このTSな会話不可少女に救いの手を   作:零点

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このTS少女に服装を★

私は10本の触手を動かそうとしたのですが、何本しか思い通りに動いてくれない、どうやら複数動かすにはコツがいるようです、結局触手は3本になり次々とキャベツ達を絡め取っていく。

 

「なんだあの触手は!まさかあれがあの時私を突き飛ばした正体か!くっ、なんていやらしい動き方をするのだ!だが私は屈しない、あの様な触手に負けるものか!カズマ、私はいって来る!」

 

「行くなよ!?アレは味方だ、倒さなくて良い。」

 

あの女騎士が剣を持って突っ込んで来た、とりあえず一本を女騎士に向け臨戦態勢を取る、けどどうやらカズマさんが止めてくれた様です、いつかぶっ飛ばす。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

…結局キャベツとの戦いは夕方まで続きました、女騎士は倒れた冒険者を庇い体一つでキャベツたちの猛攻を防いでいましたけど…私が気を利かせてあげて女騎士を含めた戦闘不能な冒険者の前に防壁を作ってあげたというのに女騎士だけは残念そうな顔でこっちを見るんです、それに魔女っ娘さんの強力な魔法から他の人たちを守った時だって…。そうそう、私の捕獲量はひとつの触手だけでも百を超える勢いでしたよ、それにあの後、扱える触手が1本増えて4本になりました、これで人の手足を縛り拷問…なんて冗談ですよ冗談。

 

ところで今は夜ご飯の時間、料理はまさかの昼間のキャベツを炒めたものばかり、けどこれがなかなか美味しいのです、私はシャキシャキと音を立てながらキャベツを頬張ります。

 

「まさか貴方が昨日面接に来た人だったとはね、貴方の鉄壁の守りにキャベツ達も攻めあぐねていたわ、さすがはクルセイダーね!」

 

「い、いや私などただ硬いだけの女だ、不器用すぎて剣もまともに当たらない。」

 

「カズマ、何故こんな良い方なのに断ったのです?」

 

「…。」

 

カズマさんは皆の発言に嫌な顔をして一つ溜息をついた。結局私が女騎士な仲間入りを知ったのは次の日の朝になった。

 

「【クリエイトウォーター】!」

 

朝、今日のギルドではカズマさんが高らかに声をあげると手のひらから水がどこからともなく現れてテーブルにのったコップに注がれた…あれ、魔法としか思えませんですけどあんな弱いのです?まるで便利などこでも給水装置じゃないですか。あ、出した水飲みましたね。

 

「初級魔法じゃこの程度だろう、だが確かにミスターKがいう通り長期的なクエストもあるだろうから飲料水の確保は必須なんだろうな、まあアクアもあれで元水のなんちゃらだし水の確保はすでに出来てたかもしれんが、それにしてもスキルも覚えて俺も冒険者らしくなって来たかな。「カズマ」?」

 

別の声のする方を向くとまたあの女騎士、オークにでも捕まってくっころ(「くっ、殺せ」と言いたげな屈辱的なエロ展開)になれば良いのに。

 

「キャベツの報酬で鎧を直してみたのだがこんなにピカピカになった!どう思う?」

 

「なんか成金趣味の貴族のボンボンが着けてる鎧みたい。」

 

「私だって素直に褒めて欲しい時もあるのだが…カズマはどんな時でも容赦ないな。」

 

女騎士、ニヤニヤするのやめて欲しいです、さっきまで落ち込んだみたいでしたけど何故変わるんですか。

 

「今はダクネスに構ってる余裕はないぞ、ほらあれ、お前を超えそうな勢いのそこの変態をなんとかしろ」

 

カズマさんが指をさした方向を見ると魔女っ娘さんが自分の杖を撫で回したり頬ずりしたりして息を荒げてました…かわいいですね!

