【登場人物】
時雨(2)
白露型二番艦、天龍や木曾とは違った方向に患っている
ごく自然に人を従わせたりにワリとヤバいものがある
白露(3)
一番先に、時雨がヤバいヤツだと気付いていたけど、どうにもならなかった
第二次エンドウ沖海戦、超A級“掃除人”戦艦夏姫率いる深海東洋艦隊Z部隊とのアツい輸送カツドウに終止符を打つべく、攻略メンバーに下った命はただ、勝つ事、百戦百勝、勝利至上主義は時として天才を生む
「久しぶりだね…僕らが揃うのは」
エンドウ沖攻略旗艦、白露型駆逐艦、時雨
「戦艦棲姫か…いいじゃねーの、楽しませてくれるかもしれねーっぽい」
白露型駆逐艦、夕立
「え~?ちょっとマジダルいんですけどぉ~?」
白露型駆逐艦、村雨
「ドラム缶は?え?いらない?」
白露型駆逐艦、春雨
睦月、如月、矢矧から交替、利根と千歳は据え置きで、あの超装甲を討つ
「細かいゲームメイクは時雨に任せる、いいな?」
「わかっているよ………だが、僕に逆らう者は提督でも許さない」
怖えぇぇぇ!!なにコイツ!!なんなのコイツ!今更だがコイツホントに味方なのか!?
「大丈夫ですよ、いつもの時雨姉さんなら逆らう者は提督でも殺すですけど、ちょっとマイルドな表現でしょ?」
「今更だが、お前のネーちゃんヤバいな」
「えぇ…まぁ」
五月雨の話だと、思春期真っ盛りな頃に、気が付いたらボクサカと言い出したらしい
◆◆◆
時雨とキセキの艦隊が出撃して一時間…
「ティーッス!提督ぅー!一番先にお菓子買って来たよー!」
「白露か、何か用か?」
「あれ?五月雨は?」
「便所」
「いや…そーゆーのはもうちょいオブラート包もうよ」
っーか、便所かどうかも知らないがな、ちょっと出てくるとは言ってたが、小腹が空いてメシでも食いに行ったかもしれん
「で?何の用だ?ご覧の通り、俺は忙しい」
「…それ、なんてゲーム?」
「プーヤン……あ、クソ!死んだ」
「全然忙しくないじゃん、って、時雨達が出てるんでしょ?今どうなってるの?勝ってる?」
「なんだ?気になるのか?」
「まぁね、僕様厨二病でもオレカテと言ってる痛い子でもおっぱいデカくでも淫乱ピンクでも私の妹だし!」
えげつねぇな…
「で?どうなの?」
「何か問題があるなら千歳から電話がある、ないなら問題ないんだろ」
「現場の映像とか見れないの?」
「見れるぞ、そっちのテレビで」
白露はテレビのリモコンを手に取り、電源のスイッチを押した
「あ、やってるやってる」
「殺ってるな」
撮っているのは千歳か…
映像を見るに、時雨を中心にチームは上手く纏まっているようだ
まぁ、些か個人技が目立つ気もするが、下手に足並みを揃えない方がいいのだろう
「…」
「なんだ?どうかしたのか?」
「…提督、この戦闘、なんかちょっと変じゃない?」
「そうか?普通だろ」
いつも通り、普通に蹂躙しているようにしか見えんが…
っーか、随伴がザコとは言え、戦艦夏姫を圧倒するとか予想以上だよ
◆◆◆
エンドウ沖海戦
「戦艦夏姫、お前は強い、だが負ける」
「ッ!!クソォォォォォ!!」
戦艦夏姫VS時雨
既に随伴艦のイ級やロ級達は蹂躙され、輸送物資は手の付けられない量を運ばれた
たが、たとえ輸送を許そうと最後まで自分が倒れる訳にはいかない、姫級の矜持が戦艦夏姫の膝は折れない
「最後に敬意を表そう、誰一人、最後まで闘志を失わなかった」
避ける事は出来ない、無慈悲の五連装酸素魚雷が戦艦夏姫の身体をくの字にヘシ
折った
「グッ……ハアッ!!!」
「眠れ、歴戦の王よ」
次回はダイヤモンドフォース登場