おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

19 / 48
因みにここの一誠はまだ鎧を使っていない…………この意味が、分かるな?

今回はそんな彼の同士が出てきます


第四章:停止教室の女装野郎
第十七話「新しい同士」


 

 

「ありがとうございました~」

 

イッセーだ。

俺は今、家族の為にアイスを購入したところだ。

 

季節は夏に近づいてきているからな。

特に風呂上りが一番暑い。

 

 

「ちょっと良いかい、そこの少年」

 

そういって横から現れたのは、金髪の年を食ったイケメン?だった。

 

まぁ止まっていたらアイスが溶けてしまう可能性があるので、俺は止まらずに進む。

 

「お、おい待てって!」

「………何の用だ、鴉」

 

鬱陶しい為、俺が僅かに殺気を放つと、目の前の鴉は後退りする。

 

「っ……成程。この殺気なら、コカビエルを倒したのも頷けるな」

「……誰だ」

「おっと、自己紹介がまだだったな。俺はアザゼル――――堕天使の総督さ」

 

そう言うと、奴の背から羽が生えた。

 

「そうか」

 

と言うか早く帰らないとアイスが溶けてしまうな。

 

「……あ、あのよ?もうちょい驚いてくれても――――」

「飛雷神の術」

 

俺は目の前のおっさんを無視して、飛雷神で帰った。

 

 

あ、ちゃんとアイスは無事だった。

 

 

おっさん?知らんな。

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

「アザゼルに?!」

 

後日、特訓をつけ終えた後にリアスにこの事を一応報告すると、奴は驚いていた。

 

「大丈夫だったの?」

「俺の心配か?」

「それもあるけど………向こうが死んでないかと思って……」

 

失礼な奴だな。

 

「大丈夫よリアスさん。ちゃんと総督は五体満足ですから」

 

お前は俺を何だと思っているんだ、夕麻。

 

っと…………

 

 

「そいつはまだ真っ白なのか」

「アハハ……」

 

俺はソファで燃え尽きたように真っ白になっている青髪に目を向けた。

隣にいた金髪は苦笑いを浮かべている。

 

 

 

―――――ゼノヴィアと、ミナトだ。

 

 

ゼノヴィアは先日の一件で破れかぶれで転生して、ミナトは俺がリアスに推薦した。

ミナトは中学生だがその実力は前世の時と遜色ない。

 

故に転生が可能なのかと思ったが、俺との特訓で実力が上がったお陰か、『兵士』の駒を全て使って転生が可能だった。

 

で、眷属になった記念に、俺は二人に特訓を施した。

つい先程だが。

 

ミナトは何とか食らいついてきたが、ゼノヴィアの方は論外だった。

で、今はああやって燃え尽きている所だ。

 

「ぜ、ゼノヴィアさん、大丈夫ですか~?」

「何だか、過去の自分を見ている気分です……」

「そうだね」

「そうですわね」

「私もああだったわね」

 

ほぉ。

 

「お前達はまだ元気そうだな。ならばもう少しだけ――――」

『すいませんすいません謝りますからもう止めて下さいお願いします』

 

ちっ。

まぁこの眷属も実力が上がっている。

 

『問題は悪魔同士のゲームで制限が掛けられないかだな』

 

問題はないだろう、多分。

……いや、ミナトのあの技は怪しいな。

 

 

「アザゼルは昔からそう言う男だよ、リアス……おっと」

 

何者かの気配を感じた俺はその場に苦無を投げつけた。

が、いとも簡単に受け止められた。

 

「お、お兄様?!イッセーも何をしているの!」

「見知らぬ奴の気配を感じたんだ。それ相応の対応をさせてもらったまでだ」

「うん、良い反応だね。っと、自己紹介と行こうか。私はサーゼクス・ルシファー――――冥界の現魔王を務めさせてもらっている。妹がお世話になっているね、兵藤一誠君」

「ほぉ、アンタがそうか」

 

俺は差し出された手に応える形で握手する。

 

 

 

 

…………この男、強いな。

 

 

 

『……相棒のお眼鏡に適うほどなのか?』

 

あぁ。

本能で分かるものだ、こういうのはな。

 

「それにしても殺風景な空間だ。リアス、君はまだ若いんだからもっと可愛らしいものでもおいたらどうだ?流石にこの空間に魔法陣とはいささか……」

「……それよりもどうしてここに?」

 

それを聞いて、サーゼクスは一枚のプリントを取り出した。

あれは……今度の授業参観のお知らせだったな。

 

「何を言っているんだ? もうすぐ授業参観だろう。これは兄として来なければならない理由だよ」

「ぐ、グレイフィアね!お兄様に言ったのは!!」

「サーゼクス様がこの学園の理事をしています故、私にも当然学園の情報は入ってきます。そして私はサーゼクス様の『女王』ですから、聞き耳を立てるのは当然かと」

「そうだ、リアス。たとえ魔王の仕事が激務であろうと、我が妹の頑張る姿は私的にも見たいものでね?」

 

 

 

―――――この男!

