このTSな会話不可少女に救いの手を   作:零点

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すみません遅くなりました!
しかしここから、ここから話は加速します、急展開の幕開けです!
お楽しみにです。


このTS 少女にリベンジを

あれから一夜過ぎ今はお昼でギルドにいる、結局あの時まゆたんはダクネスに担がれた直後、意識を取り戻したけどあの奇妙な出来事については何も記憶にないらしいです。

 

「はぁ、今回のクエスト檻の修理代20万引いて10万エリスだって、わたしが壊したんじゃ無いのに、あいつまた会ったら絶対にゴッドブロー撃ち込んでやるわ。」

 

アクアさんは今回のクエストの報酬が不満らしいです、そういえばアクアさん私が言葉を使えるようになった時からお金の話ばかり、本当に女神なんでしょうか?疑わしくなってきましたよ。

 

「佐藤和真!」

 

そのけたたましい声とともにギルドに入ってきたのは昨日の金髪男、男はズカズカと歩いていきカズマの目の前まで詰めよるといきなりにも話し始めた。

 

「君の噂は色々な人から聞けたよ、パンツを剥ぎ取る変態だってね、他にも女を孕ませては捨てているそうじゃ無いか!子連れクズマだってね、君の隣にいる少女がいい証拠じゃ無いか!」

 

「ふざけんな誰が親子だ!つーか俺はまだ童貞だよチクショウ!」

 

金髪男に対して怒るカズマさんはなんだか悲しそう、と言うよりドーテーとかチクショーとかどういう意味でしょう?

金髪男は怒るカズマさんには目もくれず前と同じようにアクアさんに目を向ける。

 

「アクア様、僕は必ず魔王を倒します、だから僕のパーt「ゴッドブローー‼︎」はうぅ!。」

 

「ちょとあんた、昨日壊した檻の修理代払いなさいよね!30万よ!30万!」

 

アクアさんは自身が殴って倒れた男の首元を掴み檻の修理代を請求した、増えてる気がしますけど良いぞもっとやれぃ♪リア充爆破死路…しろでしたね、誤字です。

アクアさんはお金で機嫌をよくしたのかすぐさまカウンターで注文、あ!カエル頼みましたね私もひとつくださいよ。

 

「こんなことを言うのは虫がいいのも理解している、だが頼む魔剣を返してくれないか!代わりに店で1番いい剣を…ってどうしたんだい、お嬢ちゃん?」

 

だいたい男の言うことがわかったのでとりあえず教えよう、剣のことを。

 

「けん うる おわる」

 

「え?佐藤和真、か…彼女は一体何を言ったんだい、まさかとは思うが剣を売「売ったよ、お前の剣は。」チックショー!」

 

カズマさんの通訳を挟んで男は発狂してギルドから飛び出していきました、ザマァ!

 

「緊急!緊急!全冒険者の皆様は直ちに武装し戦闘態勢で街の正門に集まって下さい!特にサトウカズマさんのパーティは大至急でお願いします!」

 

…ついに来たのでしょう、この時が。

 

目の前には前回と同じ様にデュラハンのベルディアが門の前で馬にまたがっていた。

 

「なんであいつが?もう爆裂魔法は打ち込んで無いのに。」

 

「ええそうですカズマ、レイに言葉を教えるのに時間を費やしてしまい城には1回も行けてませんとも。」

 

「なぜ敵討ちにすら来ないのだ、この人でなし共が!」

 

ベルディアのキレ発言によりベルディア訪問の原因追求は直ぐに幕を閉じた、私は門の前にいる人を掻き分けながらそれを聞いていた。

 

「お前たちはあの少女の死に対して敵討ちに来ようとは思わなかったのか!前回の反応を見る限り女冒険者にかなり気に入られていたではないか、それが仲間どころかその女冒険者すら来ないとは一体どういうこ…ってあれ?」

 

ベルディアは私が見える位置まで出て来ると言葉を止め驚いた表情で固まってしまった、しかし何を思ったかなんとか立て直したみたい。

 

「なまえ レイ、 べうであ たたかう する。(私の名前は零、ベルディアあの時のリベンジです。)」

 

