【登場人物】
重巡棲姫
悲鳴がうるさい事に定評がある今回の被害艦その1、ちなみにその2は離島ちゃん
潜水艦
実力派エリート、その結束力はアツく、高い実力とルックスも抜群のスター集団
最終第三海域、まずは潜水艦による彩雲の輸送作戦と言うコトで、実力派エリートの潜水艦達を再びスタメンに起用、そして、今回は第一海域ではベンチを温めていた伊26が先発として登板していた…
『グワアアアア!』
『ト級ーッ!イ級ーッ!クッ!汚ネーゾテメーラ!対潜可能ナ軽巡ト駆逐艦狙イヤガッテ!』
「対潜爆雷がどうした?イヤならさせるな、そんな自信もないやつがアンチサブマリン気取ってプライドなんか語るんじゃねえ!」
「26ちゃんメチャシブいですって!」
「おーおー、ルーキーがイキがってるじゃねぇの?こりゃ負けてらんねーな、58さん!」
◆◆◆
「フーッ~…なかなか頑張っているようじゃないかね?」
ここまでに許したバケツは0、小破1、立ち上がりに僅かなミスがあったものの、ほぼ完璧なゲーム展開だ、第一海域での肩慣らしでどいつもこいつもドルンドルンとエンジンがかかっているらしい
「それで?ボスは居るのかね?」
「報告では重巡棲姫が確認されてますね、なかなかの重装甲ですよ」
「ハッハッハ、問題なかろう」
強打を誇る58と呂500、そして影の主砲の異名をとる168の3割打線から逃れる術はないだろう、本来なら401も強打列に加えたいところだが今回は晴嵐運用とあって打線の戦力には加えていない
「まるで完全武装のハイキングだな」
「それ、負けフラグですよ…」
◆◆◆
深海任務部隊強襲戦隊旗艦…
『来タゾォ!!奴ラダーッ!』
『チクショウ!アイツラ潜水艦ナンテ汚ネー真似ヲ!』
モーツァルトの旋律を響かせて忍び寄る、姿無き敵にビビりあがる深海の戦士達、そんな戦士達を旗艦である重巡棲姫が一喝した
『ビビルコタァネェ!コッチハ連合艦隊ダ!』
『重巡棲姫クン!』
『重巡棲姫クン!』
『アイツラガドンナニ雷撃シヨーガ数ハコッチガ上ダ!全員死ヌ気デ避ケレバ勝機ハアル!』
『スゲェ…サスガ重巡棲姫クンダ』
『アァ、ナンカ勇気ガ湧イテ来タヨ、オレ!』
『勝ッテ帰ッテミンナデ特製深海すーぷ春雨食ウンダカラヨォー…死ヌンジャネーゾオメー………ヴェアアアアアアア!!!』
なんかカッコいい事を言っていた重巡棲姫のわき腹に、強烈な打撃が突き刺さった
『重巡棲姫クン!ナンダコレハ…グワアアアア!!』
『マサカ…航空機ッ!!』
『ソンナ!?アイツラ下カラダケジャ…グワアアアア!!』
飛来する基地航空隊の重爆撃に、1人、また1人と深海の戦士達がブクブクと気泡を残して沈んでゆく、そして…絶望の重爆撃が去った後、重巡棲姫が目を開くとそこには誰も居なかった…
お喋りでムードメーカーのハ級、口数は少ないが誰より友情に厚いロ級、今度深海合コンに行こうぜとバカな話で盛り上がったリ級…さっきまでそこに居た仲間達は誰も居なかった
『ハハ……オイ嘘ダロ?ツ級!ハ級!オマエラドコ行ッチマッタンダ?ヌ級ッ!隠レテンジャネーヨ!』
誰もいない海で必死に仲間達を探す重巡棲姫、その耳に、僅かにモーツァルトの旋律“怒りの日”が聞こえてきた
『………上等ジャネェカ、来イコノヤロォ!!殺ッテミロヤァ!!』
猛る重巡棲姫、部隊の全滅だけはさせない!敵は姿無き潜水艦、だが生き延びてみせる!誰よりも厳しく!戦士として!
「カイザー…なんちゃらですって!!!」
『この魚雷はッ!ヴェ!ヴェアアアアアアアー!!!ニクラシヤァァァァァー!』
重巡棲姫のお腹に勢いよく魚雷が突き刺さり、重巡棲姫は断末魔と共にブクブクと気泡を残して沈んでいった…
「やったぁ!ろーちゃんが殺ったですって!」
「おーし、けーるべけーるべ」
「MVP譲ってやったんだから後でチョコレートパフェ奢れよ」
「よぉーし!帰りはみんなでクロールすっぞ!負けたヤツがジュースな!」
『『ウェーイ!!』』
次回は②
離島ちゃんが出オチする