おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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いよいよディオドラ章です

一体このラスボス系主人公は如何にして処け………アーシアちゃんを救うのか!




近日、公開!!


第六章:体育館裏の堀さん
第三十二話「兄として……男として」


 

 

「………ん」

 

朝日がカーテンの張られた窓から指す、晴れやかな朝。

俺は微睡から目を覚ますと、腕の中に温もりを感じた。

 

「……んぅ、お兄ちゃん」

 

 

 

………やはり、夢などという都合の良い事にはならんか。

 

「俺は………」

 

 

 

俺は――――最低だ。

 

守るべき、家族として愛すべきイズナを………穢してしまった。

誘惑されたから、等と言い訳は言えない。

 

何故なら俺自身、初めて見せたであろうイズナの”女”としての顔…………それに魅せられてしまっていたのだから、な。

今、そのイズナは気持ちよさそうに眠っていた。

 

「イズナ………」

 

俺は、俺はどう接していけばいい?

これからの、イズナと…………………

 

「ん~………おはよぅ、お兄ちゃん」

 

俺が自問自答を繰り返していると、イズナが目を擦りながら目を覚ました。

 

「あ、あぁ。おはよう」

 

俺もそう返すと、イズナはピッタリとくっ付いて来た。

 

「……えへへ。お兄ちゃん、温かいね」

「……イズナ、俺はっ」

「良いよ。何も、言わなくて」

「!」

 

イズナは顔を上げると、にこやかな微笑みを向けてきた。

そこには後悔や後ろめたさといった思いは、全く見受けられない。

 

「私達は、本当の兄妹だから結婚は出来ないけど………こうして、ずっと傍にいられるだけでも、私は幸せだから」

「イズナ…」

「…それに、謝るのなら、私の方だよ。私の我儘で、お兄ちゃんが、辛い思いをして………」

「っ、違う!お前は……お前は何も悪くない!」

 

そうだ、あの時だって――――俺は振り解こうと思えば振り解けた。

だが、出来なかった………いや、あの時の俺にも、少なからずあったのだと、今になっては思う。

 

 

 

イズナを―――――離したくないと。

 

 

それは兄としても、恐らく………一人の男としても、なのだと思う。

 

 

 

――――悩む必要など、なかったわけだ。

答えは、もう既に出ていたのだから。

 

 

「……イズナ」

「?どうしたの、お兄ちゃ――――」

 

そう思い至った瞬間、俺は初めて、イズナに口付けた。

離さないように、確りと抱きしめて。

 

「……イズナ。俺はお前を、愛していたんだ」

「!」

「迷惑を沢山掛けるだろう…お前に不快な思いをさせてしまうだろう……だが、だが、それでも」

 

 

ずっと、俺の傍で笑っていてくれ――――

 

 

 

 

これは言うなれば……俺なりのけじめだ。

イズナが俺を愛してしまったのなら、俺も、イズナを愛そう。

 

 

これからも、この命がある限り――――ずっと。

 

 

 

何も言葉を発さないイズナに不安を覚えた俺は、イズナの顔を覗き込む。

 

 

 

 

イズナは――――泣いていた。

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん………私っ、嬉しい………嫌われるんじゃないかって、ずっと、怖かったっ。もう、昨日みたいな関係に戻ることだって、出来ないんじゃないかって……!」

 

そう思いの丈を吐き出すイズナを、俺は再び抱きしめる。

 

「…何を言っている。お兄ちゃんは絶対に、お前を嫌ったりなどはしない」

「うんっ、うん……!」

「例え周りに何を言われようとも、生きていこう……これからも、ずっと」

「うん………うん…………!」

 

俺はイズナの涙を拭った。

 

 

 

 

俺はこれまでも、これからも――――イズナを愛し続ける。

 

 

 

 

 

 

何があっても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




っつー訳で、次回から本当の六章?になります

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