【登場人物】
睦月
大発要員であり五十鈴コール要員、焼き肉大好き
如月
大発要員でかつ五十鈴コール要員、焼き肉大好き
リベッチオ(4)
潜水艦狩りの才能があり、五十鈴さんからかわいがられてる、焼き肉大好き
イタリア
元リットリオのイタリア戦艦、魔女みたいな妹がいる、焼き肉はまぁまぁ好き
瑞鳳(2)
全自動卵焼き機、オレンジジュースと焼き肉大好き
「ガタガタゆーな、輸送優先だクソが、パンツずりおろしてア●ルをプラスドライバーでファックされてーのか?」
まだなにかギャーギャー騒ぐ受話器を電話機に戻し、煙草に火を点けて煙と溜め息を吐き出した
「…ハァ」
「コーヒー飲みますか?」
「結構だ」
隙あらば殺人コーヒーを淹れようとする殺人ドリップマシン五月雨は特に電話の内容を気にする様子もないらしく、シレっと灰皿の吸い殻を片付ける、この痒いところに地味に手が届くところがムカつくなコイツ
「状況は問題なさそうな感じですね」
「あぁ、問題ねぇな」
今回のモニター係、全自動卵焼き機の異名を持つ軽空母、瑞鳳から現場の様子がほぼリアルタイムで映像が送られてきており、俺と五月雨は執務室のテレビで現場の様子を見ていた
「五十鈴さんが中指立ててカメラに何か叫んでますけど?」
「突き指でもしたんじゃねぇの?」
「あぁ、なるほど…そんな感じですか」
先程の電話、あのクソサンドバッグをブチ殺してぇから装備と編成を替えろクソがとのアツい要望だったが却下した、輸送優先だから半殺しでいいとの命令が気に入らんらしい
「五十鈴の野郎、ちょっとおっぱいデカいからって調子に乗りやがって」
「まぁ、一度もしとめ切れずにイライラする五十鈴さんの気持ちもわからないでもありませんが」
「短気だからな、アイツ」
「そうですね」
「まぁ、とりあえず輸送優先で次の海域に進んで後でまた行かせるか、望み通りの準備をしてな」
「そう言えば……ここ、たまに親潮さん?が出没するらしいですね」
◆◆◆
「出たーッ!五十鈴王国ッ!」
「ヤツのア●ルはズタズタだぜーッ!」
海上輸送作戦、VS潜水棲姫…
「ツルスケじゃねーの!」
「イタイ!ヤメテヨォ!」
「死ねェ!リベの爆雷で死んでしまえーッ!」
「イタイ!ヤメテヨォ!」
五十鈴とリベッチオのダブルチームの猛攻に耐えるタフネスサブマリン、潜水棲姫
「グワアアアアアー!」
「イ級ーッ!」
「チクショウ!アイツラヤッパハンパジャネェヨ!!」
イ級、カ級、ヘ級、どいつもコイツも皆、イイ顔で笑う者達だった…
とりあえず最初は獲物が来たァ!とオラつくが、いざやり合えばヘッポコな潜水棲姫に付いて来た仲間達…
「クソォ!なんで沈まねぇ!沈めコラァ!」
そして、正義か悪かと問われればどう見ても悪の顔と台詞を吐く五十鈴
「フッ…フフフ、私ニモ…タダデ沈ムニハイカナイ訳ガアルンデネ…」
「なんなんだ……なんなんだテメーはよォ!?」
「来イヤァ!!」
「バカな!もはや死に体のハズの潜水棲姫の小●宙が高まっているッ!」
「この小●宙の高まり……ヤツはヘッポコでも姫級ッ!ヤツはセ●ンセンシズを会得していると言うのかーッ!」
潜水棲姫の鉄壁ディフェンスを前に、絶対のPRIDEと心のテカリを持つ五十鈴が動揺する
「あ…?あ…?」
「サァ撃ッテ来イヨォ!」
「あのぉ~…五十鈴サン」
「なんだァ?卵焼きィ!」
ハンディカメラを持つ軽空母、瑞鳳が五十鈴の肩を叩く
「輸送作戦成功だよ、帰ろ」
「………は?」
「は?じゃないよ、帰るんだよ、タイムアウト」
「クッ…ソッ!マジかよッ!この五十鈴がッ!この五十鈴があの生白い潜水艦を一度も沈めないまま作戦終了ってのかよォー!」
「そうだよ」
「クソッ!クソッ!クソがァァァァァ!!」
「あと提督から伝言、後日また出撃させてやるから今は黙って帰って来いだって、あと…」
「ア゛ァ?」
五十鈴は瑞鳳にメンチを切るが、瑞鳳は特に財布を出す訳でも漏らす訳でもなく伝言の続きを話した
「焼き肉奢ってやるから早くしろよって」
「よし帰るぞォ!!急いで帰るぞ!スグ帰るぞォー!こんなトコでモタモタしてんじゃねーぞォ!」
こうして、第一作戦は終了したが、後に五十鈴は再びここに訪れて潜水棲姫と雌雄を決する事になる…
…もしかして、E1に親潮はガセっぽい?