不健全鎮守府   作:犬魚

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イベント海域最終回
北の魔情事…

【登場人物】

北方水姫
全裸マント(ほぼ)
本人曰わく“マエバリがあるから痴女じゃない、痴女ってのは空母棲姫とか装甲空母とか穿いてないバカどものコトであり、自分は痴女ではない”と言い張れる


北の魔女②

最終海域!大ホッケ海北方、見事前哨戦を抜けた艦隊に立ちはだかる深海北方艦隊旗艦艦隊ッ!

 

『コノワタシト…ヤルトイフノカ………!オモシロヒッ!』

 

艦隊総旗艦を預かる新種の深海棲艦、北方水姫

オシャレな深海長帽子に、ほぼ全裸にマントと言う斬新かつスタイリッシュなその出で立ちは敵味方問わず震撼させ、敵味方問わず、付いたアダ名は北の魔女ッ!

 

『サスガ北方水姫サンダ、ハンパジャネェ』

 

『アァ、アノ堂々タル着コナシ…ハンパジャネェ』

 

深海メイト達すらも戦慄させた春を制するDAITANモテカワコーデ

過去にも服を着る事の意味を考えさせられた姫級やら鬼級は存在していたが、彼女達とは違う自信に満ち溢れたオーラ!それはまるで15世紀の北方美術を彷彿とさせ、後に到来するであろうシュールレアリスムを予感させていた…

 

「ヘ~イ、シスターズ……ワタシがDIEしていいゴミはアレですかネー?」

 

ここまでの道中、無事故・無違反で下してきた連合艦隊、その総旗艦金剛は指をバキバキと鳴らしながら後ろに控えるシスターズに片付けていいゴミを確認した

 

「はい!アレで間違いないです!」

 

「DIEしても榛名は大丈夫です!」

 

「目が合った奴は皆殺しかと」

 

シスターズの返答に満足し、にこやかに微笑んだ金剛の後方で基地航空隊による開幕爆撃が炸裂し、多くの深海メイト達が断末魔の叫びを上げながらブクブクと気泡を残して沈んでゆく

 

『ギャース!』

 

『ヤーラーレーター!』

 

『コノママデハ終ワランゾォー!終ワランゾォー!ランゾォー…ゾォー…』

 

基地航空隊による先制ひき逃げアタックが去り、金剛は不気味な笑みを浮かべて残敵へと向き直った

 

「全艦、動くヤツは全てDIEデース」

 

◆◆◆

 

現場から届く映像を執務室のテレビで見ながら煙草でも吸おうと考え胸ポケットに手をやったら、煙草は既に無くなっていたらしく、空袋が入っていたので丸めてゴミ箱に放り込んだ

 

「おいサミー、煙草買ってきてくれ」

 

「イヤですよ、自分で行って下さい」

 

「お釣りでジュース買っていいから行ってこいよ」

 

「イヤですよ」

 

「まったく、なんてケチな子だい、これだから青髪ロングは…」

 

「青髪もロングも関係ありません、むしろ禁煙でもしたら如何ですか?」

 

「やだね」

 

五月雨曰く、睦月型のキッズ達からはモクモクの実(笑)とかディスられてるらしいがそんな事は知った事ではない

 

「…そう言えば、今回は陛下に出て貰わなかったですね」

 

「あぁ、陛下は前回、前々回と大変な御活躍をなされたからな、今回は休暇だ、それに……」

 

「それに?」

 

「今回は北海が舞台と聞いてたしな、そんな寒くて身体に悪そうな海域に陛下が御出陣して、もし風邪でも引かれて体調を崩されでもしたら大変だろう?」

 

「過保護ッ!?」

 

「過保護じゃない、提督だ」

 

◆◆◆

 

『コイヨォ!武器ナンカ捨テテカカッテコイヨォ!』

 

第一艦隊による暴力パートが終わり、既に壊滅状態に追い込まれた深海北方艦隊旗艦艦隊…

お気に入りのオシャレな帽子も燃えて無くなった北方水姫は吐血しながらも決して膝を折らず、ファイティングポーズをとり続けていた

 

「なかなかしぶといなコイツ…」

 

「最初っから大破したみてーな格好してる分、タフなんだろ?」

 

北方水姫にはまだマエバリがある、そう、この股間のマエバリこそが北方水姫最後のプライド、痴女か痴女でないかを分ける線引き、このマエバリがなければただの全裸マントだが、マエバリがある限り、まだ全裸ではない!深夜アニメでもギリギリ許される!そのギリギリが北方水姫に溢れるパワーと興奮を与えてくれるのだ

 

「ハラショー、どうやらヤツを倒す為にはヤツのタフネスを超える必要があるようだね」

 

「ゲェーッ!お、お前はーッ!」

 

「ファイティングコンピューター!ヴェールヌイ!」

 

暁ちゃん率いる第六駆逐隊の頭脳、非情なる旧ソからの刺客、ヴェールヌイは両手に魚雷を構えた

 

「雷装89に五連装酸素魚雷と五連装酸素魚雷で雷装+24加え113!」

 

『ムッ!?』

 

「さらに!いつもの2倍のジャンプ力を加えて113×2の226!」

 

ヴェールヌイはジャンプした先で、さらにグルグルと回転を始めた

 

「そして!いつもの3倍の回転を加えれば226×3、キサマの装甲値を超える678パワーなのだよ!」

 

『ハアァ!?ナニソノ理論!?』

 

ヴェールヌイは678パワーの光の魚雷となってグルグルと回転しながら北方水姫のボディ………ではなく、股間に直撃した

 

『グエエエェェェェ!!!オゴッ!オゴォ……イ……!』

 

強烈な打撃に加え、回転による振動、マエバリの上からとしてもその衝撃は北方水姫がイくには十分すぎる破壊力があった、北方水姫の最後のプライド、股間のマエバリが文字通り、内と外から決壊した

 

『グワワワワァァァァァァ!!ウソダ……コノワタシガ…モウ……ツメタイ……アアァァ…アタタカイ…アタタカイノ…モレテ……』

 

戦慄の北の魔女、北方水姫は股間からのスプラッシュに満足してアヘりながら冷たい海にブクブクと気泡を残して沈んで行った…

 





終了回を挟んで、恒例の新人面接回!

なんとか無事に新艦全員来てくれました、はい

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