私はそう言葉を知らないなりに使うと腰から大剣を抜きベルディアの方へと刃先を向ける、それを見たベルディアは少し考えた様子を見せた後、口を開いた。

 

「…なるほど、あの時の雪辱を晴らしたいということか、確かに真っ当な騎士だった生前の俺なら受けただろう、だが今の俺は魔王軍幹部の一人、先ずは小手調べからだ、行け!アンデッドナイト達よ、冒険者の相手を「グザッ!」なっ…何だと。」

 

ベルディアが出したゾンビはいともたやすく私の操陰の【地黒槍・ニードルフォレスト】により戦闘不能になった、ベルディア以外はお呼びでないのです…けどアンデッド系は物理がほぼ効かないらしく現に刺されているゾンビは元気に手足をジタバタしている、操陰も魔法などではなく単なる体の一部みたいな物なのだから当たり前だ、つまり。

 

「めぐみん! ばくれつ うつ ひつよう!」

 

「最高ですよレイ、芸術的シチュエーションです!くらえ我が最強の攻撃魔法、エクスプロージョン!!」

 

放たれた爆裂魔法は轟音とともにベルディア達をとらえゾンビを一人残らず消し去っていった…やっぱりベルディアはさすがに倒れませんか。

私は武器に操陰を纏わせていき構えなおしベルディアに剣を再度向けた。

 

「はははっ!おもしろい、おもしろいぞ!まさかこんなにも早く倒してしまうとはな、では、望み通りに俺が…相手をしてやる!」

 

そう言うとベルディアは一瞬で私の一歩手前まで詰め寄ると真上からその巨大な剣を振り下ろす、私はそれを操陰を纏わせた剣で受け止め押し返す、私が創ったこの子の力を甘く見てもらっては困りますよ、まったく。

 

「くっ…、一体何処からそんな怪力を!なら。」

 

力技が効かないとわかるとベルディアの攻撃は力を抑えて手数を増やしてきた、そして手数を増やして攻撃6撃目その剣は私が構えている方向とは逆の方向から首に向けて叩き込んできた…が、私は冷静に操陰を片手に纏わせいともたやすくガードをするがベルディアはそれを察知しすかさず剣の進行方向を変え剣に向かってくる、どうやら握りが甘かったようで唯一の武器を私は跳ね除けられた。

 

「やはりまだ子供だな、戦闘経験が少ない、だがまぁ子供にして驚異的な強さと褒めてやるところか。」

 

ベルディアはすぐさま二撃目を自信満々に打ち込もうとしているが実はそれほどピンチじゃない、さっきとは逆の腕に操陰を纏わせて防御すればいいだけだ、しかし。

 

「クリエイトウォーター!」

 

「くっ、誰だ水なんかかけて何のつもりだ!」

 

背後からカズマさんの声とともに水がベルディアの方へと飛んで行った、それをベルディアは盛大に避けていたが何故そこまで避けたのだろうか…お風呂とかが嫌いなんでしょうかね?カズマさんは何か考えがありそうなので一時撤退、その間で飛ばされた剣の元へと私は向かった。

 

「こうするんだよっ!」

 

その間にもカズマさんの策略は続いているようで今度は冷気でベルディアが避けきれなかった足の水を魔法で凍らせて氷に?

 

「くらえ、スティーール!…なにっ!?剣が取れない!?」

 

あの魔法だ、いつものように光を出しパンt…ランダムに物を奪える魔法、しかし光が収まった後のカズマさんの手の中には何も掴まれてはいなかった、代わりと言ってはアレですがベルディアが「格がちがう」だとか「バカめ」だとか口数が増えました、とりあえず作戦失敗なようです。

さてと、では反撃開始ですよ!

 

「ハァーー!!」

 

私は掛け声とともにベルディアに接近し連続攻撃を叩き込んだ、案の定油断していたベルディアは流石に全てには対応しきれずに十数撃ほどの私の斬撃をモロに食らった、もっと、もっとだ!まだ倒すまでにはダメージが足りない、しかし。

 

「バギィッ!」

 

私の怪力と連続攻撃でガタがきてしまったようで流石にも操陰を纏わせていた剣が割れてしまった…操陰を纏わせれば永遠に大丈夫だと思ったのに。

 

「剣が割れてしまってはお前に勝ち目はないな、しかし俺を剣でここまでやったのは褒めてやろう。」

 

褒めてやろうってベルディア何回褒めるんですか忘れてませんか?…というより勝ち目がないなんて一体どこ情報ですか、私には操陰があるんですよ、つまり斬撃以外ならいけます、つまり打撃…と言ったら。

 

ジョジョの奇妙な冒険のスタープラチナ!

