【登場人物】
鈴谷(21)
高いヒロイン力を持つモブ、攻略不可
熊野(10)
高度なヒロイン力を持つプッツンお嬢、攻略不可
ポーラ(3)
今回は名前だけ、天を衝く頂のようなヒロイン力を持つレジェンド・オブ・アル中、故に、攻略不可
大本営から通達があった中規模作戦の決行が近日に迫る秋の日
重巡寮、通称、さわやか寮…
「昨日アレだったじゃん?スーパームーンってやつ?」
買ってきたお手軽カフェモカを飲んでいるのは最上型航巡、鈴谷、ヒロイン力53万(自称)のビッチ
「見てませんわ」
同じく最上型航巡、熊野、ヒロイン力2300万のエセガント系ヤンチャ航巡
「見てねーのかよ、っーか昨日の夜、熊野どこ行ってたの?またズイウン走らせてたの?」
「いえ、昨夜は提督の部屋で超者ライ●ィーンの24話から最終話まで見てましたわ」
「ブフッ!!」
シレっと答えた熊野の回答に鈴谷はカフェモカを噴き出した
「ちょ!汚っ!汚いですわ!私のベッドにかかったらどうする気ですのこのマスタービッチ!」
「ッ……び、ビッチじゃねーし!っーか熊野ォ!今何て言ったァ!?」
「…マスタービッチ?」
「違う!その前!昨日の夜!」
「提督の部屋で超者ラ●ディーンの24話から最終話まで見てましたわ」
「それだよッ!?ナニそれ?なんで鈴谷も呼んでくれないの!?」
「だって鈴谷、マから始まってンで終わるアレしてるみたいでしたし、邪魔するのもアレですし…空気読みましたわ!」
「クッ!」
古来より、月は人をムラムラさせる何かがあるらしい
「鈴谷がムラムラしてる間にコイツは…ッ!」
「なかなか面白かったですわよ、変身する度に全裸になるサービス精神の塊ですわね」
「んなこたぁどーでもいいっての!」
ちなみに超者ライ●ィーンのDVDは陸奥から借りたらしく、陸奥のお気に入りはラ●ディーンファルコンとの事らしい
「っーかなんで夜中に提督の部屋で見てんの?おかしくね?夜中だよ?深夜だよ?アレじゃね?イイ歳の男と女が夜中に同じ部屋とかもう完全にアレじゃん、その……ほら、健全でないと言うか、アレだよ?」
「まぁたしかに…超者ライ●ィーンが健全かと問われると疑惑が残りますわね」
「違うし!そこじゃない!鈴谷が言いたいのはそこじゃないし!」
「はぁ?」
「…その、ナニ?その超者ライデ●ーン見てただけ?」
妹である熊野のまさかの風紀の乱れっぷりにやや困惑する鈴谷はカフェモカを一口飲み、敬遠気味に打者熊野の様子を窺った
「お酒飲んでパーリーしましたわ」
「ゴブォ!!」
「ちょ!やめてくださいまし!!汚いですわ!」
「ご…ごめん、ちょっと鈴谷喉の調子が悪いじゃん………ってか、酒飲んでパーリーって、2人で?」
「いえ、イタリアから来た、え~なんでしたっけ?ほら、ポークさん?」
「ポーラだよ!」
「そうそう、その方、そのポートさんも日本のアニメに興味があったらしくて御一緒にと」
疑惑は確信に変わる、これはもう完全に黒
熊野だけなら酒が入ってもアホな子なので健全かと思ったものの、まさかのポーラ、これはもう完全に超者降臨してもおかしくない
「ポーズさんも大層気に入っておりましたわ、超者ライデ●ーン」
「その…酒飲んで、ナニもなかったの?その、ほら、夜のゴッドバードチェンジしたりとか…」
「まぁ、みんなで好きな子の名前言いっこしたりしましたけど?」
「修学旅行かッ!!ナニそれ?超楽しそう!なんで鈴谷を誘わなかったのォ!?」
「ですから、鈴谷は自室でマスター…」
「してねーからッ!ムラムラしてただけで鈴谷してねーからッ!」
「しかし…昨夜部屋に戻って来た時に濃厚な雌の匂いが…」
「気のせいだからッ!しかし提督の野郎…なんで熊野に甘くて鈴谷に厳しいのかね」
「ビッチだからですわ」
「ビッチじゃねーし!っーか鈴谷よかポーラの方がビッチじゃね?飲む・脱ぐ・吐くとか鈴谷よかタチ悪いじゃん」
「ん~…提督が言うには、ポールさんはおっぱい揉んでも罪悪感を一切感じないと言ってましたわ」
「ナニそれ!?なおタチが悪りぃ!!っーか鈴谷のおっぱいは罪悪感あんの!?ないよ?」
「鈴谷のおっぱいはお金が発生しそうだからでは?」
「するかッ!!………いや、できれば欲しいけど」
「ほらみなさい、鈴谷は金と欲にまみれたビッチですわ」
「ビッチじゃねーし!」
※超者ラ●ディーンはDVD化されてないそうです