不健全鎮守府   作:犬魚

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なんやかんやで終了回も6度目…

【登場人物】

提督(190)
クズ的な大人、今回も安定の甲勲章なしのヘタレ


続続続続続・提督と作戦終了と…

「えー…おかげ様で、今回の作戦海域も無事に終わる事が出来ました、えー…提督としては皆さん日頃の努力の成果を遺憾無く発揮する事が出来たものと感じており、やはり日頃からの努力の積み重ねが大事であると皆さんの頑張る姿を見て、えー…改めて再認識致しました、えー…皆さんはこんな話を知っているでしょうか?えー…あるところに一匹のドラ猫が……」

 

秋の中規模作戦を無事に終了した当基地、恒例の体育館にて作戦終了の提督からの有難い挨拶をしていると、壇下から話がなげーよだのさっさと終われオッサンだのクズどもの声が聞こえてくるがそんなコトは知った事ではない、膝ガクガクになるまでキサマらのクズどもに有難い談話を聞かせてくれるわい…

 

ーーー

 

「………えー、以上で提督からの挨拶を終わります」

 

「はい、ありがとうごさいました」

 

今日も眼鏡が素敵な香取先生はマイクを取ってクズどもを一同礼をさせてくれる、まったく香取先生はいつもエレガントでいらっしゃる…

 

「えー…じゃ、皆さんお待ちかねのお給料の時間でーす、五月雨、アレ」

 

「準備してますよ」

 

五月雨の押してきた台車からジュラルミンケースを持ち上げて中身を開封すると壇下からの空気がざわざわと騒つくのがわかる、現金!キャッシュ!マネー!まさしく人を支配する魔性の王よ…っ!

 

「では、今回のMVPチケット第一位は〜………姉様、じゃなかった、扶桑クン、はいみんな拍手〜」

 

「…まぁ、私が…?」

 

やはり今回最大の強敵、海峡なんたらを見事に沈めた姉様こそ第一位に相応しいとの事から今回の結果だ、俺はよくやった!感動した!と姉様の手を柔らかくてスベスベした手をガッチリ掴み、ジュラルミンケースから取り出した札束を手渡した

 

「…まぁ、こんなに……ありがとうございます」

 

姉様はありがとうございますと深々と頭を下げ、みんなからの温かい拍手と妹からのやかましい拍手に包まれ、現金を手に壇上から降りた、正直な話、姉様の柔らかくてスベスベした手を握った時、勃●してしまったのだよ…

 

「はい次、島風クゥゥゥン、はいみんな拍手ぅ〜」

 

「おう!」

 

「よくやった!感動した!」

 

「いえ、今回の成果は私だけの力ではありません!みんなと私のアツい友情が!アツい友情があったからです!」

 

島風は拍手の中、ありがとーありがとーと手と札束を振り、なんか下にいる連装砲くんのオマケの痴女みたいなヤツにバチコーンとウィンクしていたが、痴女みたいなヤツはすげー微妙な半笑いをしていた…

 

「はい次、どんどん行くぞ、どんどん、はい次、初霜くーん」

 

ーーー

 

「えー…最下位、ズイホー」

 

「なんで!?」

 

「うるせぇよ、ガタガタ言ってるとアツアツのゆで卵ア●スにブチ込むぞ」

 

ウソだウソだドンドコドーンとかうるさい瑞鳳に200円を手渡し、今回も無事に給料の時間が終わった…はぁ、相変わらずムダに労力を使うな、この時間は、本来ならスタイリッシュに振り込みとかで済ませるのがイチバンなんだろーが……まぁ、こうやって上司と部下のコミニュケーションを図る俺のイキな計らいなので仕方ない

 

「さて、そんじゃ改めて今回もお疲れ様でした、今日はキサマらのクズどもの為に忘年会の意味も兼ねていつもより豪勢な食事を用意した、遠慮なく飲み食いするがいい」

 

 

「ヒャッハー!水だァー!」

 

「スゲェ!このピッツア!スゲェアツアツだぞ!なんだこのチーズは……!?伸びるぞ!」

 

「オイ!誰だ今オレのカラアゲ獲ったヤツ!」

 

…まったく、クズどもが、厳粛なる式が終わった途端にコレなのだよ

 

「なるほど…これがペペロンチーノと言うやつか、うん、これはいいな!なぁ?谷風よ」

 

「え?あ、いいんじゃね?あ、スイマセーン、調味料ください、全部」

 

磯風のアホはパスタを食べながら、なるほど…これが“じょしぢから”と言うものかとアホな事を言いつつ、隣に居る浜風ちゃんから鴨肉的な物を分けて貰っている、クッ!なんて羨ましいヤツだ…ッ!

 

……とりあえず俺も適当なモンでも取っていつもの隅っこにでも行ってあわよくばスカートの中でも覗くか…

 

「パスタか……よし、たまにはパスタでも獲るか」

 

ーーー

 

「お疲れ様です」

 

「よぉ、パンツ見えてるぞ」

 

「踏んでいいですか?」

 

床に寝転んでダラダラと酒を飲みつつ乾き物をつまんでいると、いつもの青髪ロング子がぬらりと現れたので親切心からパンツ見えてますよと伝えたらさっきまで俺の顔があった場所に震脚かっーぐらい強烈なスタンプを叩きつけてきた…

 

「踏みながらゆーな、っーかなんだ今の!?殺す気か!?」

 

「大丈夫だったじゃないですか」

 

避ける前提か!チッ…!なんだコイツ、ちょっと青髪でロングだからってチョーシに乗りやがって

 

「…まぁいい、許す、俺は心の広い男だからな」

 

「そうですか………あ、そうそう、明日は新人さんの面接なのでパリッとした服でお願いしますよ、パリッとしたやつ、クリーニングから帰ってきてるのありますから、あと靴もいつもの鉄板シューズじゃないで皮靴を…」

 

「うるせぇよ、オカーサンか!っての…」

 

「オカーサンじゃないです、五月雨です、あ、ちなみに明日の面接予定はなんと4人です」

 

「………4人か、なんか少ないな」

 

「むしろ、ここ最近が多すぎたのでは?」

 

「たしかに…」


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