【登場人物】
提督(212)
開幕クズ、まっことクズ、昇進した
北国の中佐
北国は函館から来た見た目は冴えないオッサン、おそろしいほどまっことモテる
「えー…では皆さん、提督の昇進を祝って、乾杯」
列島震撼の寒気もズルズルとスライドして去り、それでも寒いなぁチクショウ!と愚痴がこぼれる冬の日、大将殿からの連絡にイヤな予感を感じつつ出ると、先日のテロ屋をやっつけた件の功績を認められ、俺の階級は中佐へと昇進を果たした…
なんと二階級ですよ!二階級も!なんでも、あのガリガリだかガリソンだかアゴヒゲ外人、かなりの首級だったらしく、単純にその功績と、有馬のお嬢様がいたく俺の喧嘩ボンバーに感動し、軍と企業のより良い関係の為にも俺の評価を上げては如何か?との大人の都合により俺は破竹の二階級特進となったそうな…
「ウェーイ!テイトク!ウェーイ!」
「ウヒャヒャヒャ!ヒャッハー!水だー!」
「ハッハッハッハ!お前らァ!ちょっとこっち来い!こっち!隣!隣座れ!隣!」
俺はライトにイヨティン、レフトにポーラ、センターに俺の鉄壁のフォーメーションでエグゼクティブソファーに座り、この素晴らしい栄光の日を盛大かつエグゼクティブに祝っていた
「ウヘヘヘヘ〜…テイトクぅ、イッキ飲み大会しましょうよぉ〜イッキ飲みぃ〜、ポーライッキ飲み大得意ですよぉ〜」
「ナニがイッキ飲みだオラァ!そのきたねーケツこっちに向けろオラァ!直腸にイッキしてやんよ!オラァ!自分で広げてみせろォ!」
「ウヒャヒャヒャ!ポーラさんのイイトコ見てみたい!ハイ!見てみたい!ウヒャヒャヒャー!」
今日は中佐様の為にBREAK-ON!ママの店を貸し切って愉快な酒を飲む俺たちを止める者は誰もいない、13ちゃんとザラねーちゃんも今ごろは俺たちがサーッ!と差し入れたフレッシュオレンジでグッスリさ…
「よぉーし!!今日はトコトンまで行くぞォー!ポーラ、おっぱい揉ませろ!」
「ウヘヘヘヘ〜!ウェーイ!テイトク!ウェーイ!ウヘヘヘヘ〜テイトクの触り方超やらしい〜」
「ウヒャヒャヒャ!14も!14もポーラさんのオパーイ揉ませてくださいよぉ〜……って!スゲェ!マシュマロか!?スゲェ!!」
こうして、今夜の俺は止まらねーぜー!とブレーキホースを切っていた俺たちはTOKO-TONまでこの素晴らしくろくでもない夜を大いに楽しんだ………
◆◆◆
「おはようございます」
「おぅ……相変わらず髪なげーな、オマエ」
翌日、朝からデビルをリバースしてキャ●ジンのお世話になりつつ昼前に執務室へとやってきた俺を、五月雨は汚物でも見るような目で見ながら爽やかさのカケラも感じられない挨拶をしてきた
「あー………今日はなんもやる気ねぇわ、マジやる気ねぇわー、何か急ぎの仕事とかあんのか?」
「特にはありませんが……あ、特別演習の斡旋来てますよ、特別演習」
「あー…?特別演習だぁ?」
通常の演習とは異なる特別な演習、通称、東西戦…
通常、演習は西と東と区分されて行われており、西は西、東は東の基地同士でやるものだが、たまに東西の交流戦的な演習も行われており、特に正式な呼び名はないが、一般的にはこれを東西戦と呼んでいる
「メンドくせぇな」
東のセ●ズリーグ、西のパ●ズリーグぐらいメンドくさいこの演習、ワリと上からの評価に直結しているらしく、勝てばいいが負けるとワリに合わないので評判は宜しくない
「あ、でもこの名前…」
「なんだ?知り合いか?」
「知り合いと言うか………ほら、コレ」
五月雨から渡された資料を見るに、対戦相手は俺と同じく中佐、ミドルウェイト階級の〜……ん?ハコダテ?
