不健全鎮守府   作:犬魚

109 / 940
帰ってきた伝説のアルコールモンスター回

【登場人物】

ポーラ(2)
飲む・吐く・脱ぐのトリプルブレイカー
常時禁断症状の禁断の申し子にしてレジェンドオブアル中

ザラ(2)
通称ザラ姉様、新効果“封印”でポーラの動きをロックするグレード3


提督とPolaと禁断解放

明石の店で立ち読みし、缶コーヒーと煙草を買った俺はいつもの喫煙所で煙草を吸いながら新聞を読んでいた

 

「あ、テイトクじゃないですかぁ~?」

 

「…オマエは、ポール?」

 

「ポーラですよぉ、ポーラぁ~…ウェッヘッヘ」

 

イタリアからやって来た重巡、子供の頃はセ●エAのスター選手に憧れていたらしいが気がついたらアルコール依存症になっていたメチルモンスター、ポーラ

 

「ウェッヘッヘ、じゃない!ちゃんと頭下げなさい!」

 

「うぇーい」

 

同じくイタリアからやって来た重巡、ナポリで服飾の店を始める予定だったが色々あって借金まみれになってしまったSarto、ザラ

 

「昼間から飲んでるのかテメーは?良い身分だなァ?なぁオイ?」

 

「飲んでないですよぉ、ほら、手がプルプルしてますよぉ~」

 

「禁断症状かッ!」

 

「あ…アーッ!飲みたいッ!飲みたい飲みたい飲みたい!アルアルアルアルアルコールッ!アルコールがァァァァァ!WRYYYYYYY!!」

 

ポーラは自らブラウスを引きちぎり人間とは思えない跳躍で俺に向かって飛びかかってきたァ!

 

「ポーラァァァ!!」

 

ビタンッ!(ビンタ)

 

「めちるっ!!」

 

「ハァ…申し訳ありません提督、この子はただアルコールが飲みたいだけなんです、悪気はないんです」

 

「そ…そうか」

 

なるほど、さすがに昼間から飲むのは姉ちゃんに止められるんだな、っーかどんな禁断症状だ

 

「ハッ!?…ポーラは一体何を…?この着衣の乱れ………ハッ!?まさかポーラ犯されたぁ!?」

 

「ナニ言ってんだオマエ」

 

「まさかこんなオープンスペースで昼間からポーラを泥酔姦とはぁ〜…まさかの快男児!」

 

「大丈夫よポーラ、ヤられてないから」

 

「ザラ姉様ぁ…ポーラに気を遣ってくれるんですねぇ~、なんてお優しぃ~」

 

なんだこの三文芝居…

っーか泥酔もクソも飲んでねぇんだろ

 

「っーか禁酒しろ、禁酒」

 

「え?ムリ」

 

「あと、脱ぐな」

 

「ムリ」

 

「…平行線か」

 

「平行線ですねぇ~ウェッヘッヘ」

 

ダメだコイツ、早くなんとかしないと…

 

「フーッ~…とりあえず酒はほどほどにしろよ」

 

「あ、どっか行くんですかぁ?お酒飲めるならポーラ付いていきますよぉ~」

 

「メシ食いに行くんだよ」

 

「あ~…じゃ、ピッツア食べましょ、アツアツのピッツアを喉に流し込んでビールをカッと!」

 

「やりたい放題か!テメーは」

 

「えー?美味しいんですよぉ〜ナポリ窯で焼いたアツアツのぉ〜…ぁぁ…アーッ!!ビビビビビアーッビィィィアアァァァァァ!!WRYYYYYYYY!!」

 

ポーラはミケランジェロの彫刻の如き躍動感溢れるポーズで襲いかかってきた

 

「ポーラァ!!」

 

ビタンッ!!(ビンタ)

 

「えちるっ!!」

 

「ハァ…ハァ…悪気は、悪気はないんです、許して、許してあげてください」

 

「あ、あぁ…全て許す」

 

「痛ぃぃぃ………ハッ!?この痛みッ!ポーラ犯されたぁ!?」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。