 

 

俺は無言でサーゼクスの眼前に立った。

サーゼクスは何事かと思っていたが、何かを察したのか真剣な顔つきになった。

 

「まさか、ここで同士と出会えるとはな」

「……あぁ、私も驚きだよ。君とは、是非一度本音で話し合いたい物だね」

「それは此方の台詞だ……と、返させてもらおう」

 

俺達は薄ら笑いを浮かべ、ガッチリと握手を交わした。

 

 

「………何、これ」

「アハハハハハ………(あの人も多分、マダラさんと同じなんだなぁ)」

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

その後、夜も遅いという事で、俺は二人に家に来るように提案した。

この男とは、まだ語り尽したい事が山ほどあるからな。

 

 

………序でにリアスとアーシアもついて来た事は、気にしないでおいた。

 

 

「…本当に良いのか?」

「何がだい?」

「布団で」

 

今、サーゼクスは俺の部屋に布団を敷いて座っている。

 

「ああ、こういう体験は新鮮だからね。何時もはベッドだから」

 

魔王と言うには随分庶民的だな、この男は。

 

「……君には、色々とお礼を言わなければならないね」

「む?」

「リアスの事、ありがとう」

 

そう言ってサーゼクスは頭を下げてきた。

 

「君のお陰で、彼女は自由になれた。私は立場上、どうしても介入は出来なかったから」

「……気にするな。俺はただ、奴等を鍛えただけだ」

 

だが、まぁ……

 

「どう捉えてもアンタの自由だがな」

「なら、妹を助けてくれたと捉えておこう………さてと、そこで本題だ」

 

サーゼクスは魔法陣からアルバムのような本を取り出した。

かなり分厚い。

 

「先程言ったね、君と私は同士だと………君には、是非これを見てもらいたい」

 

勢いよく開いたその中には…………幼いリアスがいた。

 

「本当は映像記録も持っているのだがね………流石にバレてしまいそうだから」

「いや、これだけでも十分だ…………アンタが、俺と同じ領域にいるのはこれで完全に分かったのだからな」

 

そう言った俺は、鼻から液体が垂れてくるのを感じた。

 

「拭きたまえ」

「……アンタもな」

 

………まさかこの俺が、幼いリアスの可愛さにしてやられるとはっ!!!

 

 

 

いや、違う。

気に恐ろしきは…………この男のリアスを愛する――――兄心ォォォ!!!!!

 

 

 

 

だがただではやられんっ!!!!

 

 

「アンタにも見てもらおうか…………これがっ!」

 

俺はベッドの下からアルバムを取り出す!

そうこれは―――――イズナの成長記録!!!

 

赤ん坊の頃から今のイズナまで――――様々な可愛い俺の妹がいるのだっ!!!

 

「っ!!!………この撮り方っ……イズナちゃんの顔を様々なアングルから撮り、尚且つその可憐さを損なっていない…………やはり、君は私と同じ!!!」

「ふっ………アンタこそ、尊敬する。アンタの撮り方、この写真全てから感じる妹へのラブ!!!常人には出来ん芸当を、アンタは軽々とやってのけた!!俺の目に――――狂いはなかった!!サーゼクスゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!」

「イッセーェェェェェェェェェッ!!!!!!」

 

俺は前世で柱間に合ったとき並みに――――叫んだ!!!

それほどまでにこの男は、俺の心を滾らせた!!!

 

向こうも同じだったのか、昼間に見せていた理知的な面影は消え失せ、狂喜に満ちた顔をしていた!!!

 

「……実は、私達以外にも同士はいるのだ」

「なん、だと………!?」

 

まだこのような奴が、いると言うのか………!?

 

「私と同じ魔王――――セラフォルー・レヴィアタン!!!彼女もまた、妹を愛し、妹への愛で生きる我等が同士!!!」

「何という事だ……………冥界の魔王は、何処までも俺を楽しませてくれるらしいな!!!!」

「だが!!今回は二人のみではあるが…………今晩は語り明かそうではないか」

 

 

当然!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

その日俺達は、夜が更けるまで語り尽した。

 

 

 

 

 

 

その様は、俺が前世で柱間と戦った時並みの激闘だった――――それだけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 




嘘みたいだろ?この前ボスキャラを達磨にした奴と同一人物なんだぜ、コイツ………

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。