「…なんか見覚えあるな、コイツ」
「アレですよ、ほら、前にウチに視察に来た人、スンゴイロングホーン連れて」
「あ〜…」
あったな、そんなコトが…スンゴイロングホーン連れて来た企業戦士…(※その辺の詳しくは316・317回参照だってばよ)
「あ〜…あの超A級企業戦士みたいなおっさんか」
「たぶんそうですよ、見覚えありますもん」
「ふ〜ん、あのおっさんも大変だなぁオイ」
書類を見るに、演習場所はこっちか……わざわざキュウシュウくんだりまでご苦労なこった、その労を多少は労う意味としてホカホカのトンコツラーメンと絶望的敗北S
をプレゼントしてやる事しか俺にはできないが…
「ルールは艦種・練度問わないデスマッチルールか…」
以前、イケメンの中尉とやり合った際はさすがに俺へのレギュレーションから制限を喰らったが、今回は戦艦6を並べても問題ない力と力のぶつかり合い、いわゆる、力の大会でいいらしい…
「よし、誰か暇そうな……オイ、大和さん呼べ、大和さん、あと武蔵」
「ガチか…っ!」
「いいんだよ、相手はそもそもアレだぞ?あの凶悪なロングホーンレディを引き連れるヤバいヤツだぞ、こっちも最強カードバシバシ切って1キル狙いよ、1キル、オマエの演習は周回遅れだってな」
「はぁ、とりあえず声はかけておきますけど…」
「良きに計らいたまえ」
話は終わりだとばかりに、俺は机に置いてあった基地スポを手に取って広げると、執務室の重厚な扉をドンドコドンドコと乱暴なノックで叩き開き、イタリア出身のナイスバディっ娘、ザラ姉ちゃんがズカズカと入室してきて俺の胸グラを掴みガックンガックンと揺らし始めた
「テテティィィィィィトォォォォォク!!!どーゆーコトですか!?えぇ!?どーゆーコトですかァァァァァ!?」
「え?え…?ナニが!?ってか顔が近い!顔が!」
「説明…!説明を求めます!なんですか!?テイトクはザラのUn fratelloなんですか!?」
「ハァ…?ってか揺らすな!あと顔が近い!なんだよ!?好きなのか?アァ?好きなんですかー?」
「morire!!」
ザラ姉ちゃんは俺の胸ぐらを離して頭を掴み、この!クサレ脳ミソがァァァァァ!!と知性溢れる罵倒を吐きつつ俺の顔面を机に叩きつけた
グシャアアアアアア!!!
「ごでぃばッ!!」
「ハー……ハー……ふぅ、テイトク、ザラは説明を求めます」
「…あ…暴れてから落ちつくなこのアマァ!!だいたいなんだそのいやらしい服は!誘ってんのか!?」
「いいから説明してください!!説明!!」
「何の!?」
「コレです…っ!!」
ザラ姉ちゃんは机の基地スポを広げて俺の顔にグイグイと押しつけてきた、ってか近い!近い近い近い!ナニも見えねーよ!
「ったく、え〜……今季に賭ける!サラトガ執念の復活!これがMAJORだ!か…」
「違います、そっちじゃないです、こっちです!こっちの記事です!」
「え〜…深夜の快進撃!炸裂!夜のフラッシュ・ピストン・マッハ・パンチ!………って!なんじゃこりゃあああァァァァァ!?」
紙面に載る写真には目の辺りに黒線が引かれているものの、ほぼ全裸の俺とガンギマリスなアヘ顔で聖なるポーズをキメるポーラとイヨティンがダブルピースする些かアレな写真が掲載されていた…
「説明っ!説明してください!これからザラはテイトクを義弟として接したらいいんですか!?」
「知らん知らん知らん!ってヤってねーよ!なんだこの写真!?」
「昨日、ママの店で3人でバカやってた写真じゃないんですか?」
五月雨の冷静で的確な意見はごもっともだが……いや、待て、たしかに俺は昨夜ポーラとイヨティンと飲んだ、たしかに飲んだ、よし…!ここまではOKだ、そして朝、気がついたらほぼ全裸のポーラとイヨティンが何故か俺の布団に寝てたので邪魔くせーと思って蹴り飛ばした、よし!………よし?
