不健全鎮守府   作:犬魚

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第二海域最終戦、超大国のスパーブローが火を噴く回

【登場人物】

Iowa(6)
サラトガに続き、早々に出撃した米国出身のスーパースーター

重巡棲姫(2)
帰ってきた復讐の鬼、今回も特にいい事はなかった


艦隊集結!単冠湾泊地へ③

輸送作戦を完了させ、続く北海道沖、第二戦

 

「Open Fire!」

 

出して出してミーを出して!オーケーオーケー!カムオンカムオンうるさいパッキンガール、アイオワの熱意に負け、俺はアイオワの出撃を決めた…

この采配に決して間違いは無い、出して出してと執拗に強請る金髪巨乳が俺の下半身を刺激したからではない、もちろん、出撃メンバーの選定に対して便宜を図る事を目的として性的なサービスを受けたわけでもない、たまたま、そう…たまたまその雄大なmountainにtouchしてしまったりのaccidentはあったが、決してそれがメンバーの選定に影響していない事を明言しておこう、あくまで俺はアイオワの熱意に負けたのだ

 

「あくまで!」

 

「何言ってるんですか?」

 

「…いや、なんでもない、ただ俺は、あくまで提督だと声に出して言いたくなっただけだ」

 

「そうですか」

 

五月雨は特に何も気にする様子もなく冷蔵庫からペットボトルの麦茶を取り出しグラスに注ぎ、自分の机へと戻った

 

「あの、五月雨クン、僕のぶんがないようだが?」

 

「はぁ…?指示がありませんでしたので」

 

いやだわ、この子ったらCP9かナニかなのかしら…

俺は仕方なしに席を立ち、冷蔵庫から買い置きしていた缶コーヒーを取り出した

 

「……それで?今のトコ状況はどんな感じだ?」

 

「先程の連絡では今のトコは順調なそうです」

 

「ふ~ん」

 

さすがは超大国から移籍したダイナマイトメジャーリーガー、アイオワ、そして輸送作戦から続投するサラトガのメジャー集団だ、この活躍だと年俸もメジャークラスになりかねんな…

 

◆◆◆

 

『ヤクタタズドモガァ……!シズメェ!』

 

重巡棲姫率いる深海北方展開群、泊地襲撃隊

 

「Fire!Fire!Fire!アハハハハ!沈め沈め沈めー!」

 

『痛イ!!チョ…!待テヨ!』

 

前回、実力派エリート集団、潜水艦部隊の前になすすべもなく部隊を全滅、屈辱的瞬殺の憂き目に遭い、今回こそはと復讐に燃える重巡棲姫のやわらかボディにアイオワのヘヴィなウェイトを十分に乗せたナッコォが突き刺さり、重巡棲姫は光る吐瀉物を海にブチ撒けた

 

『オヴェェェェェ!!』

 

「ヘイヘ~イ!Stand and fight!」

 

『ヴェェェ………クッ、ナンテ重イパンチ打チヤガルッ!』

 

『重巡棲姫クン!』

 

『重巡棲姫クン!』

 

まさかこんな序盤戦からこんな重量級の相手が現れるとは思わなかった、お供のハ級達は重巡棲姫を心配して声をかけるが、重巡棲姫はまだヤれると首を振ってファイティングポーズをとった

 

『米国製ガナンボノモンジャア!』

 

「Fuuuu…なかなかシブといわネ、このガラクタ」

 

「Iowa!そいつの眼はまだ死んでないわ!」

 

「…OKOK、心配無用よSARA、このラウンドでKOしてやるワ!」

 

アイオワはトドメを喰らわせるべく重巡棲姫に悠然と近寄り拳を握り締める

 

『ウオオオオオォォォ!!コレガ深海特攻一番機!重巡棲姫ノ“男”ジャアー!』

 

重巡棲姫も覚悟を決めたのか、両腕のガードを解き、必中=必死が確実であろうアイオワの鉄拳に臆する事なく飛びかかった

 

『ヨセ!重巡棲姫クン!重巡棲姫クンハ奴モロトモ死ヌ気ナノカーッ!?』

 

『野暮ダゼ!死ナセテヤレヨ!本気ノアイツハ誰ニモ止メラレネェー!』

 

「OK…Youの覚悟に最大限の敬意を払い、MeのMaxfinishblowで終わらせてやるワ!」

 

飛びかかる重巡棲姫に、アイオワのスーパーブローが火を噴く!!

 

『ヴェアアアアア!!コ…コレハーッ!!』

 

はじめは天も地も宇宙も全てが形なくただ闇がなんやかんやあり……これが第一日目である

 

『ヴェアアアアア!』

 

神は言った、大空よ水の間になんたらかんたら……これが第二日目である

 

『ヴェアアアアア!』

 

神はまた言った、天の下に水がどーのこーの……これが第三日目である

 

『ヴェアアアアア!』

 

神はまた言った、天の大空に、以下略!………これが第四日目である

 

『ヴェアアアアア!』

 

神はさらに言った、なんやかんや!………これが第五日目である

 

『ヴェアアアアア!』

 

神はまた言った、これが第六日目だーッ!!

 

『ヴェアアアアア!』

 

そして第七日目には神は全ての仕事を休み、その日を聖なる日としたのだ…

 

『ヴェアアアアアーッ!!』

 

グシャアッ!!!

 

重巡棲姫は錐揉み状に回転しながら宙を舞い、頭からワリとヤバい音を立てながら海上に叩き付けられた

 

『重巡棲姫クン!』

 

『重巡棲姫クン!』

 

『ダ……駄目ダ、死ンデイル!』

 

重巡棲姫、ネオ・バイ●ルの前に散るッ!しかしその顔はどこか満たされたようなヴェア顔だった…

 

「You're not my match、メじゃないワ」

 

「さすがアイオワじゃあ!」

 

「フッ、味方だとこれほど頼もしい奴はいないぜ…」

 




次回は前半戦最終海域

艦隊抜錨!北方防備を強化せよ!

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