【登場人物】
重巡ネ級
マジでBADな重巡、もしかしたら航巡なのかもしれない
武蔵(4)
早々と登板、最強戦艦、マジでBADな燃費
清霜(9)
武蔵さんの活躍を間近で見られるツアーに参加したアホな子供
大鳳(4)
中破でも飛ばすガッツ溢れるマジでBADな陸上部
夏の大作戦第2回戦、続く西方攻略はリランカへと舞台を移し新たな激戦の予感を漂わせていた…
『デヨォー!チョットコヅイテヤッタワケヨー!』
『ヒュー!ヘ級クンマジ悪党ー!』
深海東方緊急展開主力部隊、艦攻を飛ばす新たな技をひっさげ、見た目は特に変わらない重巡ネ級がヘッドを務めるゴキゲンな連合艦隊…そう、最近流行りの深海フォーメーション、連合艦隊
『オイオイオマエラァ〜…ダベッテンジャネェゾォ』
『ネ級クン!』
『ネ級クン!』
『今日ハアイツラ来タラマジ半殺シデ侘ビ入レサセッカラ、マジアイツラ今日コソボコッカラ』
深海一のネット依存症であり、深海一の情報通である集積地からの情報では、憎っくき海軍の奴らは通常艦隊で侵攻して来ているらしく、なんか眼鏡の戦艦だかなんだかが来ているらしいからマジ気をつけてとのハナシだった…
『マ、霧島ダカろーまダカ知ラネーケド、マジブッコロガスカラ、アノ眼鏡叩キ割ッテ、チョコレートパフェニ刺シテ愉快ナおぶじぇニシテヤンヨ』
『ヒュー!ネ級クンマジハンパネー!』
『マジネ級リスペクトッスワ〜…』
あんな脳ミソまで筋肉で出来てそうな高戦くらい、マッスルインフェ●ノでサーフボードにしてやんよと小粋な深海ジョークに和む深海連合艦隊、オレ帰ったらハルサメちゃんの春雨スープ飲むだーとか、見てくれよツ級、オレのカミさんと娘可愛いだろ〜と着々とフラグを積み重ねていると、遂に敵である海軍のヤツらがこの旗艦艦隊までやって来た…
『オイオイオイ…』
『死ンダワ、オレ』
『オイマジカヨ……マダ2回戦ダゾ、出テクンノ早過ギダロォ…』
遂に姿を現した海軍の侵攻部隊、その艦隊を率いているのは眼鏡を掛けているものの、霧島でもローマでもない、本来ならもっと“上”のステージに現れる上級モンスター!最強の超戦士、戦艦武蔵!
「ハッハッハ、超戦艦清霜様だー!ハッハッハー!」
そして、その武蔵に肩車されているいかにも頭の悪そうなお子様…
「このムテキセンカン清霜様とぉー!武蔵さんがチョウキョウリョクプレーで!」
「敗者に相応しいエンディングを見せてやろう」ニマァ…
上の頭の悪そうなお子様のバカ笑いとは違う、下のモンスターが獰猛な笑みを浮かべて最大級のパワフル火力を積んだ砲を向け、深海連合艦隊と絶望の海軍侵攻部隊との戦いの火蓋が切って落とされた
◆◆◆
「武蔵を呼べ」
「………はぁ?」
「二度言わすな、武蔵だ」
初戦からまさかの由良さん投入の緊急事態発生、正直なところ、初戦からこれほどモタついているようじゃこの先の海へは進めねぇ!そう、大提督に俺はなる!そう考えた俺はもう手加減とかエコとか知ったコトじゃねぇ!こうなりゃ最大火力を投入し、ノーコンテニューでクリアしてやるぜーと作戦方針を決めた
「はぁ?別にいいですけど…他はどうしますか?空母1と軽空1なら出しても一応大丈夫みたいですけど」
「そうだなぁ〜…とりあえず空母は大鳳で行くか」
「武蔵さんといい、序盤からどえらいの投入しますね…まだ序盤戦ですよ」
「バカヤロウ、チマチマやってたら余計に痛手で広がるんだよ、こーゆーのは最大火力で一気に突破した方が意外と余計な出費がかからないのだよ」
「はぁ?」
本来なら雲龍とか出してエコロジティクス&スタイリッシュに次のステージへ進みたいところだが、今回はそんな悠長なコトは言ってられん、っーかなんやのん、あのキモい鳥、どんだけ増やしてんだよ!