って!!ダメじゃねぇかァァァァァァァァ!!!心当たり!心当たりしかねぇよォォォォォ!!
待て待て待て!こーゆー時こそクール、クールになるべきだ、そうbe cool !私は冷静だ、冷静に考えろ……こーゆーホットな時こそクレバーに徹するのだ
「………知らんな」
「ウソつけェ!!」
ビタンッ!!(ビンタ)
「ハオッ!!」
ザラ姉ちゃんの健康的でスナップの効いたビンタが俺の頰に炸裂し、俺は執務椅子から転げ落ち、口元を拭った
「これが若さか…」
「ヤったんですね?」
「ヤってないです」
「ヤりましたね?」
「ヤってないです」
「ポーラに聞いたらお尻痛いって言ってました」
「ア●ルならセーフだと思います」
ビタンッ!!(ビンタ)
ザラ姉ちゃんのビンタが再び俺の頰に炸裂し、俺は勢い良く執務室の床を転がった
「パウッ!!」
「アウトです!アウト!ザラは見損ないましたよテイトク!テイトクはホモでロリコンで人間のプリミティブな部分を集めた最低最悪の人間です!」
「い、いや…さすがに言いすぎじゃないかなザラくん?あと、提督はホモでもロリコンでもないのだが…」
「テイトク!何もザラはテイトクとポーラが大人な関係な事を悪いとは言いません!」
「あ、そこはいいんだ…」
「当たり前です、ポーラもああ見えて大人ですし、黙っていたら美少女の自慢の妹です」
たしかに、ポーラのヤツは黙っていたら屈指の超絶美少女ではあるな
「テイトク、私が言いたいのは別にテイトクがポーラと、えっと…誰でしたっけこの子?なんか潜水艦の子」
「イヨティンな」
「それです、そのイヨティンとポーラとテイトクが仲良くアモーレを致すのは構いません!」
「あ、それはいいのか…」
さすがはアモーレの国、そこら辺は寛容なんだな
「我が国にはダンディを失えばそれはただのキザ野郎と言う言葉もありますので、テイトクのダンディがダンディをするのごもっとも解釈してます」
「なるほど」
しかしザラ姉ちゃんよ、失ったらダンディでなくなるのはクールさではなかっただろうか?
「しかしこうなった以上、テイトクはザラ達のファミリーとして迎える他ありません」
「なんでだよッ!?」
「黙まらっしゃいテイトクーッ!男というものはあまりしゃべるものではありません!両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのです!」
グッ…ぐぅぅむ、なんと言う威圧感!まるで経験豊富な年長者のごとき深みのある説得力を感じるわい
「そしてゆくゆくはファミリーの為、ポーラと共にこの島国を裏から支配し、ファミリーの拡大を…」
「ギャングか!?」
「ザラはテイトクに期待しています!いいですかテイトク!テイトクはファミリーに尽くす!ボスも倒す!その“黄金”のような“夢”にザラも賭けましょう!」
グイグイくるザラ姉ちゃんの柔らかオパーイを押し返しつつ、やめてください、ホントやめてください、ちょ…今急いでるんでと返答していると、執務室の重厚な扉を勢い良く開き新たなる影がゴロゴロと転がりながら入って来た
「…それはできない相談!」
「げ、ゲェーッ!お、オマエはーッ!」
「13ちゃん!なんですか!今、ザラはテイトクとファミリーについて大事な話中です!」
ザラ姉ちゃんが13ちゃんを睨むと、いつもは回遊魚のような目をしている13ちゃんは低い唸りを上げてまるでシャチのような眼光でザラ姉ちゃんを睨み返した
「…提督は13の義弟、つまり、提督は私達潜水艦の者になったんです」
「な、なんじゃとー!?」
ナニ言ってんだこの娘は!?え?俺、13ちゃんの義弟なの!?
