ブラック・ブレット ーガストレアとなった少年ー 旧作   作:ブロマイン

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申し訳ありませんがここで事務所まで時間が飛びます、何度か書いたものの原作と全く変わらなかったので。


第2話

「死ぬ前に何か言い残すことはない?里見君」

静かであるが苛立ちを隠しきれていない声が天童 木更の口から溢れた

「過ぎたことはしょうがねえだろう」

 

蓮太郎の放ったその言葉を聞くと、木更はついに苛立ちを隠すことも止めて蓮太郎に向かって拳を振るった。それを避けた蓮太郎に対して

「このおバカ、なんで逃げるのよ腹立たしいわね」

「無茶苦茶言うなよ」

「ふーん無茶苦茶ね、つまり君はタイムセールの商品を買うために急いだら警察から報酬をもらい損ねたことに気づいたが連絡しても払ってもらえずそれでももやしは2袋買ってきたと」

ここまでを木更は一息で言い切ると

 

「ちょっと里見くん、今月は収入ゼロよ誰のせいだと思っているのこの甲斐性なし、軟弱、お馬鹿。それと君の中では社長への報告よりもタイムセールの方を優先するの?そして何よりどうして私にもタイムセールのことを教えてくれなかったのよもうダメビフテキ食べたい…

 

蓮太郎が木更にここまで言わせてしまったことと内心自分も同じことを思っていたこととで気まずそうにしていると、話に区切りがつくのを待っていたかのようにインターホンがピンポーンと音を鳴らした。

その音によってハッとした木更と蓮太郎は顔を一瞬見合わせると木更は先ほどの口論の際に乱れてしまった机の上を整理して、蓮太郎は来客の対応に向かった。

 

「どちら様でしょうか?」

「御影 理玖というものです。こちらは天童民間警備会社で間違いないでしょうか?」

それを聞いた蓮太郎は扉を開けると

「なんだ理玖か、何しに来たんだ?というかよくここがわかったな」

「なんだも何も無いですよ、誰かさんが受け取り忘れた報酬を届けに来たんですよ。ここの場所は警察の方が快く教えてくださいました」

蓮太郎はそれならば取り敢えず入ってくれと理玖を案内すると中で待ち構えていた木更と理玖が

「里見君その子供は誰かしら」

「すみません蓮太郎、さっきの話なかったことにしても良いでしょうか」

などと言い出すものなので蓮太郎は慌てて2人の間に入りお互いに対して木更はここの社長で理玖は今回の一件で共闘をしたプロモーターであると説明をすると

 

「そう、ごめんなさいね御影君それとわざわざ届けに来てくれてありがとう」

「いえ気にしないでください僕も社長にお話があったので」

木更はそれを聞いて特に思い当たることがなかったのか不思議そうに理玖に対して尋ねた。

「私から君に話すことなんてあったかしら?」

「ええ実は今回の感染源ガストレアの事です。犠牲者が出たにもかかわらず政府が公表をしていない、つまり何か特殊な事情があるのではと思っているのですよ。そうして感染源について調べたものの何も情報を得られず僕には特にツテもないので報酬を仲介する代わりに天童社長に何か感染源の情報を聞けたらと思いまして、もちろんこの情報によって感染源を撃破できたなら報酬の数割は天童民間警備会社に回るようにしますよ」

 

「そうね、わかったわ里見君も聞いてちょうだい。2人が倒した感染源ガストレアだったのよね」

「そうですね感染源の消息は掴めませんでした」

「御影君の言う通り今回の感染源ガストレアは警察にも、他の会社にも発見されていない。私も全力で探すから2人は意地でも感染源を倒しなさい」

それを聞いて蓮太郎と理玖は

「ああ絶対に倒そうぜ理玖」

「ええお互い全力で挑みましょう、ただし感染源ガストレアを追うということはあの男との接触も覚悟しなければならないかもしれませんね」

ここであの男という言葉に疑問を示した木更が2人に

「あの男っていったい誰のことなの?」

と聞くと蓮太郎が

「現場であった謎の男で警察を2人殺している、奴も感染源を追っていると言っていたからな」

「お互い身の安全には気をつけましょう、それではまた会いましょう」

そうして理玖は事務所の扉を開けて出て行った。

 

理玖が木更の事務所を出てしばらく帰路を歩いているとピピピピーと理玖の携帯電話が鳴った。




ここから多少オリジナルが入るので週一更新とある程度の文字数書けるようにしたいです。
空白の時間もあとで加筆するかもしれません。

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