【登場人物】
欧州棲姫
見た目は誇りと頭が高い深海姫騎士、深海ソードが思ったより役に立った
Warspite(9)
通称、陛下
陛下に睨まれた先はバベルガグラ●ドン状態
「何か言いたい事はあるか?なに?聞こえん!キサマは銃殺刑だ!」パンパンパンパン!
『ウボァー!!』
アツかりし革命戦士、ガングート率いる連合艦隊はギミックだかなんだかよくわからないふわふわしたモノを解除し、ついでに目が合ったヤツは銃殺刑にして無事に帰投した、途中、新型潜水艦のクソガキとまた会ったらしいが由良さんにゴ●ドバードチェンジさせられて海に沈められたり、ハルサメ対ハルサメの光と闇のアツき死闘が繰り広げられたらしい………ちなみに、ウチに帰って来たハルサメは頭が白い方だったのでとりあえずビンタしてやった
◆◆◆
『来ゾォ!!海軍ノヤツラダァー!!』
『全員生カシテ帰スナー!』
『海軍ヲ滅ボセーッ!!!』
数々の強敵と死闘を潜り抜け、深海欧州主力旗艦艦隊の前に、遂に姿を現した海軍の連合艦隊…
『コンナトコマデ…キタノ……?バカナノ…?オロカナノ……ッ?』
マジで来やがったよコイツら、深海予算を贅沢に使った鬼姫ラッシュを潜り抜けて来やがったよ……欧州棲姫は内心マジ勘弁してくれよと思いつつも台本通りの高圧的姫騎士キャラを守る事にした
「スゲェ!!なんだアイツ!」
「あの聖剣っぽいヤツからたぶんビームでるぞォ!ビーム!」
『ココデムダニ、シズミナサイ!』キリッ!
キマった……意外とこのキャラでもなんとかなる、と言うか、あっちのヤツらも勘違いしてるよ、この剣、ビームとか出ないから、深海ホームセンターと深海100均で買った材料費なんと2580円!
「…なるほど、我が領土たるStrait of Doverを厚顔にも占有している輩はあの者達ですか」
姫騎士欧州棲姫コールに沸く深海艦隊の間に戦慄が走る、現れた海軍のチンピラどもの中に、一人だけ“格”の違う!生まれながらにして持つ絶対的な王のオーラを纏った艦は深々と王の椅子に座ったまま領土を侵す不遜な者達に視線を向けた
『グヘァ!?』
『ナ級ッ!!クッ!ナンテおーらダ!ハンパジャネェ!!』
『膝ガ!膝ニ力ガ入ラネェ!!』
深海チームメイト達はウォースパイトから溢れ出る王の風格の前に誰もが膝を折りかけた、しかしッ!!
『見ロ!欧州棲姫サマハマッタククッシテネェ!!』
『スゲェ!サスガハ俺達ノ姫…ッ!イヤ!姫騎士!』
『ドウダー!姫騎士欧州棲姫サマハ絶対ニ、クッ!シタリシネェゾー!』
絶対なる王の力の前に、絶対にクッ!しない欧州棲姫の姿は深海チームメイト達に勇気を与え、クッ!しかけた弱い心に再び立ち上がる力を得た!そして、絶対にクッ!しない欧州棲姫は自作の姫騎士ソードを支えに、ワリといっぱいいっぱいで立っていたッ!!たぶん、姫騎士ソードがなかったら真っ先に膝を折り、あの高貴な足を舐めて忠誠を誓う自信が欧州棲姫にはあった…
「ふむ…話し合う気はなさそうですね」
「では陛下、開戦の号令を…」
「Please wait a moment…少し待って、開戦の前に、あの者達の公称を何とするか考えましょう」
ウォースパイトはそう言って艦隊の仲間達に何か良い案がないかを尋ねた
「敵」
「エネミー」
「カス」
「ふむ…」
不良偏差値高めの艦隊の仲間達からは陛下のご満足頂ける回答は難しいらしく、その他に、ザコ、ゴミクズ、チンカスなど案が出たものの、なかなかしっくりこず、どうしたものかと頭を悩ませていると、ハムサンドを齧っていた雪風から画期的な案が出た
「賊軍、と言うのはどうでしょう!」
「なるほど………良い案です」
これには陛下もご満足、雪風に御褒美用の高貴な王室御用達クッキーを渡し、全艦にヤツらは賊軍、ヤツらにも聞こえるように伝えてやりなさいと言った
「Enemy ship is in sight. Open fire!」
◆◆◆
陛下のご活躍をデジタルかつ高画質に録画中の執務室…
「フーッ〜…」
「勝ってますか?」
明石の店でなにやら買い物を済ませて来たらしい五月雨は紙袋を手に持ったままテレビを眺める俺の横にヒョコっと顔を出した