 

「ハァハァ、魔力溢れるマナタイト製の色つや!ハァハァ…。」

 

何やらほんわかした雰囲気はこの後、一言で終ってしまうなんて思ってもみませんでした。

 

「なんですって!」

 

「「「!」」」

 

「ハァハァ…。」

 

突然アクアさんが声をあげたかと思うとあの無駄乳の胸ぐらを掴んでいたのです…いいです、もっとやってくださいです、ザマァです。

 

「ちょっとあんたどういう事よ!どれだけキャベツ捕まえたと思ってんの!!」

 

「それが…「何よ」アクアさんの捕まえて来たのはほとんどがレタスでして…。」

 

「…なんでレタスが混じってんのよー!」

 

え?なんでアクアさんが泣いてるんですか、全然ザマァじゃないじゃないですか、乳デカ女(泣)!

 

「確かにレタスの換金率は低いな」

 

「よくわからんがそうなのか?…ってなんで零が泣いてんだよ。」

 

アクアさん諦めないで!そのワガママボディ、特に胸に一発でも入れて凹ます勢いでです!だからこっちに帰ってこないでぇ〜。

 

「あーこっち来るー」

 

あー無理です、カズマさん完全に諦めムード出しまくりです。

 

「カーズーマーさん♪今回のクエストの報酬はおいくら万円?ちなみに零のも教えて欲しいなーなんて。」

 

「…俺は100万ちょい、零は70万ちょい。」

 

「なっ!…てあれ、零ってかなりの数捕まえてたんじゃ?」

 

「実はレイさんが捕まえた物もほとんどがレタスで…ってちょ!!」

 

「じゃあなんで零は70万も貰ってるのよ!不公平よ不公平!」

 

無駄乳リンチ再開ですねアクアさん!胸をへこましたれーです!

 

「た、確かにレタスは買い取り単価は安いですがレイさんの場合量で押し切ったといいますか、安さを量でカバーしたといいますか…。」

 

アクアさんはあの無駄乳から手を離し私の方へと近寄って来てサイフを指さした。

 

「ねぇ、零?お金ちょーだい♪」

 

アクアさんは人差し指と親指で輪っかを作りお金を催促して来る、色々お世話になってますし良いですよね。私は必要な額がわからないのでサイフごと渡す。

 

「じゃあ遠慮なく「だめに決まってんだろうが!」ちょっとカズマ何するのよ!」

 

私のサイフはアクアさんに渡る事なくカズマさんのチョップで終わりを迎えました。

 

「…じゃあカズマが私にお金を頂戴よ、私今回のクエストが儲かるってふんでこの店に十万近い借金があるから早く返さないといけないの、ツケ払う分だけで良いから!貸しなさい。」

 

「はぁ、嫌に決まってるだろうが、これは馬小屋脱出の資金にするんだからな。」

 

「そりゃぁカズマも男の子だし、たまに隣でゴソゴソしてるの知ってるから早くプライベートな空間が欲しいのはわかるけd「分かった!分かったからちょっと黙ろうか!?」計画通り(ニヤリ)」

 

結局私の代わりにカズマさんがアクアさんにお金を与えましたね…アクアさんの口をカズマさんが押さえてましたし何か弱みでも握られてるんでしょうか?お可哀想に。

 

「しまった、あれは買っとかないとな…よし、零も行くぞ。」

 

「?」

 

カズマさんは思いついたように私の手を握り、ギルドを出てきた。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「おぉ!カズマがちゃんとした冒険者に見えるのです!レイは…。」

 

「うむ…何だかごっこ遊びに見えるな、だが冒険者に近付いてはいるぞ!」

 

「ジャージと和服じゃあファンタジー感台無しだものね、まあ零はコスプレみたいだけど。」

 

「…ファンタジー感?コスプレ?」

 

私が連れていかれたのは服屋さん、確かにジャージで異世界は合わないですよね。

私はというと一見魔法使いと思えるような服に動きやすい短いズボンで可愛く決めてみました。

 

「レイの服装、見る限りかなり高いのではないですか?」

 

「ああ確かに高かった、零が今まで溜め込んでた金と今回の報酬をかなり使っちまったからな。」

 

