不健全鎮守府   作:犬魚

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今回からイベント海域編です
前回の引きがシリアス風味でしたが、あくまで、ちょっと真面目になった程度


【登場人物】

五十鈴
潜水艦殺しの達人、眼の力が凄いらしく、五十鈴にはツルスケじゃねーのってぐらい見える

潜水夏姫
ハードなトレーニングの末、先制雷撃と言う新たな力を得て、サンドバッグ姫の汚名を返上しに来た



ブンタン沖哨戒①

「よォ~し、スタメン発表すっぞ~」

 

手元の書類から見るに、まずは対潜水艦からスタートする今回の作戦

厳選せねばなるまい、人類最強の潜水艦狩りの達人集団を

 

「名前を呼ばれた奴は元気に返事しろよォ~」

 

とりあえず、まずは駆逐艦だな

 

「皐月ィ~」

 

「ハイ元気です!」

 

駆逐艦皐月、最近新たな力を手にした睦月型期待のエースナンバー

 

「リベェ~」

 

「ハイ元気です!」

 

駆逐艦リベッチオ、イタリアから来た違法性の高い駆逐艦

勉強が苦手らしく、よくローマからクサレ脳ミソがーッ!とされている

 

「初春様ぁ~」

 

「妾には見えておる」

 

駆逐艦初春様、大変、雅な御方、雅過ぎて様を付けてしまう

 

「叢雲ォ~」

 

「あ~…はい?」

 

駆逐艦叢雲、ズラズラ言ってる芋型駆逐艦姉妹の突然変異種

DNAの定めしカルマがこのスタイリッシュを作り上げたのだろう

 

「で、軽巡は五十鈴、オマエだ」

 

「ヨッシャア!!MVP総獲りキターッ!」

 

人類最強の潜水艦狩りの達人、五十鈴

一時期、才能の芽が伸びずに悩んでいた時期があるものの、ターゲットを潜水艦に絞ると言うワンポイントリリーフに転向、自信とおっぱいを大きくした

 

「クッソォ~…やっぱ五十鈴サンか」

 

「いいっていいって、五十鈴サンが討ち漏らしたヤツを殺ればいいし」

 

「あ゛?誰が残すかよ?全部パツイチでキメてやんよ?」

 

素晴らしい自信だ、自信を持つ事自体は決して悪いことじゃあない

 

「で、最後は……金剛、お前だ」

 

「what?ヘイ、敵は潜水艦じゃナイないですか?」

 

「潜水艦だ」

 

「ヘ~イ、意味わかんねーデース?」

 

「勿論意味はある、金剛、今回のオマエはサポートに徹して貰う」

 

「ハァ?サポートォ~?」

 

敵、潜水艦を確実に沈める為、攻撃の手数を増やす必要がある、そう、つまりは仲間達にパスを通す幻の六人目がこのチームには必要なのだ

 

「ヘーイ、それちょい地味じゃネー?っーかワタシじゃなくてよくネー?アメリカヤローのデビューさせてやったらどうネー?」

 

「ガタガタゆーな、膝の皿叩き割るぞ」

 

スタメンは、五十鈴・皐月・初春・叢雲・リベッチオ・金剛

 

「まずは初戦から圧倒してやれ、オマエらァ!!一発カマしてこいッ!」

 

『押忍ォォェス!!!』

 

◆◆◆

 

「麦茶をどうぞ」

 

「うむ」

 

先発メンバーを送り出し、執務室で作戦の様子を確認する為に設置してあるモニターの電源を点ける

 

「五十鈴にはスケスケだぜ!」

 

「出た!五十鈴サンのインサイト!」

 

「五十鈴サンには骨格まで見えているのかーッ!」

 

案の定、五十鈴が猛威を奮っているようだな…

敵も潜水艦が中心なようだが軽巡やら駆逐艦やらも交ざっている、チーム的には序盤の立ち上がりとしてはまずまずと言ったところか

 

「この感じ…あの人かッ!」

 

「フフ…キタノネェ!エモノタチガ!」

 

やはり現れたようだな潜水艦の姫級!潜水棲姫!………ではなく、潜水夏姫?なんだコイツ?遊びにでも来たのか…?

 

「おう…またサンドバッグにされてーらしいなァ~サンドバッグ姫ちゃんよォ~」

 

「ソレハドウカナ?」

 

「なにッ!?」

 

今までに無かった先制攻撃!!

バカな…ッ!いきなり雷撃を撃ってきた…だと?

 

「ガハァ!!」

 

「五十鈴サン!」

 

「五十鈴サン!」

 

「…ゴホォ、て…テメェ…舐めやがって、ジョートーじゃねぇの?」




次回は②です

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