期待のスーパールーキーが早々と登場
【登場人物】
伊14(2)
伊号潜水空母のアホな方、アルコールが好きらしいが、アルコールランプにゴクリと鳴らすポーラほどの末期ではない
伊13(2)
伊号潜水空母のエロな方、少々アレだが妹スキーの姉の鑑
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ
「今日のオススメは?」
「高雄と愛宕」
「フゥー!まったくママにはかなわないな!」
間違っても、あのゲロマブシスターズはつけないで下さいと頭を下げ、俺はいつものようにテキトーな席に座り、煙草に火を点けた
「13です…」
「14だよ!」
やって来たのは期待の新戦力、伊13と伊14の2人…
いや、早いだろォ!いくらなんでママの店に墜ちてくるの早過ぎだろ?まだマトモに働いてすらねーじゃんコイツら!
「14はこっち座るから、姉貴はそっちねー」
「わかった…」
見るからにアホそうは妹は俺の左隣に、そして見るだけで性的な姉が俺の対面に座った
「で?ナニ飲む?何%飲む?」
「パーセントじゃねぇよ、とりあえずビールくれ、ビール」
「ビールね!ビールってどれかな?姉貴そっちある?」
「これじゃないかな…」
姉が取り出したいつものオリ●ンビール……いや、オ●オンビールじゃない!ラベルが違うッ!キ●ン!キ●ンビールだッ!バカな…この店にオリ●ンビール以外のビールが存在していると言うのかッ!?
「あの……どうぞ」
「あ…あぁ、ありがとう」
俺の驚愕を余所に、姉はおずおずとグラスに注いだビールを俺に手渡してくれた、しかもこれはッ!
「!」
冷えてやがるッ!キンキンにッ!!
「姉貴、14にもちょーだい」
「駄目、今、仕事中で…14ちゃんはお客さんじゃないで…えっと…お客さんに、この場合は提督さんに一杯頂いていいですかって…」
「いんだよ!細けェーコトは!なぁ?テイトク!」
ビールと言ったらオ●オンビール!しかも、どいつもこいつも微妙に冷えてないガッカリビールを出すママの店でまさかのキンキンに冷えたビールがスムーズに出るとは…っ!
「悪魔的美味さだ…っ!」ざわっ…
「姉貴、なんか提督の顎とか鼻とか尖ってね?」
「そうかな…?」
「ま、どうでもいいや、ねー?14も飲んでいいー?ってかボトル入れていいー?」
「14ちゃん、いいー?じゃなくて…いいでしょうか、って…それに、まだ接客とか何も…」
む、悪魔的一杯に感動を覚えている場合ではなかったな、そう、俺は客だ、とりあえず合法的にコイツを舐め回すように視姦でもするか
「ねー?14もう我慢出来ないんだけどー、ねー?」
「ねーねーうるせぇよ!」
「いいじゃん!ってか、センパイ達から飲み放題って聞いたんですけどー」
「そんなワケないだろ」
「え゛!?」
妹は持っていたお手拭きをボトリと落とし、その顔色が絶望に染まった
「ウソ…だろ?」
「14ちゃん、飲み放題とかじゃないよ…ママさんのお話、ちゃんと聞いてなかったの?」
「え…?だって、19さんはちょっとおっぱい揉ませりゃ好き放題飲んでいいって……あ、そっか!まだ揉んでないからか、テイトク!14のおっぱい揉んでいいよ!」
「14ちゃん!?」
え!?いいの!と言いたいところだが…俺はCOOL、そうCOOLな男だ
「悪いな、俺、バスト88以下に興味無いんだ」
「マジで!?」
「あぁ、マジだぜ」
「クッ!しまった…たしかに14のおっぱいは大してデカくねぇ」
「14ちゃん…」ポロポロ…
「あ、そーだ!太もも!太ももを撫で回すのもアリって168さんが言ってたよ!前に超イヤらしい手つきで下卑た笑いをしながら撫で回されて吐き気がしそうだったけど渾身の愛想笑いで耐えたって!」
え゛!?マジで?そんなにイヤだったの!?提督超ショックなんですけど!
「よし…太ももで行こう、よし、14の太ももを這い回るようなイヤらしい手つきで撫で…」
「14ちゃん!!」
ビタンッ!!(ビンタ)
「イヨッ!!」
「なんでもっと自分を大事にできないの…?」ポロポロ…
「ぶ…ぶったね!」
「ぶったよ!」
「お…おい、ケンカはよくないぞ、ケンカは、キョーダイは仲良くしないと」
「うるさいっ!」
ビタンッ!(ビンタ)
「よはねッ!!」
「今、14ちゃんと大事な話をしてるんです…ちょっと席を外して頂けますか?」
「え…?あ、はい、スイマセンでした」
え?俺が席を外すの?俺、客なのに
「14ちゃん、ちょっとここに座りなさい、ここに!」
13お姉ちゃんは瓶ビールを口をつけて一気に飲み干し、妹に自分の隣に座りなさいとバシバシとソファーを叩いた
「お姉ちゃん、14ちゃんがセンパイ達と仲良くするのは良いと思うの、事実センパイ達はみんな気さくで面倒見良くて良い人達だってお姉ちゃんも思うよ?でもね、14ちゃん聞いてる?聞いてるよね?こっち見なさい!……うん、でね、センパイ達は良い人達よ、とても尊敬できるし学ぶところはいっぱいあるよ?それはお姉ちゃんもわかってるし14ちゃんにも学んで欲しい事はいっぱいあるよ?わかってる?聞いてる?うん、聞いてるよね?でね、お姉ちゃんもセンパイ達を見習いたいと思ってるけど、それは全部が全部ってコトじゃないの?センパイ達は良い人達ばかりだけど良い事ばかりだけでもないの、見ていたらちょっと考えさせられる部分があるのね?それはちょっとどうなんだろうってところね、わかる?ほら、58さんとかよく股間のところ掻いたりしながら歩いてたりするでしょ?そういう時あるでしょ?………14ちゃん?スマホ扱わない!今、お姉ちゃんが大事な話してるでしょ!ほらこっち見る!お姉ちゃんの方見なさい!今お姉ちゃんが大事な話してるでしょ!」
今、一瞬だが、たしかに妹と目が合った俺は言葉ではなく心で感じた………“タスケテ”と…
そんな妹に、俺は静かに首を横に振り“駄目”と伝える事しかできなかった
「つまりね14ちゃん、お姉ちゃんは14ちゃんにこう言いたい訳、お姉ちゃんは14ちゃんの事を憎く思って言っている訳じゃなくて…」
よし…カウンター行って飲むか