おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中) 作:ふくちか
後新作も思い付きました。思い付くなので行き当たりばったりですが…………
第七話「兵藤一誠は不死鳥と会う 」
……最近魔法使いの俺が躍進しすぎて忘れてないだろうな?
元忍者のイッセーだ。
久しぶりすぎるから俺も話を覚えていないが、もう新しい章に入っているから、そこのところは覚えておけ。
今日、俺はオカルト研究部へと足を進めていた。
何故かと問われればアーシアに今日来てくれと言われたからだ。
恐らくはリアス……部長からだろう。
因みにその本人は昨日俺に夜這いを仕掛けてきた。
どうしたか?
木遁で縛ってお帰り願った。
どうせなら火遁をオマケで発火してやろうかとも考えたが止めておいた。
どうせならイズナの彼氏とか宣う野郎に噛ましてやろうと思ったからだ。
それに何だかんだで、奴はレベルが高い女だ。
……多少我が儘なきらいがあるが。
『相棒』
分かっている。
……これは、中々の実力者だな。
俺が部室に入ると、そこには変わらぬ面子とーーーー見慣れない銀髪の女がいた。
誰だ?
「リアスお嬢様。此方は?」
「それはこっちの台詞だ」
「…………私はグレイフィア・ルキフグス。リアスお嬢様の従者です」
「兵藤一誠だ」
俺が名乗り返すと、女ーーーーグレイフィアは納得した様に頷いた。
「貴方が……赤き龍の帝王に取り付かれた者」
「……言っておくが、コイツが勝手に取り付いてきただけだ」
俺が籠手を出してそう答える。
全く赤龍帝等と中学生が考えそうな二つ名で呼ばれるなど、全くもって気にくわない。
『……酷いぞ、相棒』
宝玉からは気落ちした声が響いた。
が、俺は容赦はせん。
「違うのか?ならば格下の取るに足らない存在の俺達人間に取りつかなければマトモに名乗ることも出来ないのは何故だ?」
『…………もう泣いて良いか?』
「勝手に泣いてろ」
『うぉぉぉぉぉぉん…………!』
……情けない龍の帝王(笑)だな。
「まぁ、この泣いてる大蜥蜴は無視して……何故お前の様な従者がここにいる?」
「……それはこれから説明致します」
「大丈夫よグレイフィア。私から説明するわね……実は」
部長が口を開いたと同時に、部室の一室に魔方陣が展開される。
そしてそこから巻き上がる炎。
「ーーーーフェニックス」
そう木場の奴が口にした時、魔方陣から人影が現れた。
「……ふぅ。久々の人間界だ」
露になったのは、スーツをだらしなく着崩した悪人風のイケメン……?だった。
誰だ?この小虫然とした男は?
「やぁ、愛しのリアス。会いに来たよ」
「ライザー……!」
ソイツがそう歯の浮く様な文句を言えば、部長は親の仇の様に睨み付けた。
「兵藤一誠様」
「ん?」
「この方は元72柱のフェニックス家の三男坊の、ライザー・フェニックス様です。そして……ここにおられるリアスお嬢様の許嫁で御座います」
……………………………………
「おい部長。許嫁にするならもっとマシな男を選んだらどうだ?」
「私だって好きで選んだんじゃないわ!!」
……今ので大体察した。
恐らくは親同士が勝手に決めたとかそう言う奴か。
「あ?……って、人間の小僧が何故この場にいる?」
「一応この部活の部員だからな。ぽっと出の貴様にとやかく言われる筋合いはない」
「……生意気だな、小僧。俺の嫌いなタイプだぜ」
「…………」
「まぁ良い。リアス、まだ君は否定すると言うのかい?」
「当然よ!」
まぁ、ここから先はお家の事情云々と、人間の俺にとってはおおよそどうでも良い言い合いが始まりーーーー
「では、レーティングゲームでお決めになられますか?」
と、ゲームによって決めることになった。
まぁカードゲームで世界を救ったりも近年の常識になっているし、有りと言えば有りだな。
「勿論、受けるわ。このゲーム」
「……へぇ、受けちゃうのか。で、リアス。まさかとは思うが、この小僧を除いた面子でフルなんて言わないよな?」
「これで全員よ」
「ハハハハハ!だったら止めておきな。俺は既に公式戦を体験してるし、何回もタイトルを取っている。それに…………」
奴が指を鳴らすと、ズラリと増える人口密度。
「俺の眷属は全員揃っている。とても無謀な挑戦になるぞ?」
奴の眷属か…………特徴的過ぎるから、嫌でもこの男の本質が分かる。
眷属のどいつもこいつも女、女、女………………ただの助平野郎だ。
ソイツは何を思ったのか、側にいた女を抱き寄せ、俺に自慢気な顔を見せる。
……豪火滅却喰らわせたらどうなるやら。
「どうだい人間君。君にとっては羨ましい限りだろう?」
「…………」
「フッ、驚いて言葉も出ないか?」
「……あぁ。仮にも婚約者の前で別の女を抱くなど、俺にとっては考えられん程の尻軽男だと、思った」
尻軽ーーーーその言葉に、奴は面白い程に表情を歪めた。
「……小僧。今何と言った?」
「好き勝手に女を侍らせてウハウハしているただの尻軽ローストチキン煩悩野郎、と言ったんだが?どうやら鳥は本当に鳥頭らしいな」
「……ミラ!ソイツに目に物見せてやれ!」
「はい」
奴の怒声に、棍棒を持った女が突っ込んでくる。
……須佐能乎で潰すか?
『止めておいた方が良いぞ』
……そうだな。
こんな蠅程度の奴相手に展開していたら、須佐能乎の貴重さが無くなっていくからな。
『そこかよ!』
俺はドライグの声を無視して、馬鹿正直に突き出された棍棒を素手で掴む。
……魔力とかでコーティングしているのかと思っていたが、そのままとはな。
俺は目の前の女を一瞥するとーーーー
「…………ッ!」
「ガハッ…………!?」
手刀で奴の心臓を貫いた。
「あ…………あぁ………………っ!」
幻 術 だ
動かなくなった女を尻軽男目掛けて蹴飛ばして返してやる。
ソイツは慌てて抱き止めると、此方を睨み付けてきた。
「ミラ!!貴様、何をした!?」
「俺はただ振りかかる火の粉を払ったまでだ。気に食わないからと言って眷属をけしかけるとは…………どうやらフェニックス家ではマトモな教育をしていないらしいな。よほど人手不足だと分かる」
「ッ!!!」
……やれやれ、何故これを挑発だと分からないのやら。
しかし面白い程素直に反応してくれるな、この尻軽男は。
「……貴様、レーティングゲームに出ろ」
「っ、ライザー様!」
「正気なの、ライザー!?」
「当然だ。この場にいると言うことはただ者ではないのだろう?ならば出る権利はある……それに、人数不足のリアスには丁度良いハンデだ」
……コイツ、人を見る目ないのか?
『全くだ。何故相棒との力量差に気付かんのか……。リアス・グレモリーも止めていると言うのに』
そうだな。
…………まぁ、これもまた面白そうだ。
それに俺は戦闘狂だ。戦えるなら戦わせてもらう。
「……良いぞ。その挑戦、受けてやる」
「今から精々怯えて暮らせよ?フェニックスの炎に焼かれるんだからな」
「……お前の烏賊臭い炎よりは、マッチ棒の炎の方が数千倍マシだろうな」
「ッ!絶対に、貴様は俺が沈めるッ!!!」
三流悪役の様な捨て台詞を残して、奴は去った。
……さて、戦いの日が楽しみだ。
すまんなライザー。君は挑発しやすいんだ