「あと軽空は……あぁ、熊野にでも行ってもらうか、攻撃的軽空母」
「攻撃型軽空母ですね」
先の戦いで、鈴谷のヤツがめざましい活躍をした事は記憶に新しく、作戦から帰って来た鈴谷がチョーシにノって褒めらて伸びる子ですぅーとか言ってベタベタと磯臭い手で触ってきたのでピラニア●ローズを叩き込み、薔薇園に投げ込んでやったが……まぁ、たしかにヤツの実力はホンモノだ、ヤツがビッチでなければ褒美として一万石はくれてやっただろう…
「とりあえず、鈴谷のアホが良い実験台になったから熊野も十分使えるだろう」
「そうですね、意外と良いですね、攻撃型軽空母」
「あぁ、意外と良いな、攻撃的軽空母」
今までは千歳と千代田の凶悪姉妹の独壇場とも言えた高速軽空母の世界に、新たなるスピードの可能性が見えた気がするヨ…
◆◆◆
天を掴めキヨシ!(うぉー!)刻めコレクション!(うぉー!)今こそ時は極まれりぃー!
「ハッハッハー!艦隊これく●ょんは絶版だァー!」
伝説の超戦士キヨシモの前に1人、また1人と散っていく誇り高き深海の戦士達……正確には、伝説の超戦艦、武蔵の前に散っているのだが…
「さぁて…そろそろキメてやるかぁ」
「あ、あの構えはーッ!」
「我が師の師武蔵最大の奥義!」
武蔵は清霜を掴んでおろし、両手を組んで頭上に上げるポーズをとった
『戦艦武蔵最大の奥義!試製51㎝砲の構えッ!』
深海連合艦隊は既に壊滅状態ッ!もはやヘッドであるネ級を残すのみ、このままでは夜戦突入と同時に戦艦武蔵最大の奥義をブチ込まれるのは確実、あんなものブチ込まれてしまえば確実に壊れる!
『ヒッ!?ヒイイィィ!』
「出るぞ!武蔵さんのマキシマムクリティカルフィニッシュが!」
「コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!」
「コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!」
誰もが武蔵のマキシマムクリティカルフィニッシュを期待し、暗黒武●大会でお馴染みのコールが戦場に響く中、ネ級は死を覚悟した、お母さん、そしてお義母さん、愛してくれてありがとう!最愛が2人と言う奇跡!最愛が2人と言う祝福!
私は今日死にますと顔を上げ、前を向き覚悟を決めたネ級の後頭部に不意打ち流星改の轢き逃げアタックが炸裂した…ッ!!
『ウゲッ!?』critical250!
戦艦武蔵最大の奥義が炸裂する事なく、流星改の轢き逃げアタックで、ネ級はブクブクと気泡を残して海に沈んでいった…
「やった!やりましたよ!」
夜戦まで突入する事なく、昼戦での華麗なフィニッシュをキメた大鳳は朝からちょっとお腹が痛いのを忘れて喜んだ………しかし!
「陸上部!空気読めよー」
「マジかよ陸上部、ちょ…オマ!ここは武蔵さんのマキシマムクリティカルフィニッシュでキメるトコだったろー!」
「マジでBADな屁こき空母ですわ」
「ヒドォ!?え…?ナニ?なにこの仕打ち、なんで私、仲間からディスられるのぉ!?」
こうして、カレー洋リランカ島のマジでBADな死闘は終わり、帰って来た大鳳はマジでBADな屁こき空母と罵られ、泣きながら自販機でジュースを買いに行く途中、犬のウ●コを踏み、マジでBADなMVPだと思っていたら自販機のところに居た扶桑姉妹の菩薩みたいな姉からコーラを奢って貰い、マジでBADなワケないと持ち直したら、マジでBADな炭酸スプラッシュを浴び、部屋に帰って泣いた…
次回はステビア海の先ェ…