このTSな会話不可少女に救いの手を   作:零点

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めぐみんがクックパッドされた後の展開悩んだせいでかなり遅くなりました
※活動報告に零のイラストを載せました、興味のある方は是非。

【挿絵表示】

上のはめぐみんと零のイラストです。


このパーティに爆炎を★

私はたぶん夕方に目を覚ました、意識がなかったのでどうしょうもなくそのままにしといたんでしょうけどなんだか体についていた体液がカピカピになるほど蒸発していました、嗅いでみるとなんだか魚介類のにおいがしましたが気のせいでしょ。

二人はお風呂に入ったみたいで私は結局一人で入る羽目になりました…やっぱり本当のお風呂の方が断然好きです。

 

気持ちいいお風呂の後は晩ごはん、相変わらず私抜きで二人は会話をする。

「素人の俺達三人じゃ無理だ、慣れてるヤツを仲間として募集しよう。」

 

今日の晩ごはんはあのカエルのお肉ですよ、カズマ”さん”が食べる前に教えてくれました、歯ごたえがあり味も好き、前は砂ズリや猪肉や唐揚げの外側が好きなど、食感を気にする私としてはgoodな食べ物です、そして話は続いていくます。

 

「俺達は素人だ、それに前回みたいにいきなり零がぶっ倒れたり技が効かない場合もあるだろうからな回復以外のサポートや予備戦力が必要だろ。」

 

「なら私の出番ね!なんといっても私の職業は上級職のアークプリースト、どこのパーティも喉から手が出るくらい欲しいに決まってるわ、そんな私がチョロっと募集をかければお願いですから連れてってくださいって輩が山ほどいるわ♪わかったらカエルの唐揚げもう一つよこしなさいよ…ハムハム。」

 

アクアさんがカズマさんのお肉取った…私はすかさず自分のお皿に残っているお肉をカズマさんのお皿へとうつす、カズマさんはびっくりしたようですけど私はそれに笑顔で返す、でも何を思ったか私の顔を見て一口かじると私のお皿に戻してしまいました、なんででしょ?そう思っていると口から滴った水滴がテーブルの上に落ちる、どうやらカズマさんは私がお肉をプレゼントしているのはわかったのだけどヨダレを見てとりあえず一口食べてもどしたと…優しい!カズマさん優しいです!

 

わかっていたけど結局その後はいつも通りで私は馬小屋で朝を迎えた。

 

毎度おなじみになりつつある黒板で今日は仲間を募集すると知らされる、だから仲間ができるまで待機なんだけど…

 

「レイちゃんかわい〜!ほっぺプニプニ〜♪」

 

「レイちゃんこっち見て〜♪お菓子あるよ」

 

「おねーちゃん好きーって言ってみてレイちゃん!」

 

「あんたねぇ、レイたんは言葉がわからないのよ、言えるわけないじゃない」

 

「レイちゃんはいクッキーだよ」

 

私の座っている椅子の周りに集まった女の子達が私を愛玩動物であるかのように撫でたり突いたりして口々に話していたり、私の口に甘いものを運んでくれたりしている、これがモテ期!…なーんて違いますよね。

 

どうしてこうなったかというと少し前、カズマさんの近くでキョロキョロしてると一人のぴんく髪のウサ耳っ娘が手招きをしている、近寄ってみると私はヒョイっとウサ耳にゲットされてしまってそれに気づいた女冒険者達も私に群がって今に至るというわけです、ちなみに私は椅子ではなくウサ耳の膝の上に乗っけられてます。

 

パクパク…

 

「レイちゃんアーン」

 

アーンむぐっパクパク…

それにしても来ませんね、仲間…そう思うのを待っていたかのように明らさまに魔導師ですよ感がにじみ出ている子がカズマさんアクアさんの元に歩いていく。

 

「募集の張り紙、見させてもらいました」

 

「「!」」

 

「ふっふっふ、この邂逅は世界が選択せし運命(定め)私はあなたがたのような者の出現を待ち望んでいた…我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者!!」

 

「…えっとw」

 

カズマさんが明らさまに困った顔、いったい魔導師さんは何を初っ端からブッ込んできたんでしょう?

