おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中) 作:ふくちか
俺が実妹のイズナと結ばれてから数日が経過した頃…………とは言っても俺の周りを取り巻く環境は何も変わってはいなかった。
だが両親には速攻でバレた。
その事で先日俺達兄妹は呼び出されてしまった。
「……多くは言わないわ。イズナがアンタの事を好きだったのは明白だったし」
「………母さん。イズナを責めないでやってくれ」
「別に怒ってる訳じゃないわ…………ねぇイズナ」
「?」
母さんは一息つくと――――
「こんなダメダメな息子だけど、末永く宜しくね」
「…うん!」
思わず床に頭を打ち付けた俺は悪くない筈だ。
「は、反対しないのか……?」
唖然としながら俺は聞くと、母さんは事もなげに言い放った。
「あら、じゃあアンタのイズナへの気持ちは偽物だっていうの?」
「そんな事はない!俺はイズナを愛している!!」
「お兄ちゃん……」
「だったらそんな二人の仲を引き裂いたりなんて出来ないわ。………だけど」
――――学生の内はちゃんと避妊すること!
…………母さん、今でも思うよ。
それは違うだろう、と。
ーーーー
「こんにちは、ディオドラ・アスタロトです。アーシアに会いに来ました」
……誰だったか、この男は。
「夏休みの時、アーシアさんに求婚してきたアスタロト家の当主ですよ」
そうミナトが耳打ちしてくるが………正直イズナの件で頭が一杯だったから覚えていない。
「リアスさん。単刀直入に言います。『僧侶』のトレードをお願いしたいのです」
「…イッセー先輩。ひょっとして僕でしょうか?!」
「万に一つもその可能性はないと断言できるな」
「それはそれで酷いですよぉ!」
奴が求めているのはどうせ――――
「僕が望むのリアスさんの眷属は―――『僧侶』アーシア・アルジェント」
やはりか。
そう言って胡散臭い笑顔をアーシアへと向ける。
アーシアは俺の手を握ってくる。
……まぁ、こんな胡散臭い奴の求婚など、受け入れる訳がないか。
「こちらが用意するのは―――」
自分の眷属が乗っているであろうカタログらしきものを出そうとした男にリアスは間髪入れずに言う。
「だと思ったわ。けれど、ゴメンなさい。その下僕カタログみたいなものを見る前に言っておいた方がいいと思ったから先に言うわ。私はトレードをする気はないの。それはあなたの『僧侶』と釣り合わないとかそういうことではなくて、単純にアーシアを手放したくないから。―――私の大事な眷属悪魔だもの」
リアスはそう言い切った。
元々比べる気もトレードする気も無いのだろう。
下僕愛ここに極まる、だな。
だがこう言う馬鹿は嫌いではない。
「それは能力?それとも彼女自身が魅力だから?」
しつこい手合いだな。
まぁこう言う馬鹿はしつこいのが世の常だからな。
「両方よ。私は、彼女を妹のように思っているわ」
「―――部長さんっ!」
アーシアは手を口元にやり、瞳を潤ませていた。
普段の日常生活でも、アーシアはリアスを姉のように慕っているし、リアスもアーシアの事は妹のように可愛がっている。
……今思えば俺の部屋に勝手に入ってきたのもこの二人が最初だったからな。
「一緒に生活している仲だもの。情が深くなって、手放したくないって理由はダメなのかしら?私は十分だと思うのだけれど。それに求婚したい女性をトレードで手に入れようというのもどうなのかしらね。そういう風に私を介してアーシアを手に入れようとするのは解せないわ、ディオドラ。あなた、求婚の意味を理解しているのかしら?」
もうさっさと諦めてお帰り頂きたい。
だが奴は物怖じせずに微笑むだけ。
「―――わかりました。今日はこれで帰ります。けれど、僕は諦めません」
ディオドラは立ち上がり当惑しているアーシアに近づく。
そして、アーシアの前へ立つと、その場で跪き、手を取ろうとした。
「アーシア。僕はキミを愛しているよ。大丈夫、運命は僕たちを裏切らない。この世のすべてが僕たちの間を否定しても僕はそれを乗り越えてみせるよ」
そう言って、アーシアの手の甲にキスをしようとする――――その寸前で、俺はアスカロンの切っ先を奴の眼前に突き付けた。
「さっさと帰ったらどうだ?」
「……なんの真似かな?人間風情が」
「…ふん、やっと
薄ら笑いを浮かべる奴には基本ロクなのがいない………これは生きていく上で重要な事だとは思うのだがな。
昨今の教育現場ではそれを教え広めていないのが嘆かわしい。
「先人の偉大な教えだが……手の込んだ料理ほど不味いものだ。どんなに真実を隠そうとしても、隠しきれるものではない。お前のその薄ら笑いと今の言動がその証だ。――――哀れな求婚悪魔君?」
「……僕を馬鹿にしているのか?」
「あぁ。下劣な本性を能面の顔で隠した気になっている、哀れで卑屈な上級悪魔君」
「っ!…………ふん、君が何を言おうとも、僕は必ずアーシアを手に入れる」
奴のその言葉に対し、俺は――――心の底から笑いが溢れてきた。
「………くっくっく」
「…何が可笑しい」
「…これが笑わずにいられるか?今の発言、お前はただアーシアを物のように見ているだけ。結局、歯が浮くような求婚をしようがお前の本性はただ玩具が欲しい子供の我儘――――いや、人形が欲しいだけなのだろう?違うか?」
「……っ!!」
それを聞いた虫けらは俺を睨み付ける。
……こんな程度か。
これならあの白い龍の宿主の………誰だったか?
まぁ良い、あの男の方がまだマシだな。
「……僕はアーシアを必ず手に入れる。何があってもね」
そう言って、虫けらは帰って行った。
――――弱い犬ほどよく吠えるとは、よく言った物だ。
いや、弱い蠅ほど煩い、か?
ーーーー
「何あのヘナチョコ!?なんか無性にムカつくにゃ!!」
夜、風呂から上がり部屋に戻ると、何故だか俺のベッドの上で憤ってる黒歌。
「何をしている」
「ご主人様を待ってたにゃん」
「……さっさと部屋に戻れ」
「そうはいかないにゃん!今日はご主人様と………」
黒歌は少し間を空けながら、着物を大きく着崩して、俺へと絡みついてきた。
「エッチしにきたの♪」
「………前から馬鹿な奴だとは思ってはいたが、まさか本当に馬鹿だったとは」
最近の若者の貞操概念はどうなってるんだ。
俺が嘆いていると、黒歌は頬を膨らまして此方を睨んできた。
「私は本気にゃん!何なら、今すぐご主人さまとの子供だって欲しいし……」
「その本気を向けるベクトルが間違っている気がするのだが」
「う~!じれったいにゃん!だったら……こうにゃん!」
黒歌は俺に突然飛びついてきた。
別に躱しても良かったのだが、そうすると話が余計に拗れそうだったので止めた。
俺を上から見下ろす黒歌。
何時も着ている浴衣は殆ど肌蹴ており、乳房が丸見えだった。
おまけに尻尾は左右に激しく揺れており、完全に臨戦態勢だった。
「ね、ご主人様ぁ…………シよ?」
目尻を下げて、甘えた声で擦り寄る黒歌……………こうなったら、俺のやるべき事は一つ、だな。
何だかんだ言っても、女を抱けるのは損ではないからな。
お爺ちゃんが抱いた人数――――三人!!