 

「な、何だこいつは!?」

 

ベルディアが驚くのも無理ないです、私がスタープラチナを想像した瞬間に形作られそれが真剣白刃取りの要領で剣を止めたのですから…さて、決め台詞といきましょう。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、オォラ!!」

 

…やっぱりここまでやってもダメージが少ない、やっぱり魔法、ちゃんと覚える必要が…と考えているとカズマさんが一旦引き返すように言ってきた、また作戦が考えついたんでしょうか?

 

「【クリエイトウォーター】!」

 

カズマさんが水魔法を使うとベルディアはまた大げさに避ける、もしかして水タイプが効果ばつぐんだったんでしょうか?

ともかくカズマさんはその一撃で何かを確信したようで他の冒険者に声をかけるとその冒険者とともにあの水魔法をベルディアにぶっかけ始めた。

 

ーカズマsideー

 

あのベルディアってやつの弱点はわかった、水だ、水なんだが俺の魔法じゃあ当たりもしないし当たったとしても大したダメージじゃない、これならさっきみたいに零が物理で攻撃してたほうが…いや、零に頼りっきりじゃダメだ、くそっ!何か無いのか!

 

「ねぇ?カズマったら一体何を遊んでるの?馬鹿なの?」

 

こいつ!俺の苦労も知らずによくそんなことを…ってそうだよこいつだよ!これなら勝てる!

 

「よーし、アクアいいところに来た、あのデュラハン水が弱点なんだお前水の元なんたらだろ、あいつに鬱憤ぶちかましてこい。」

 

「ちょっと、元なんたらって何よ!現在進行形で女神よ私は!いいわよ、見せてやろうじゃない女神たる私の本気を、見てなさいよカズマ!ギャフンと言わせてあげるんだから!」

 

何だか嫌な予感がするんだが、アクアが張り切るといつもろくなことにならないからな、だが今回は違っていてほしい、てかもうすでにアクアの魔法ヤバ気な詠唱なんだが、なんかダメな気しかしない。

 

「【セイクリッド・クリエイトウォーター】!」

 

アクアがそう言うとデュラハンの頭上から大量の水が出現し当たり一帯に広がった、デュラハンは逃げようとしてはいたがさっきの零のダメージが効いているらしくちゃんとは動けず魔法は直撃した…したのはいいんだが威力が強すぎて俺を含む冒険者達が流されているどころか街の壁が水の勢いで崩れていく、止めようにも俺自身流されてアクアを止められないし、ヤッパ最悪だよこの駄女神!

 

ー零sideー

 

アクアさんが水を出して数分、ようやく歩けるほどまでは水が引いた、だけどこれは大丈夫って言っていいのやら、私はアクアさんが魔法を使うのを見て即座に操陰を消したのでいつもの戦闘不能にはならなかった、途中結構水を飲んでしまったけどなぜか美味しかったのは気のせいじゃないはず。

 

「何を考えているのだ、馬鹿なのか、大馬鹿なのか貴様ら…。」

 

色々損害はあるがとりあえずベルディアは瀕死の状態、そこにアクアさんとカズマさんが立ちはだかる、私はカズマさんに恩がある身、むやみに手を出すのは恩を仇で返すようなもの、そう思い私はせめてその一部始終を見ることにした。

 

「今度こそお前の武器を奪ってやる!」

 

カズマさんはまたスティールを使う気らしい。

 

「弱体化したとはいえ駆け出し冒険者のスティールごときで俺の武器は取らせはせんわ!まとめて始末してやる!」

 

ベルディアは成功を否定しカズマさんとの距離を近づけていく。

 

「スティーール!!」

 

…光が収まりカズマさんが持っていたのは予想外

 

「あ、あの。」

 

