬間に波動を体内に叩きつけて炸裂させる業深き拳、提督のHeartを掴む為に研ぎ澄ませ続けるその拳は未だ、一撃必殺、風の拳には届いていなかった…
「う〜ん………やっぱりなんか違いマース、こう……なかなか難しいですネェ」
『マダダ……マダ倒レルワケニハ……』
戦艦棲姫・改は折れかけた膝に再び力を入れて立ち上がる、そう、この改と言う力は戦艦棲姫だけで辿り着いた力ではない、たくさんの仲間達と共に辿り着いた深海棲艦のチームメイト皆の思いを背負った力なのだ、そのアツき想いがある限り戦艦棲姫は決して負けはしな…
「倒れるワケには?なんですか?」
『ア…?ア…?』
ふと、声のした方向に視線をやると…自分のすぐ前、目下目の前に小柄な何かが立っていた
「なんですか?」
戦艦棲姫・改のボディに今までとは比ではない強力な一撃が炸裂し、戦艦棲姫・改はグルングルンと回りながら海面に何回か叩きつけられ………沈んだ
「ヘイ、雪風ガール、なんてコトするデース」
「金剛さんがチンタラしてるから悪いんです」
雪風は右手をアルコール除菌してハンカチで拭きながら特に悪びれた様子もなくポケットから取り出した堅パンを取り出して齧り始めた
「深海棲艦に生きる資格はありません」
「Fuー…雪風ガールは相変わらず過激デスネー」
「堅パン食べますか?」
「No、遠慮しておきマース…」
ーーー
続いて栗田艦隊、第六ステージ最終戦、VS深海任務部隊増援集団旗艦艦隊…
「ゲェーッ!あ、アレはーッ!」
「雪風の不沈艦殺しの殺艦奥義ーッ!バトルシップシ●クーっ!」
背中合わせの状態で手を後ろに回されてホールドされたまま逆さまに落下して脳天を海面に叩きつけられた空母棲鬼は色々なところが丸見えのセクシー&無様な格好で沈んでいった…
「海面の味はKISSの味です」