おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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第十五話「……生きていた白髪」

 

 

「おぅおぅ、あの時俺ちゃんを蹴り飛ばしてくれた人間じゃぁありやせんかぁ~!!」

「……………」

 

さて、明くる日の帰り道、俺は何時ぞやの白髪のクソガキと鉢合わせていた。

 

「……そこを退け」

「そいつぁお断りさせてもらうねんっ!あん時の借りを返さなきゃ俺ちゃんもおちおち昼寝も出来ないんだよぉだ!」

「そうか、ならば永眠させてやる」

「…ほんっとうに、気に入らねぇなぁ!!!!」

 

剣を構えた奴は、一瞬にしてその場から消えた。

そして気付けば俺の首元に刀身が―――――何てことはなく、普通に見えていたので掴んで止める。

 

「んなっ!?エクスカリバーの力でスピードアップしてんだぞ!?」

 

ほぉ、それもエクスカリバーか。

ならここで折ってしまっても問題あるまい。

 

「……フン」

「うぼぉっ!?」

 

何なら此奴の精神も折ってしまうか。

そう思い、俺は奴を引き寄せて、腹に膝蹴りを叩き込んだ。

 

「げほっ、げほっ!!」

「……来るのが遅かったな」

 

俺は背後を振り返る。

 

 

「すまない、遅れた」

「……エクスカリバーッ!」

 

そこには例の青髪――――名をゼノヴィア――――と、木場がいた。

 

「……フリード・セルゼン。教会でも有名になっていた、狂った悪魔祓いだ」

「……確かに言動は狂っているな」

「ちょっ、教会のクソビッチか……!」

 

もう此奴らに押し付けるか?と思っていたら、

 

 

 

「…………少しお前には分が悪いようだ、フリード」

 

誰だ?

気付けば、そこには白髪の老人がいた。

 

「まさか………バルパー・ガリレイ!!」

「―――ッ!!」

 

 

その姿を見た瞬間、激昂のような声音でその名を叫ぶゼノヴィア。

木場はその名を聞いた瞬間、目を見開いて怒りの表情をあらわにさせる。

 

 

 

そうか、こいつが聖剣計画?なる物を始めたマッドサイエンティストか。

 

「バルパー・ガリレイ!!」

 

木場はフリードの傍に立つバルパーへと襲いかかろうとするが、木場の剣はフリードに阻まれ、そのまま鍔ぜり合いになった。

 

「もしや君は……聖剣計画の生き残りかね?」

「そうだ………僕は一度、貴様に殺され、そして悪魔となって生き延びた。僕のこの魔剣は僕の同士の無念を顕現したものだ!!だから僕は貴様を殺して復讐を果たす!!」

 

………ちっ、完全に冷静さを失ってやがる。

 

「そこの人間は………危険そうだな」

「じいさん、当たりだぜ。この野郎、滅茶苦茶つえーんすよ!」

「ふむ……分が悪いな。ここは一旦引くとしよう」

「りょーかい!では、ちゃらば!!」

 

フリードは閃光弾のようなものを地面にたたきつけ、そして俺以外の全員が眩しさから目を瞑った。

 

 

ゼノヴィアはその仕草を早く察知したのか、エクスカリバーでフリードに切りかかったが、しかし目を開けるとそこにはフリードとバルパーはいない。

 

 

『相棒、お前見えていただろ?』

 

あぁ。

 

『何故追いかけん?』

 

逆に聞くが、俺が奴等を追う義理があるのか?

 

『……それもそうだな』

 

と、そんなこんなでイリナも合流してきた。

 

「イリナ、追うぞ!」

「分かったわ!」

 

イリナとゼノヴィアが逃げた二人を深追いする……序に木場も。

 

 

………………はぁ。

 

 

 

 

「帰るか」

 

 

 

 

 

因みに後日、リアスには案の定バレていたらしく、塔城はお仕置きを受けたらしい。

 

 

 

 

 

 




次回、いよいよコカビエル戦です

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