 

「あまりの強大さゆえ世界に疎まれし我が禁断の力を汝も欲するか、ならば我とともに究極の深淵を覗く覚悟をせよ、人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだ」

 

「…冷やかしに来たのか?」

 

「チッ違うわい!」

 

二人の会話を見ていたアクアさんが不意に何か気づいたような顔になった。

 

「…もしかしてその赤い瞳、紅魔族?」

 

「いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使いtッなぅ!?」

 

話が思ったより長く続いたので私は昨日の朝アクアさんに使った技を魔導師さんに使ってみました。

 

「ちょっ!なんなんですかこの子は、いきなり飛びついてきて折角の見せ場が…」

 

飛びついて何ですがこの魔導師さんは結構なロリでした、本当ロリって最高ですね魔女ッ娘さんかわいい。

 

「あー、そいつは俺たちの仲間で零っていうんだ、攻撃力だけなら俺らの中ではたぶん一番だ」

 

「そ、そうなんですか…『グ〜』あ。」

 

魔女ッ娘さんはお腹が空いてる様子、メニュー表(だと思うもの)をプレゼントしましょう。

 

「え?これは…野生イノシシ十匹の討伐、依頼主は精肉店の店主、理由は猪肉がきれたからって何故我にコレを?…これを見ていたら何だかお腹が空いてきました、流石の我も3日間の断食では限界が来てしまったようだ。」

 

「…えっと、たぶん零はお前のお腹がなったからメニュー表と間違えて持って来たんだと思う、ほらお前なんか食べるか?」

 

カズマさんは魔女っ娘に話し終えた後に一枚の紙を渡した、もしかしてそれがメニュー表ですか?そうだったら私いったい何を持ってきちゃったんでしょ?

私が疑問に思っている最中、魔女っ娘さんは私の顔を嫌悪した目で見つめながら口を開く。

 

「メニューとクエストの紙を間違えるなんていったいどんな頭してるんですかこの子は?普通じゃありませんよ。」

 

「あぁ、こいつも悪気は…あったかどうかは分からんが零はスキルのせいで言葉がわからないどころか読み書きが出来ないんだよ」

 

カズマさんが喋り終わると魔女っ娘さんは私に向けていた嫌悪の目を不安感のある目に変え口を開いた。

 

「え…あっすみません、そんな事とは知らず不謹慎でした…思ったのですがスキルのせいとはどういう事なのでしょう?」

 

「あぁ、何故か最初からスキルがあって【文字・言語習得不可】っていうんだが、何かしらないか?」

 

「いえ、そのような現象が起こると言うのは故郷にいた頃にも聞いた事がありません。

あっ、私はこの大きい肉が乗ったやつが食べたいです、安いですし良いですよね。」

 

「今更だな…良し、それを食べ終わったらすぐにクエストの続きだ!…てかその眼帯はなんだ?怪我でもしてるなら俺の背後にいる青い髪のこいつに頼めよ、回復魔法は得意だから。」

 

「大丈夫ですただのオシャレですから、そんな事より早く食べさせてください。」

 

「…。」

 

結局魔女っ娘さんには料理が振る舞われて私は骨つき肉の骨を貰いました、まるで犬みたい、魔女っ娘さんはドン引きでしたけど、きっとカズマさん達のように慣れてくれるでしょう。

 

ージャイアントトード6匹の討伐ー

 

「爆裂魔法は最強魔法、その分魔法を使うのに準備時間が掛かります、準備が整うまであのカエルの足止めをお願いします。」

 

「良しやってやる!」

 

「ッ!…カズマあっちも」

 

「二匹同時か…遠い方を魔法の標的にしてくれ、近い方は…おい行くぞアクア、お前一応は元何たらなんだろ、たまには元何たらの実力を見せてみろ」

 

「元って何!ちゃんと現在進行形で女神よ私は!」

 

…会話に隙がありません、文章で書いたら大変でしょうね、というかアクアさんが声を荒げていたところ魔女っ娘さんが不思議そうに振り向く。

 

「女神?」

 

「おう、自称している可哀想な子だよ、たまにこういう事を口走るけどそっとしておいてほしい。」

 

「可哀想に…。」

 

二人は口を閉じた後、悲しげな表情でアクアさんを見つめる私もつられてアクアさんの顔を見ますが何もおかしな所は見つけられません、いったい何なんでしょ?

