【登場人物】
黒潮
陽炎姉妹の三女、インチキ関西弁、バスケはユウダチを擁するチームのキャプテン
親潮
陽炎姉妹の四女、びっくりするほど無個性に見えて下着が
上に提出する書類を無事に作成し、喫煙所で一服でもするかと考え、執務棟の廊下を歩いていると前方から陽炎型っぽい服の二人組が歩いて来た
「お、司令官やん」
「こんにちは」
陽炎型のなんだっけか…?なんかわりとウチに長く居るヤツと……なんだっけか?誰だコイツ?こんなヤツ居たっけか?
「よぉ、え~………お前ら」
「オッサン、うちらの名前覚えてないやろ!?」
「オッサンじゃない、提督だ、ちゃんと覚えてるぞ、え~…なんとか風かなんとか潮だろ?」
「覚えてないやん、っーか曖昧か!!」
なんだ?違うのか?じゃ雲でも付いてる系か?
「うちはほら、黒潮やん?」
「黒潮…?嗚呼、いたな、そんなやつが」
たしか陽炎姉妹の中でも陽炎と不知火に次ぐ上位種だったな、バスケでは人のイヤがる事させたら右に出るものはいないとか陸奥が言ってた気がする
「ふ~ん、で?キミは誰だ?Who are you?」
「親潮です」
「親潮………?」
え…?誰?マジで、こんなヤツうちに居たか?こんなに存在感を感じさせない陽炎型が存在していると言うのか…
「うちの妹やん、いっこ下の」
「言われてみると制服とか似てる気がするな」
陽炎姉妹と言うどいつもこいつも個性的な才能を持つ一癖も二癖もあるスター集団の中において異色とも言える存在感の無さッ!!どう見ても才能の欠片すら感じさせない劇的な無個性ッ!
「まぁ、親潮は生まれながらに地味やからな」
「ヒドッ!気にしてるんですよ!?ってか生まれながらってヒドくないですか!?」
「そうだぞ黒潮、お……お、彼女だって頑張ってるんだ」
「親潮ですよ!」
「冗談だよ冗談、小粋なテイトクジョークってヤツだ」
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「で?お前らはお散歩中ってヤツか?」
「や、うちら寮で飼ってるライギョの餌買いに行くとこやん」
「ふ~ん」
そういや以前、コイツらの姉が草むらでバッタとか探してたな、陽炎姉妹の間ではライギョを飼う事がステイタスか何かなのだろうか?
「さすがに毎回毎回バッタ穫りに行くのしんどいってコトで、最近は明石さんのお店でフリーズドライの川エビを買ってるんです」
「ふ~ん、まぁ、ライギョは雑食だから食えれば何でもいいっぽいしな」
「司令官は煙草でも吸いながらランニングするカイボーカンを視姦でもするんか?」
「誰が海防艦なんか視姦するかボケ、ケツにトゲトゲしいキュウリ突っ込まれてーのか」
「なんや違うんか」
「どうせ見るならランニング中の浜風ちゃんの揺れるおっぱい見に行くわ、浜風ちゃんのハマカゼッパイを!」
縦に揺れるそれはまさに凶器と言えるだろう、だがよく考えて欲しい、その凶器とはあまりに大きく、あまりに柔らかく、あまりに刺激的過ぎるのだ、まさに男と言う名のドラゴンを殺す為だけに作られた浜風ちゃんにピッタリの武器だろう
「うわ…引くわぁ」
「正直、親潮もドン引きです」
「引くんじゃないよこのナイチチ地味シスターズが」
「誰がナイチチやねん」
「そうですよ、浜風さんや浦風さんがアレなだけで私達は平均です」
「まったく、ナニ食ったらあんなやらしい身体になるんか聞いてみたいわ」
ちなみに、似たようなモン食ってる筈の谷風クンはやらしい身体に育っていない不思議、おそらくは食生活以外の何かがあるだろう
「まぁえぇわ、あんま司令官と話しよったら孕まされるかもしれんし」
「そうですね」
「大丈夫だ、間違ってもお前らにムラムラする事はない」
「ハァ…?なんやそら?うちらにムラムラせんとかカチーンとくるわ」
「なんでカチーンとくるんだよ」
なんだコイツ、変なところにスイッチがあるな
「よし!親潮!パンツ見せたれ!」
「は?」
「は?やないやろ、ほら!親潮の見た目地味やけど下着は誘う気満々の黒パン見せてムラムラさせたれや!」
「は…?って!なんで知ってるんですか!?」
「そりゃオマエ………姉ちゃんやからな!ほらスカート捲れ!チラっとやで!いきなり全開やのーてチラチラっとやで!」
黒潮は親潮のスカートを掴み、親潮はさせまいと両手で必死に抵抗しだした
「オラァ!はよ脱がんかい!」
「ちょ!待っ…ちょ!やめて!ホントやめて!」
「やかましいわ!今から司令官がオマエをパコるんや!」
女の子がパコるとか言うんじゃないよ、ナニ考えてんだコイツ
「やめ!やめて!やめろォ!!」
ドゴンッ!!(肘鉄)
「オゴォ!!」
親潮の強烈な肘が黒潮のボディに突き刺さり、黒潮はビチャビチャと光る吐瀉物を吐きながら膝を折った
「ハー…ハー…」
「うぅ…なんて肘や!内臓が…内臓が破裂したわ、しかもちょっとおしっこ漏れそうや…」