【登場人物】
霧島(2)
暴力の化身、金剛姉妹の末妹、姉妹の中で唯一スポーツ新聞を購読している
空母棲姫
痴女、棲鬼時代は穿いていたが、ない方が興奮するし、成績も良いので穿かなくなった
「チクショウ!また変なのが飛んで来たぞォ!」
「いい加減にしろよクソがァ!!」
MS諸島北部、シャングリラ捜索追撃、輸送作戦を完了し、空母棲姫の待つ海域へとやって来た我々は、敵勢力の大反抗に手を焼いていた
「あったよ!10cm高角砲+高射装置が!」
「でかした!」
「スゲェ!秋月の対空射撃がまるで丸太のように艦載機を撃ち落としてる!」
「このままあのクソ空母ヤローをブチ殺しに行くぞォ!!」
◆◆◆
「コーヒー」
「はい!コーヒーですね!」
「あぁ、缶コーヒーな、冷蔵庫に入ってるから取ってくれ」
「ご自分でどうぞ」
執務室のテレビで現場の様子を見ていた俺と五月雨、一瞬だけ俺が着任した初日の輝く笑顔を見せた五月雨はすぐにいつものこの世の負を煮詰めたような濁った目に戻った
「コーヒーぐらい取れよクソが」
仕方ないので自分で冷蔵庫から買い置きのコーヒーを取り、煙草に火を点けた
「まぁ、とりあえず順調っぽいな」
「とりあえずですね」
「霧島のヤローに連絡入れろ、次、やらかしたらベンチに下げるってな」
「霧島さん下げてどうするんですか?」
「アイオワと替える」
今回ベンチスタートのダイナマイトパッキンガール、アイオワ、先日、そのアイオワから執拗にメンバーに入れろとセクシャルな感じに迫られた俺は毅然とした態度でオーケーオーケーと返事した
「あぁ、セクシャルな感じに挟んでもらった感じですか」
「そんなコトないよキミぃ、あくまで実力的なモノを考慮しての考えだよキミぃ、誤解はいかんなぁ」
◆◆◆
『ヒノカタマリニナッテシズンデシマェ!』
『ヒュー!空母棲姫クン超クール!』
『マジクール!』
赤城と加賀がフュージョンしたみたいな深海棲艦、空母棲姫
過去にも何度か現れた事のある深海きってのリリーフエース、出ると後続をシャットアウトする事に定評があり、下半身を露出して出歩く超クールな性癖がある
「居たぞォ!露出狂じゃあ!」
「ブチ殺せェ!!」
『コッチハ連合艦隊ダァ!ボコボコニシテヤルヨォ!』
下半身を露出した痴女、空母棲姫、その佇まいはまるでダビデ像の如く力強さと美しさを兼ね備えていた
「来たよ!支援艦隊が!!」
「でかした!」
『ア゛?支援艦隊?』
空母棲姫が横を見ると、いつの間にやら金剛率いる支援艦隊が来ていた
「ヘ~イ榛名、コイツらデスカ?ワタシ達がDIEして良いゴミは?」
「DIEしても榛名は大丈夫です」
「オーケーオーケェー……皆さぁ~ん、丸太は持ちましたかァ?OK?」
「押忍!白露一番艦!丸太を持ちました!」
「村雨もオッケー」
「それじゃあアイツらをDIEしまSHOW!」
支援艦隊から投げ込まれた丸太が軽巡ツ級のアタマを貫いた
『ンホォ!!』
『ツ級クン!クソ!ツ級が殺ラ……オゴォ!』
『チョ!待テヨ!ナンダコレ!マジイタイ!マジクール!』
『野郎ォ……面白クナッテキヤガッタ!』
金剛率いる支援艦隊は丸太を投げ終わるとバーカバーカと言いながら帰って行った…
「霧島クン!」
「霧島クン!もう殺るしかねぇよ!」
「おぅ……」
霧島は41cm砲をバス停みてェーにブンブンと振り回して空母棲姫にメンチを切る
「クチャクチャの挽き肉にしてやんよ」ピキッ!パキッ!
『クソガァ!オマエモヒノカタマリニシテヤローカァ!』
「ア゛ァ?ヤってみろよ?この霧島サンの、アツい“バーニングソウル”をよォ~」
この後、42分のアツい死闘の末、霧島のアツいバーニングソウルが空母棲姫を追い詰め、時雨様より頭が高かった空母棲姫は跪いて讃えるポーズで深海に沈められた
次回予定ては最終海域、渚を越えて!
陛下出陣