ベルディアの頭だった。(ていうかベルディアめちゃ弱気。)

 

「カズマ、カズマ」

 

「ん?何だ零。」

 

私は今日決着をつけに来た、あのデュラハンであるベルディアと、だからこれは返したい、そして最後の勝負がしたい、だから…。

 

「カズマ あたま かえす。レイ べうであ たたかう。」

 

カズマさんは少し考えた様子でいたが私にその頭を渡し「よし、いいぞ」と言ってくれた、ベルディアは終始不思議がっていたが構わない、勝負が出来ればそれでいい。

 

「レイ!」

 

「?」

 

声の方を向いてみるとダクネスが自身の剣を差し出していた、使えと言うことらしい…やっぱり決闘といえばこれですよね、剣と剣がぶつかり合う真剣勝負、私はダクネスから借り受けた剣を強く握りベルディアの方へと向かう。

 

「…ふん、なぜこんなことをしたのかはあえて聞くまい、それにどうせこのダメージだ、今なら駆け出しのターンアンデッドですら耐えられる気がしない。そうだな、最後ぐらい真っ当な騎士として戦うのも悪くないか。」

 

頭が戻って話し終えた後、私は無言でその言葉を返す、ベルディアはゆっくりと戦闘体制をとり決闘の準備は整った。

 

「魔王軍幹部が一人ベルディア、いざ参る‼︎」

 

「レイ、いく!」

 

私達二人言葉を言い終わらないうちに剣と剣が交わり火花が上がる、顔は見えないけれど私もベルディアもきっと笑っているだろう。

ベルディアが強い一撃を叩き込んでくれば私もそれを防ぐため強い一撃を叩き込む。

ベルディアが連続攻撃を繰り出せば私はそれを防ぎつつベルディアの体に一つ、また一つと傷を作っていく、私も一部防ぎきれずにダメージを負う。

…今回のベルディアとの闘いで突き・回転斬り・ジャンプ斬り・天空、エアスラッシュ・ツバメ返し・居合斬り、思いつく限りで再現可能な剣の技はやり尽くした、結局今は互いに連続攻撃を浴びせあっているだけになってはいるが互いにダメージは入っている、私の体にもかなり無理がきているようで多分明日は筋肉痛だろうな、などと思いながらもすぐさまその考えを隅にやりベルディアとの闘い一点に絞る。

ふと何を思ったかベルディアは急に連続攻撃をやめ重い一撃を浴びせてきた、その時ガラ空きになった腹部に攻撃していれば良いはずなのに私はベルディアとの勝負に夢中になりすぎ真っ向からその一撃を跳ね返す体制を瞬時にとる、戦闘狂、当に今の私にふさわしい言葉だ、だけど悪くない、ああ悪くない、そう思っているうちにベルディアの一撃にかけためいいっぱいの反発の力は上手くベルディアを仰け反らせ大きな隙を作った、これが最期だと言わんばかりに手や腕に力を込め、ベルディアの胴体を勢いよくぶった切った。

 

「悪くない最後だ…。俺は騎士として…死ねるのだから、…さっきのアークプリーストよ、浄化を…頼まれて…くれないか?」

 

ベルディアの胴体は真っ二つには切れていないにせよ鎧を突き抜けて深くまで突き刺さっていた、アクアさんがベルディアに何かを頼まれたようですが途切れ途切れの言葉を聞き取るにはまだ練習不足なようなのだがなんとなくわかる気がする、今心を満たしているのはちゃんと真剣勝負をしてもらったことへの尊敬と感謝だ、相手の最期は見届けておきたい。

 

「分かったわ、【ターンアンデッド】…迷える魂よ安らかに。」

 

アクアさんが魔法を使うとベルディアは光とともに消えていった。

 

私はついにベルディアにリベンジしたのだった。




※作中のオリジナルキャラの零とおしゃべり(コメ)してくださる場合、必ず{零}と付けてコメント宜しくお願い致します。
{まゆたん}と付けてコメントして頂ければまゆたんが貴方とお喋り。
もう欲望は抑えないどうか自分にコメントを分けてくれー!

活動報告の欄にクリスマスと正月バージョン零をUPしてみました、よかったらみていってください。

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