 

「な、なによ!打撃系が効きづらいカエルだけど今度こそ…見てなさいカズマ!今日こそ女神の力を見せてあ『ドゴォンッ!!』え?ま・さ・か…また零。」

 

カエルの上から落ちてきたのはおよそ半径1メートル級の隕石に似せた操陰【黒槌・クレーター】恐ろしいほどのスピードの操陰にカエルの喉周辺は完全に跡形も無く消えていた。

当然お肉が残るようにしましたけどこれでは…。

食べる所がかなり削られてます、改良の余地ありです。魔女っ娘さんはというと他のカエルに向ってブツブツ言っています、これはこのカエルは倒さない方が良いですね、

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう、覚醒のとき来たれり、無謬の境界に落ちし理、無行の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり、並ぶ者なき崩壊なり、万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法【エクスプロージョン!】」

 

魔女っ娘さんが一際大きな声を上げた後、カエルのいる位置に巨大な爆発、その後にカエルの姿は無く大きなクレーターができていた、カエルの肉が勿体無いです。

 

「すげぇ、これが魔法か!」

 

カズマさんが感心しているなか、カエル達がどうやら今の一撃で起きちゃったみたいで地中からニョキニョキと這い出てきました。

 

「さっきの爆音のせいで目覚めたのか…めぐみん!一旦離れて…え?」

 

魔女っ娘さんは無気力にうつぶせに倒れピクリとも動きません、その姿はまるで前回の私のよう

 

「ふっ、我が奥義である爆裂魔法はその絶大な威力故消費魔力もまた絶大、要約すると限界を超える魔力を使ったので身動き一つ取れません。」

 

「えぇぇ…。」

 

カズマさんが情けない声を上げて魔女っ娘さんの方を見る。

 

「近くからカエルが湧き出すとか予想外です、ヤバイです喰われます、すいませんちょっと助けて!ウッ、クパットゥッ⁉︎」

 

魔女っ娘さんは奇声をあげ無抵抗のままカエルに食べられて…。

食べ…ら、れて…。

食べ…食べら、食べられぇっ!!

 

「ッ!食われんじゃねー!」

 

私がカエルに食べられた時の事がフラッシュバックしてしまい立ち止まっているとカズマさんは前に買っていた短剣を片手にカエルの体力をみるみるうちに削っていき終いには倒してしまった。

 

{依頼達成}

 

ーカズマsideー

 

「ううぅ、生臭いよぉ…」

 

「むぅ」

 

「カエルの中って臭いけど良い感じに温いんですね。」

 

「知りたくもない、そんな知識」

 

結局、俺たちはクエストを達成し帰る途中。

動けないめぐみんは俺がおぶってアクアは零をおぶって行く事になった。最初カエルの粘液まみれになっためぐみんを背負うのは嫌だったが零の操陰でめぐみんに付いていた粘液は綺麗に落とされた…のだがいつの間にかめぐみんを食ったカエルに呑み込まれていたアクアに付いていた粘液も落とそうとしたようなんだがアクアに触れた途端、操陰は消え零もぶっ倒れてしまった。何故かは知らんがどうやら操陰でアクアを触るとダメらしい。問題なのはめぐみんもだ…。

 

「爆裂魔法は緊急の時以外禁止な、これからは他の魔法で頑張ってくれよ。「使えません」は?」

 

「私は爆裂魔法しか使えないんです、他には一切魔法は使えません。」

 

おい、ちょっと待て。

 