「んな野球中継みたいに聞くなっーの」
「似たようなモンじゃないですか」
とりあえず開幕から基地航空隊による轢き逃げアタック六連打→暇人の金剛姉妹率いる決戦支援と言う名の丸太投げ→空母の中ではワリと良識派の五航戦による友永殿轢き逃げアタック、後は現場の判断で、目が合ったヤツは皆殺しとかそんな感じの作戦だろう
「あ、今ケツ姫にイイの刺さりましたよ、イイの」
「女の子がケツ姫とか言うんじゃないよ」
テレビ画面の向こうでは今回何度目だかのケツ出し戦艦夏姫だかなんだかが友永殿の轢き逃げアタックをボディに受けて光るゲロを吐き、蹲っているところに時雨様のズガタカカト落しを喰らって、讃えるポーズでブクブクと沈んでいる、えげつねぇな…
「しかし、あの姫騎士欧州棲姫はなかなかエ●スカリバー撃ってこないな」
「アレじゃないですか?パワーを充填するのに時間がかかるとか」
「パワーを充填してから来いよ、バカじゃねぇのコイツ」
「もしくは、何か事情があって使えないとか…?」
なるほど、姫騎士たるもの、常に常勝無敵であってはならない!自分が頼る最強アイテムの力が封じられ、思うように力が出せない状況下に身を置くとは……大した姫騎士だ、俺が魔族なら七日間の味方が助けに来る猶予を与えた上で純潔を奪う以外の陵辱の限りを尽くし、七日間クッ!するコトなく耐えきったら最後に淫紋で雌ブタに堕ちきった仲間を見せつけて絶望させてファックするだろう
「フッ、大したヤツだ」
「正直、 私としては提督のその妄想にドン引きです」
◆◆◆
絶対なる王を椅子から動かす事すら出来ず、深海チームメイト達は次々と沈み、残るは旗艦である姫騎士欧州棲姫を残すのみッ!
『ヤメテ!ホントヤメテ!………ヤメテッテイッテンダヨ!キコエナイ!?』
「お…おぅ」
『ハー…ハー…ホントヤメテ、ソノ砲ハ私ニ効ク』
死ぬ、これは本気で死ぬ、たぶん夜戦にまで持ち込まれたら確実に殺られる、だってほら、あのクッキーバリバリ齧ってるヤツ、めっちゃシャドーデンプシーしてるし、たぶんあのパンチ喰らったらタダじゃ済まない………ならばッ!
『欧州ブレード!』
「痛いっ!?」
欧州棲姫は手にしていた剣をクッキーをバリバリ齧っている駆逐艦らしき艦娘に全力で投げつけた、たぶんアイツが一番ヤバい、欧州棲姫の持つ危機回避センサーが一番ヤバいヤツを教えてくれたのだ…っ!
「くっ…足を痛めた」
「雪風クン!」
「雪風クン!チクショウ!よくも雪風クンを!」
『ハーッハッハッハッハ!オマエタチニハデキナイ!』キリッ!
アイツさえ凌げばなんとかなる、ハイパームテキの雪風様さえいなければ…ッ!ハイパームテキの雪風様さえいなければ…ッ!しかし、今日、この場に来た本物の恐怖は雪風様ではなかった…
「あらら、雪風クンどうしたのぉ?」
「北上さん、この子、足を怪我してますよ!足を」
「あらら、そりゃ残念だねぇ」
無敵の雷巡コンビ、無傷で残してはいけなかった北上と大井は雪風の足の様子をあららと観察した
「駆逐艦を狙うなんて………こりゃメチャ許せんよねぇ」
「えぇ、こりゃメチャ許せませんよ!」
…北上と大井は、子供には優しいタイプだった
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『アハハ…スコシ…シッパイシタケドネ……コンナノ……ゼンゼン……ワタシ……ワタシ…ウソダ……ベツニ、ワタシハ……コンナノ……』
「うるせぇーよ」
『アブロッ!?』
大井の地獄スタンプで頭を踏みつけられ、誇りと頭が高き深海姫騎士、欧州棲姫は海面に顔面をメリ込ませた
結局、夜戦に追い込まれた結果、大井の●LAPと北上のキタカミバスターによる、KITA→LAPが炸裂、あきらかにオーバーキルなダメージを受けて欧州棲姫は撃破された…
「ニ度とツラ見せんじゃねーぞ」
「次会ったら全殺し確定だかんな」
こうして、欧州棲姫は深く暗い海へと敗れ去り、今回の大規模作戦は無事に我々の勝利となった
次回は作戦終了回、かもっぽい