「…正直、14ちゃんにチャペルの先をこされたのは悔しい複雑なお姉ちゃん心もあるけど、私は…14ちゃんのお姉ちゃんだから14ちゃんを“祝福”する義務がある」
「あ…あの、ヒトミちゃん?ナニ言ってんの?」
「…提督は14ちゃんと共にこれからの潜水艦界を率いて世界中のシーレーンを支配し、この海の王となるんです」
「なぁんですって!!そんな勝手!ザラは許しませんよォォォォォ!!」
ザラ姉ちゃんはまるでミケランジェロの彫刻の如き躍動感溢れる芸術的なポーズで13ちゃんに飛びかかり、13ちゃんはそれを迎撃する形で足刀蹴りを放ち、掴み合いになったザラ姉ちゃんと13ちゃんはキィーキィーと言い合いながら世界で一番醜いファイトを始めた
「このデブ!ピザくせーよナポリデブ!アバズレ!」
「なぁんですって!!このブス!ブス!!」
そんな醜いファイトに、あわわわ…ぎゃ、虐殺王と震えながらよろよろと立ち上がった俺に、五月雨は相変わらずの汚物を見る目で極めて冷静で的確な意見を述べた
「祝言二つ、挙げるもいいじゃないですか?」
「いいワケねーだろ!!ナニ言ってんだこの青髪ロング!!」
◆◆◆
………そして、最悪の空気の中迎えた東西戦
基地内での俺の評判は大きく下がった、それはもう今流行りの仮想通貨ぐらい急落した、廊下で駆逐艦のキッズとすれ違えばケダモノだー!ギャハハハ!ケダモノー!と罵られ、食堂に行けば間宮の野郎からケダモノと冷たく罵られ、工廠で重巡なり軽巡のクソどもからヒュー!ヤるじゃねーのケダモノ!と背中をバシバシ叩かれ、見たことないオシャレな美少女から提督も男の顔になったクマね、いいクマ?男は黙って三歩先を歩く!お手手繋いでなんてチャラチャラするとか日本男児の恥クマ!とアツく説教された………ってか、あの美少女は誰だったのだろう?
「さて、そろそろか…」
「そろそろですね」
そんなケダモノムード溢れる中、俺の声に応えて東西戦に名乗りを挙げる者は少なく、むしろ、俺に死んで欲しいと思ってるんじゃないだろうかと思えるほど空気は殺伐としていた、ちなみに、ザラ姉ちゃんと13ちゃんは醜い殴り合いの末和解し、ファミリーと潜水艦が互いに手を取ればお互いに組織は更に盤石となると言う結論に行きついたらしく、今や情熱のパッショーネが彼女達のハートをアツくしている
「テイトクー!ガンバってー!」
「…天使のように細心に、悪魔のように大胆に……ですよー」
ザラ姉ちゃんと13ちゃんは仲良く肩を組み俺へのアツい声援を送ってくれているので、俺は曖昧かつ微妙な笑みで手を振ってそれに応えた
「いいんですか?アレ」
「まぁ、仲良いのは良い事なんじゃねーの?」
タバコを携帯灰皿に押しつけていると、なにやらバラバラと轟音が鳴り響き、俺たちの真上にヘリっぽいのが飛んできた!
「げ、ゲェーッ!!あ、アレはー!」
函館鎮守府!黄金のヘリ編隊ーッ!!
バ……バカな、実在していたのか!神々の軍団と云われている伝説の戦士達ッ!
そんな黄金のヘリ編隊から、以前にも見た覚えのある企業戦士然としたおっさんと、頭から足元までスッポリと覆った外套を着た者達が降りてきた
「どうも、お久ぶりです中佐、今回はまたお世話になると思いますが一つ、お手柔らかにお願いします」
「は、はぁ…どうも」
そして、つまらない物ですがとつまらない菓子折りの入った紙袋を五月雨に手渡す企業戦士、クッ!一分の隙もない完璧な流れだ、おそらくこの男、提督強度1000万パワーは超えているだろう
「ところで……中佐、見たところ、まだ演習に参加する艦娘が揃ってないように見えますが」
クッ!この冴えないおっさんにすら気づかれる始末!たしかに、ここ最近の俺へのうなぎくだりの評判のせいで誰も演習に出たくないと言う最悪の状況!こうなれば……
「俺と五月雨の2人でやるしかあるまい…っ!」
「え?普通にイヤですよ」
「ナニ言ってんだオマエ、オマエは俺のなんだ?」
「部下……ですかね?」
「その通りだサミーよ、言うなれば俺とオマエとシャイニングガ●ダムは一心同体だ」
「すいません、ナニを言っているのかサッパリわかりません」
五月雨はナニ言ってんだコイツみたいな顔をしているが、グゥゥム、なんと冷徹なヤツよ、まさに冷酷、まさに冷血漢!コイツにはアツき友情の血潮が存在しないとでも言うのか!?