「マジか…」

 

「マジです…」

 

「…え?爆裂魔法が使えるレベルなら他の魔法だって使えるでしょ?私なんか宴会芸スキルを習得してからアークプリーストの全魔法を習得したし」

 

「宴会芸スキルってなんに使うんだ…」

 

「私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード、爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです、爆裂魔法だけが好きなのです!勿論他の魔法も覚えれば楽に冒険ができるでしょう、でもダメなのです!私は爆裂魔法しか愛せない、たとえ1日一発が限度でも…魔法を使ったあとに倒れるとしても…それでも私は爆裂魔法しか愛せない!だって私は爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードの道を選んだのですから‼︎」

 

熱すぎる熱弁はわかったから俺の背中で暴れないでほしい、もしカエルの粘液が取れていなかったらと思うとゾッとする。

 

「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率ながらもロマンを追い求める姿に私は感動したわ!」

 

まずい、この魔法使いはダメな系だ、よりにもよってアクアが同調しているのがその証拠だ、てか腕を強くにぎりあってるし…俺はこの二回の戦いでこの女神ちっとも使えないんじゃないかと疑っている。はっきり言ってこれ以上問題児は…。

 

「そっかー!たぶん茨の道だろうけど頑張れよ、ギルドに着いたら報酬は山分けで機会があったらどこかで会おう!」

 

うまく切り離そうとしたのにめぐみんは今までの力より強くしがみつき離そうとしてくれない。

 

「我が望みは爆裂魔法を撃つことのみ、なんなら無報酬でも良いと考えています、そう…アークウィザードの強力な力が今なら食費と雑費だけで、これはもう長期契約を交わすしかないのではないだろうか?」

 

そんな誘惑めいた言葉には引っかからんぞ俺は。

 

「いやいや、その強力な力は俺たちみたいな駆け出しの弱小パーティには宝の持ち腐れだ」

 

「いえいえ、弱小でも駆け出しでも大丈夫です、私も上級職ですけどレベル6ですから、ねぇ私の手を引き剥がそうとしないでほしいです」

 

「いやいや、1日一発しか撃てない魔法使いとかないわー」

 

ッ!こいつ魔法使いの癖に意外な握力を…。

 

「おい離せ!他のパーティでも捨てられた口だろ、離せって!てかダンジョンにでも潜った時には爆裂魔法なんて狭い場所じゃ使えないしいよいよ役立たずだろ!」

 

体を強く揺さぶっても引き剥がそうとしても取れねー!ふざけるな、お荷物はアクアだけでもうんざりしてんだよ、零は何気にバイトで多く稼いだしカエルを粉砕してる実績があるからいいがテメーはダメだ。

 

「どこのパーティも拾ってくれないのです!荷物持ちでもなんでもします!お願いです私を捨てないで下さい!」

 

こんなことを続けていたら「小さい子を捨てようとしてる」とか「隣には粘液まみれになってる女の子も連れている」だとか「あんな小さい子を弄んで捨てるなんてとんだクズ」だとか「ヌルヌルのプレイなんて変態だ」とかありもしないことを喋ってくる女ガヤが集まってきやがった。

 

「ち、違ーう!」

 

俺が否定したのにいっさい取り合ってもらえない、それどころかめぐみんの目があからさまに悪い目をしているんだが…おい、まさか嘘だろ?

 

「どんなプレイでも大丈夫ですから、先ほどのカエルを使ったヌルヌルプレイでもムグゥ」

 

「よしわかった!これからもよろしくなっ!?」

 

結局、めぐみんの爆弾発言のせいで仲間に入れることになってしまった、あぁこの先が不安だ…たく、この先が思いやられる。




次はダクネス、新キャラの予感も
※作中のオリジナルキャラの零とおしゃべり(コメ)してくださる場合、必ず{零}と付けてコメント宜しくお願い致します。
さらにミスターkでは{k}でよろしくお願い致します。
というかコメントが増えない!えぇ増えませんとも、誰か感想をギブミー!

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