カズマさんは喋りながら薄くなったサイフをヒラヒラと見せつける、この服にかなりかかったみたいです、でも欲しかったんですもん。

 

「倹約なカズマがまさかそこまでお金を使うなんて何かあったのですか?」

 

「まあな、こいつに合うサイズも少なかったんだがその中で三番目に高いやつから零が離れなてくれなくてな、結局買う羽目になった。」

 

「ちなみに上位二番と一番は?」

 

「装飾やら宝石やらがある貴族のボンボンが家に飾るようなやつだった、この装備とかなり値段に差があったからな、この装備でよかったとも言える」

 

「あー。」

 

「では二人が着替えたところで早速クエストに行きましょう、それもたくさんの雑魚モンスターがいる奴です、新調した杖の威力を試すのです♪」

 

「いや、一撃が重くて気持ちいい、凄く強いモンスターを!」

 

「いいえ、お金になるクエストをやりましょう、ツケを払ったから今日のご飯代もないの!」

 

「三人ともまとまりねぇな、じゃあジャイアントトードが繁殖期にはいっていて町の近くに出没しているらしいか「「それはやめましょう!」」「何故だ?」あー、この二人はカエルがトラウマになってるんだ食われて粘液まみれにされてな」

 

「ッ!粘液まみれ!」

 

「お前、今興奮したろ?」

 

「…してな「はうっ!」なんだ!?」

 

みんな私を放置で酷いです、ホッペ膨らまします、というわけでアクアさんにダイレクトアタックです。

 

「またアクアがやられたのかよ、まあしょーがないアクアだからな。」

 

「そうですね、アクアですし。」

 

「た、たまには私もやってもらえないのだろうか…。」

 

「ちょっとみんな私の扱い酷すぎなんですけど!?」

 

「まあまあ、クエストボードでも見ようぜ…ってあれ?なんか高難易度のクエストしかない気がするんだが?」

 

「申し訳ございません」

 

「?」

 

あ、無駄乳、スイカ割りしましょう、お前スイカな、二回もできますし。

 

「実は最近魔王の幹部らしき者が街の近くに住み着きまして…。「え!?」その影響か、この近辺の弱いモンスターは隠れてしまい、仕事が激減しておりまして。」

 

「まじか…」

 

「?」

 

ーカズマsideー

 

前々から思っていたんだが、零はもう寝てやがる、いささか寝るのが早すぎる気がする、まあやることがある時は寝ずに頑張ってはくれるが俺より年上なはずなのに早い、これも俺が毎晩ゲームをしていたからなのか?これが普通なのか!?…うん、多分違う、零幼児化してんのか?

 

「全く、幹部だか何だか知らないけどもしアンデットだったらみてなさいよ。」

 

アクアは内職の造花を作りながらふと愚痴る、まあ俺も内心若干ふざけるなとは思ってるがな。

 

「つまり腕利きの冒険者や騎士が王都から派遣されてくるまではまともな仕事が出来ないって事か。」

 

まあ魔王の幹部だから悪どいことをするのは当然といえば当然だがこっちからしてみればはた迷惑な話なのだ。

 

「見てみて改心のでき!買取単価上がらないかしら♪」

 

異世界で胸躍る冒険か…。

 

当分クエストが受けられないことを知った俺達のパーティはいったん別れることになった。

一文無しのアクアはその日からバイトで金を稼ぐことに。

ダクネスは実家で筋トレをすると言っていた。

そしてめぐみんと俺は…。




またカズマside…だがすぐ終わらせる!たぶん
というかキャラ紹介のアクセス数が、あまり上がってない?もしかして皆見忘れですかね?

現在、番外編のアイディアを募集中です、詳しくは活報告をチェック。

※作中のオリジナルキャラの零とおしゃべり(コメ)してくださる場合、必ず{零}と付けてコメント宜しくお願い致します。
{まゆたん}と付けてコメントして頂ければまゆたんが貴方とお喋り。

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