不健全鎮守府   作:犬魚

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分割2回の新人回、前半戦
これはペドくない!

【登場人物】

春日丸
春日丸級1番艦、3回の改装する度にパワーが増すタイプ…らしい

神威
神威型1番艦の補給艦
アザラシは撲殺しない

ガングート
ガングート級1番艦、共産主義



続続続・提督と新人と面接①

春の作戦海域2017、出撃!北東方面第五艦隊…

前段作戦3、後段作戦2の海域を誇る超強豪海域…

その輝かしい海域の中でも特に“新艦”と呼ばれた10年に1人の天才達が6人同時に居た世代はキセ……

 

「はい、面接始めますので名前を呼ばれた方からどうぞ~」

 

「まぁ待ちたまえよサミダンテⅩⅡくん、まだアバンパートが終わってないのだが…」

 

「五月雨です、そーゆー無駄な時間はいいんでサッサと済ませましょう、サッサと」

 

まったく、美しく様式化された様式美と言うものがわかっていないようだねこの子は……しかし、如何なる時でも自分の名前を丁寧に訂正する訂正美には感心する

 

‐‐‐

 

「軽空母の春日丸です」

 

「軽空母か…」

 

なんだろうな、この新鮮なポテトが収穫できそうな村から出てきたような顔は…

 

「ちなみに性能は~…」

 

俺は基本性能が記載された書類に目を通し、衝撃を受けた……ヤダっ!この子、激弱なんですけど!?びっくりするほどカスなんですけど!?

 

「…とりあえず、最初は友永殿貸してやるから、それなりの水準まで頑張ろうな」

 

「あの…スイマセン、自分、艦攻積めないんで」

 

「は?」

 

「艦攻はちょっと積めなくて……艦爆なら少々」

 

「そうか、艦爆なら少々か…」

 

艦爆か…たしか江草殿が余ってたし、とりあえず貸してやるか

 

「あ、でも、一応改装を重ねれば先制対潜とかできる自信あるんで…」

 

「そうか、まぁ最初は下で徹底的に鍛えてやるので安心したまえ、うちの方針はどんなカスにも一攫千金のチャンスがあるだ」

 

「………カス」

 

しかし、空母とか言ってたが先制対潜か、そういや前にヌ級みたいなのでヒトミちゃんにいきなり撃ってきたとかなんとか報告があった気もするが…

 

「ときに春日丸くん」

 

「なんですか?」

 

「実は提督、さっきから気になってたんだが……なにかね?その…腕に乗せてるのは?」

 

「九六式艦戦改ですが?」

 

「…九六式艦戦改か」

 

「はい、九六式艦戦改です」

 

「…それ、餌とか食べるのかね?」

 

‐‐‐

 

「次の方どうぞ~」

 

鍛え上げれば一流の仲間入り出来そうな可能性を持つ春日丸が退室し、次なる可能性の天才が入室してきた

 

「補給艦の神威です」

 

「補給艦…だと?」

 

「ハイ!補給艦です!」

 

これは速吸クンとはまた違った路線を攻めていくタイプだな、速吸クンが部活動で汗を流したキャプテン俺に爽やかにスポーティードリンクを差し出してくれてそれから大会やら怪我やらなんやかんやイベントをこなして順調にフラグを重ねてイイ感じになって誰も居ない部室でアーンなイベント→幸せなエンディングのタイプなら、この神威は部活動に汗を流してヘトヘトになって寮に帰ってきたキャプテン俺に美味しいカレーを振る舞ってくれて、それからなんやかんやあってアーンなイベントをアーンな感じでアーンして貰うアレだろう、つまりアレだ、エロい!

 

「基本性能は~…」

 

書類に記載されている基本性能を見るに、戦闘向きではないみたいだな

 

「とりあえず神威クン」

 

「はい!なんですか!補給ですか!」

 

「そのフンドシみたいな服捲って貰っていいかな?」

 

「………は?」

 

神威クンの笑顔が凍りついた

 

「提督、神威さんがドン引きしてます」

 

「む、つい小粋なテイトクジョークが出てしまったね、ハッハッハ」

 

「あ…ジョーク、ジョークですね、はい」

 

「ハッハッハ」

 

「ジョークでなければ弱カ●イリムセで永久ハメした後にアペフチカ●イリムセでブチ殺すところでした」

 

コイツ………修羅かッ!?

 

「ハッハッハ、まぁ宜しく頼むよ神威クン、あと、胸を揉ませてもらっていいかね?」

 

小粋なテイトクジョークを交ぜながら神威クンの肩を叩くと、神威クンからア●ヌムツベと言う名の強烈な下段蹴りをベンケイに喰らった

 

「ギャアアアアアア!!ベンケイがッ!ベンケイがァァァ!」

 

‐‐‐

 

「次の方どうぞ~」

 

ア●ヌムツベと言う名の執拗な下段キックで俺の脛を破壊した神威クンが退室すると、次なる天才メイトが入室してきた…

 

「三連装主砲を持つロシアの弩級戦艦!Гангутだ」

 

「………は?なんだって?」

 

3人目は、なにやら全体的に白っぽい旧ソからやって来た戦艦、ガン……ガン?なんちゃら

 

「え?ナニ?ガンダーX78?」

 

「ガングートさんですよ」

 

五月雨が日本人にも優しい発音で名前を訂正して教えてくれた、コイツ、フランス語はアレだったがロシアなら大丈夫なのだろうか?

 

「え~…ガングートくんは戦艦?と言うコトで?」

 

「Это положительный」

 

「あ゛?」

 

「肯定だ、まぁ宜しく頼むぞ」

 

なんか偉そうなヤツだな、とりあえず基本性能は……なんだ、カスか、ん?

 

「オイ、オマエ魚雷積めるのか?」

 

「積めないが?」

 

「でもオマエ、コレ書類には雷装がどうのこうの数字が書いてるぞ」

 

「あぁ、それは単に雷装値が0と言うのもカッコ悪いので水増しして申告しただけだ」

 

「なんだ、水増ししただけか…」

 

「ハァーハッハッハ」

 

「ハッハッハ……って!!堂々と虚偽書類を提出すんなァァァ!!」

 

「細かいコトは気にするべきではないぞ、同志提督!」

 

「同志提督ってゆーな、同志じゃねぇよ」

 

本人曰わく、一応、改装を重ねると魚雷積めるようになるらしく、あの、強く美しいビスマルクさんに匹敵する夜戦火力になるらしい、本人曰わく

 

「まぁいい、スタメンで使えるようになるまでファームで徹底的に鍛えてやるからカクゴしとけ」

 

「フッ、このГангут、すぐに開幕一軍登録になるぞ」

 

「やかましい、話は終わりだ、とっとと消えろ」

 

「まぁ待て同志提督、たしかこの基地には同志提督の他にも同志Верныйが居るらしいじゃないか?」

 

「あ゛?う゛ぇ…?誰だそれ?」

 

「今夜は親愛なる同志諸君らと共に革命について存分に語り明かそ…」

 

「だから同志じゃねぇって言ってるだろーが!!とっとと出て行けェ!!」




次回は②

まったく!海防艦も最……

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