どうやらこの戦い、俺1人の孤独な戦いをやるしかない、そう覚悟を決めかけていたその時だった…
『フッ、我々に声をかけないとは…』
『水臭いじゃないか、同志提督』
「げ、ゲェーッ!!お、お前らはーッ!!」
逆光の中、客席スタンド最上段から走ってくる4つの人影はトアーッ!と元気良く飛び降りた
「フッ…待たせたな、同志提督」
パラサ●ト四天王!一級ロリコン!天神創世剣の長門ッ!
「フッ、少し道に迷ってしまってな」
パラサ●ト四天王!一級魔界貴族!天地崩滅斬のグラーフ・ツェッペリン!
「フッ…ヤツらが資本主義のブタどもか!生きて帰れると思うなよクズどもが!」
パラサ●ト四天王!一級革命戦士!重爆雷斬刃のガングート!
「フッ、最強の戦艦である私に黙ってるなんて…アナタどういうつもりかしら?」
パラサ●ト四天王!一級自称最強戦艦!武神光臨剣のリシュリュー!
「お…オマエ達ッ!!」
どいつもこいつもフッ…とか言いやがって、ヘヘッ…!どいつもこいつも死にたがりの馬鹿野郎達だぜ
『おーっと、この私を忘れてもらっちゃ困るぜー!』
『提督へのアツき友情!今こそ返す時がきたーッ!』
さらに、スタンド最上段から勢い良く走ってきた2つの人影がグルグルと回りながら着地した!
「お、お前らはーッ!!」
「フッ、このナンバー1サブミッションアーティスト!白露と!」
「ナンバー1エレガント重巡、熊野ですわー!」
白露と熊野はヘヘッと鼻の下をこすりながらイタズラキッズのようにはにかんだ
「お、お前達…ッ!」
これで揃った!俺の6人のアツき友情の仲間達が!勝てる…ッ!コイツらとなら…っ!そう確信した俺は最高のコイツらの手を握り締め、アツい友情を確かめ………
『おーっと、そいつはいただけませんねぇー』
『仮にも最強チームを名乗るならそれなりの人材を用意しないとねぇ〜、ねぇ?白露姉さんに熊野サン?』
突如、スタンドから飛び降りてきた2つの人影の正体は………難攻不落のビッチ兵!鈴谷と、完全無欠の完璧ビッチ!村雨!
「なにーッ!?」
「誰が弱体艦娘ですと!その言葉を取り消せですわー!」
白露と熊野は誰が弱体艦娘だー!ゆるさんーっ!と吠えながらクコココと不気味にニヤニヤと笑う鈴谷と村雨に飛びかかった、しかし!!
「ショアーッ!!」
「ツアーッ!!」
鈴谷と村雨の冷静で的確な反撃で空中に放り投げられ、熊野はビッチベンの型で、白露はテイトクスパーク・地の型でそれぞれニャゴフッ!とか言いながら血反吐を吐き、そのまま地上に叩きつけられた!!
「「ウギァーッ!!」」
「し、白露!熊野ー!!」
戦慄のツープラント、肉便キングダムを喰らった白露と熊野はオモシロオブジェみたいな形になって地面に転がり、対し、鈴谷と村雨はウェイウェイ言いながらハイタッチしてスマホで自撮りしていた…
な、なんてヤツらだ……こやつらこそまさに無秩序・無軌道・無慈悲の塊!まさに悪魔の中の悪魔よ!
「さ〜て、お待たせしました皆さん、メインヒロイン鈴谷様ですよぉ〜」
「今週の村雨も居ますよぉ〜」
………こうして、【神々の軍団・函館鎮守府】VS【
いよいよサンクチ●アリ決戦の時!俺達が戦う相手は、並の相手じゃない小宇宙の究極を極めた黄金艦娘だ!俺は素晴らしい仲間達と、平和な未来を絶対守っていかなければいけない!見ていてくれ!俺達の青春の爆発を!
次回『行くぞ!俺たちの旅立ち』
君は、小宇宙を感じたことがあるか?