【登場人物】
提督(14)
紳士道に殉ずる紳士
キースピリットは天魔王ゴッド・ゼクス
鹿島(5)
やはり学級崩壊の洗礼を受けた
趣味はテレホンカード集め
電
通称、相棒
レアハンターみたいなクズは許してはおけない、青眼はじいちゃんのカード
雷
通称、もう1人の電
オシャレとは、もっと腕にシルバー巻くとか
「うーちゃんのターン!今こそ立ち上がれうーちゃんの分身!デーモンの召喚を召喚するぴょん!」
「出た!うーちゃんの魂のカード!」
「これでヤツのミノタウロスはひとたまりもねぇぜーッ!」
たまには駆逐艦のキッズどもの授業参観でもしてみようと思い立ち、やって来た駆逐艦教室ではアツいデュエル活動が行われていた
「あああ…アカアあかつきききのとと砦を守る翼竜がぜぜ…ぜんめつめつ…」
「ハラショー、このスターチップは全て貰って行く」
なんだコレ?学級崩壊か…?先生!先生は何をやっているんだ!?
「わ…私はこのホーリーエルフを出します!こ、これなら守備力が高いし…」
「それはどうかな?」
「ヒッ!?」
「イナヅマのターン!いでよ強靭にして無敵!最強のしもべ!青眼の白龍なのですッ!」
「ヒィ!!つ…強いッ!」
「滅びのバーストストリームなのです!」
「ヒィィィ!!ま…負けた」
鹿島先生はキッズどもに囲まれ、決闘していた…
なにやってるんだ、あの先生様は
「ホッホッホ…楽しそうですなぁ、鹿島先生」
「あ、あぁ…提督!違うんです!コレにはちゃんと理由が!」
「生徒達と共に遊び、ハートをキャッチするのも素晴らしい事とは思いますが、しかしですねぇ、今は授業の時間…」
「さぁセンセー、スターチップがないならパンツよこすのです!」
「ヒィィィ!!」
…パンツ?今、聞き違えたかな?このイナヅマガール、今、パンツと言ったか?
「ほら!早く脱ぐのです!」
「ヒッ…それだけは、それだけは許して下さぃ…」
「オイちょっと待てデン、オマエ今、鹿島先生にパンツ脱げって言ったのか?」
「言ったのです」
「先生は相棒との闇のゲームに負けたんだぜ」
「お…オマエは、カミナリ!」
なるほど、鹿島先生は雷電との闇のゲームで負けたのか
「私が、私が勝ったらみんなキチンと授業受けるって…」
「なるほど、それでパンツを賭けたと」
「いえ…それはあの子らが言い出したコトで…」
「見苦しいぜーッ!先生よォー!敗者には罰ゲームって相場は決まってるんだぜーッ!」
「早く脱ぐのです!」
脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!
周りからのアツい脱パンツコールが教室中に響き渡る
闇のゲームである以上、罰ゲームは必然としか言えないな
「脱ーげッ!脱ーげッ!脱ーげッ!」
「提督までェ!?」
「あぁ、これは失礼、つい本音が出てしまいました」
しかしどうする?このままでは先生からの好感度はダダ下がりになる
ここはイケメンらしく俺が代わりにデュエルするぜーッ!とか言うべきか、もしくは俺が勝ったらそのパンツは俺が貰うぜーッ!と言うべきか
「いや、後者はないな」
「はい?」
ここは紳士として考えよう、そう紳士として導き出される結論は…
「鹿島先生」
「は…はい」
「パンツ見せてもらって、よろしいですか?」キリッ
「え?………普通にイヤですけど」
そうですか、普通にイヤですか
「オイ、クソガキども」
「なんすかァー?」
「たとえ提督でも罰ゲームを止める権利はないぜーッ!」
「明日から香取先生のトクベツ授業な」
ザワッ……!!
「ごご…ごめんなさい」
「へ、へへ…スンマセン、冗談、ジョーダンだよセンセー」