【登場人物】
港湾夏姫
港湾系中ボス、美人でやる気に溢れているが基本ヘタレ
熊野(20)
姉と同じ今回活躍めざましいエセガント系エセガント、提督とは地獄のコンビネーションするぐらいは仲がいい
新時代の強者達が蠢く後半の海、地中海!後半戦初戦をメンバー全員安定のチームワークで見事にケツ姫をくだし、我々は次の海域へと駒を進めていたッ!!
「まずはお馴染み、輸送作戦です」
「へいへい、輸送作戦ね、輸送」
五月雨から渡された書類を見るに、まずは例によって最近流行り輸送作戦を終わらせてからこの海域のBOSSへの挑戦権を得る感じのアレらしい、正直な話、ウチの子らはみんな短気でキレ易いのでダルさが漂う輸送作戦を嫌っているが、俺も嫌いなので何とも言えない
「とりあえず大発とか持てる人に声をかけましょうか?」
「そうだな、大発とか積めるヤツな」
ステビア海だかは睦月型のボンクラ姉妹どもを出したが、今回は朝潮型のチンカス姉妹でも出してみるか、アイツらはアイツらで意外にも真面目に走り込みしてたり、外でフライ捕る練習してたりと努力してる姿を見かけたしな、提督はそーゆー努力を評価するよ
「とりあえず朝潮とか何とかに声かけといてくれ」
「わかりました」
「あとはなんかあるか?」
「そうですね……あ、そう言えば輸送作戦では港湾なんとかって深海の人が出没するそうです」
「港湾なんとか?」
港湾なんとか、か……となると、必要なモノは抹殺のファイナル三式弾辺りが必要になるか、とりあえず、後でテキトーな暇そうでかつやる気溢れる従順なヤツに声かけとこう…
「さて…」
「トイレですか?」
「違いますぅー、マミーヤですぅー」
そう毎度毎度トイレに行くほど俺の尿は近くない、今はマミーヤで甘いモン食ってエネルギー充填すっか!って気分なんですぅ
「お前も来るか?いや、むしろ、来い!お前が必要だ!」
「…はぁ?」
五月雨はナニ言ってんだコイツ、イカレているのか?と言った顔をしているが、断じて俺はイカレていない
「だって、イイ大人が1人で甘いモン食いに行くとか恥ずかしいじゃん?」
「恥ずかしいじゃん?じゃないですよ、どんだけカッコ悪いんですか…」
「カッコ悪くない、提督だ……で?行くのか行かねぇのか?上の口でハッキリ言うんだな」
「はいはい、行きますよ、他人の金で高級スウィーツですし」
「やだ、この子ったら容赦無さすぎ!」
◆◆◆
中ボス的存在、水着が眩しい港湾夏姫率いるマルタ島展開深海戦闘集団…
『イタイジャナイノ!?イタイジャナイノ!?』
ドルンドルンとゴキゲンなエギゾーストをあげるR仕様に改造された大発動艇の連隊を引き連れた海娘達の執拗な打撃を繰り返され、港湾夏姫お気に入りのバカンスルックはズタズタにされ、今も、執拗なまでに膝に蹴りを入れらていた…
『フザケタヤツラメ…ッ!ココデシズメ……イタイジャナイノ!?ッテ!イタイタイ!オ皿ガ!オ皿ガァァァァァ!!』
大潮の内火艇キックを受け、ついに港湾夏姫の膝が破壊されたらしく、港湾夏姫はお皿がー!お皿がー!と言いながら海上をのたうちまわった
「どぉだ!」
「ダメだ!大潮の殺人キックでもまだ死んでねぇ!なんてタフな野郎だ…」
「やっぱ乳デカいヤツはタフだな、ナニ食ったらあんなヤラシー身体になるんだ」
港湾夏姫は片膝を抑えつつも何とか立ち上がり、果敢にファイティングポーズをとってまだヤれると首を力弱く横に振り、必殺のヒットマンスタイルで左腕をユラユラと揺らした
「フッ、その心意気や良し!熱意や良し!最後は私の手で葬ってさしあげますわーッ!」
「出たーッ!熊野サンの地獄のフルコース!!」
「もはやヤツの全身は最上級コースだぜーッ!」
熊野は片膝をプルプルさせている港湾夏姫にダッシュで近寄り、流れるように大雪山落とし→スピンダブルアームソルト→ダブルニークラッシャー→兜割りの順に丁寧に痛めつけ、モォ勘弁シテクダサイ…と泣く港湾夏姫ににこやかにエレガンテスマイルで応え、エレガンテ握手をすると港湾夏姫の膝がガクリと崩れ落ちた
『グエエェェ…ア、足ニ力ガ入ラ…』
ほぉ……あやつめ“柔”を使いおるか、皆が頷く中、熊野は港湾夏姫をダブルアームスープレックスの形でグルグルと回し、その身体を上空に放り投げた
「くたばりやがれですわーッ!!」
「ゲェーッ!あ、アレはーッ!」
「出たーッ!熊野サンの地獄の断頭台!」
勢い良く落下しつつ、白パンを見せつける熊野の地獄の断頭台が港湾夏姫に炸裂し、港湾夏姫はグヘァ!と短い断末魔と、ブクブクと気泡を残して沈んで行った…
「私にタテつこうなど9年早いですわ!」
「さすが熊野サンだ!パンツ見えてるけど!」
「あぁ、まったく…熊野サンは最高だぜ!パンツ見えてるけど!」
次回は②