結婚できないから、ちょっと旅に行って来る   作:メガネコ

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やあ(´・ω・`)

お久しぶりです。
旅というマイナーな分以外に多くの人に見てもらっているのは、本当にうれしいです!
ちょっとでも、北海道やバイク、旅に興味が持ってもらえたらうれしいです!


ご指摘ご感想があればしていただければ幸いです。


北海道出発編

静side

 

 

 

とうとう北海道出発の日が来た。

今日から七日間あっちの天気は良し!

気温も高くなるが、北海道に行けば涼しいと聞いている。

一応、黒いチノパンに赤色の革ジャンと言ういかつい恰好をしている。

こけたときに普通のズボンやスカートだった場合ひどいことになる……。

皮膚がズルんとなってしまうからだ。

一応バイク乗りのためのライダースーツと言うのもあるが、これはプロテクターが中に入っており、こけても比較的安全と言うすぐれものになる。

ただし、それなりに値段がするので私は買っていない。

安くそろえるのなら、ジーンズをはき、革ジャンと言うのがコストもそんなにかからず、こけても皮膚にけがをしにくいからおすすめだ。

 

 

 

玄関にカギをかけ、駐車場に行き、パニアケースに2Lの水を2本入れる。

これで、準備は完成だ。

ここから大洗までカーナビによると、二十分だった。

現在時刻は、12:15分

出船時刻は13:30分

出船一時間前には、入っていると言いそうだから、この調子でいけば、一時間前ぐらいにはつくだろう。

 

 

世は大バイカー時代。

多くのバイカーたちが、魅惑の地北海道を目指し突き進んでいた時代。

そんな中一人の美人女教師が、北海道を目指し今日旅たつ。

 

♪ありったけの~

 

頭の中でワンパークのOPと語り部を流しながら、アクセルをひねる。

ぶろろろろろろと重低音が響く。

その音はまるでバイクも北海道に行くのを楽しみにしているかのように思えた。

「いざ、北海道へ!」

 

そう叫び自宅を出発する。

 

 

 

 

調度一時間前につくことに成功した。

そして、予約していたフェリーのチケットをもらい、乗船手続きを済ませる。

もう入っていいとのことなので、入ることにした。

 

 

一時間前なのに、何台かバイクが入っていくのが見えた。

にしても、

「でかいな………何メートルあるんだこれは」

思わずそう言ってしまうほど大きかった。

さすが大型フェリー…。

トラックが何台も乗るとあって、なかなか大きい。

後でわかったことだが、全長200m。

大型トラック154台も載せられるらしい。

大和かな?

 

 

いよいよ乗船か……この年になってワクワクすることがあるとはな。

がたがた言わせながらタラップを上っていく。

ヘルメットをつけたおじさんが、誘導してくれる。

誘導してくれた場所にとめると、オレンジ色の器具でバイクを倒れないように固定していく。

「貴重品などがあれば持って行ってくださいね。」

とバイクを固定しながら話してくる。

「分かりました。」

 

そう言い貴重品とチケットだけを取って、周りを見渡す。

重油独特のにおいが漂い、大型トラックが何台も停車している。

「まるで、映画の秘密基地みたいだな………。」

 

トランス○ォーマーに出てきそうだ。

あのトラックとかコ○ボイ司令官なんじゃないか?

にげろ、司令官が爆発する!!ほわぁあああ

いや、爆発したらいけないだろ……

 

そんなことを考えていると、「わかってるな、べっぴんさん!」

そうおじさんに言われた。

美人と言われて素直にうれしくなる。

「子供の時にこういう場所に憧れてたんですよね~、そのせいで行き遅れなんですが。」

 

 

そういうとおじさんは、快活に笑いながら

「あんたならきっといい人と出会えるさ、なんたって北海道だからな!」

 

周りの人にたくさん言われた、「いい人ときっと出会える。」

そんな言葉とは、何となく違う気がした。

本当に出会えそうな、そんな気が。

 

「ええ、そうであることを願いますよ。それじゃあ。」

笑顔でおじさんに向かって手を振る。

おじさんも元気な笑顔で手を振ってくれた。

 

 

その後は、トラックの隙間を縫いながら、壁際にある階段にたどり着く。

階段を登り切り、扉を開けると、大きなシャンデリアがぶら下がった広間に出る。

大きなホテルのようだ。

というか、ホテルそのものだ。

入って曲ったすぐの所に、エントランスがあり受付を済ませる。

私が選んだのは、二等船室である。

いろいろなグレードの部屋があり、一等船室になると完全な個室である。

二等船室は、合宿所のように壁に備え付けの二段ベットがあり一つの部屋に四人滞在することになる。まあ、カーテンで仕切られているし、鍵付きの棚があるので、一泊するくらいなら問題はないだろう。

最後にあるのは、一般のチケットである。

簡単にいうと部屋は存在しない。

どういうことかと言うと、雑魚寝するための部屋があるのである。

かなりだだっ広い。

ただこれは皆がお勧めしなかった。

女性の一人旅だと危ないし、何より貴重品を置いておく決まった場所がないからだ。

物が盗まれやすいかも、そして、一人分の決まったスペースがあるわけではないので、眠りにくいそうだ。

その分旅費は浮くけれど。

 

だいたいこの三つに分けられる。

受付で棚のカギをもらい、ヘルメットを小脇に抱え部屋に向かう。

 

 

自分の部屋についた。

確か私は入って左側の二段ベットの下の段だったな。

ベットのカーテンを開け、中を軽く確認する。

頭の方に電灯が一つ、そしてありがたいことにコンセントが二つ付いていた。

これで携帯の充電もできる。

 

 

そして、入り口から見て正面の奥の壁には、四つの棚がありそれぞれにカギがついている。

その中に、ヘルメットを入れる。

私のはフルフェイスヘルメットという顎までおおわれているヘルメットだ。

一番安全度が高いヘルメットだ。

ただそのため飲んだり食べたりが少し不便ではある。

ちなみに一番安全性が低いのは、半ヘルと言われる、工事現場で被られるような頭の上だけ覆うようなものだ。

あれは、店員さんによるとつけていてもつけていなくても大差ないと言われるほどのものだ。

なぜかというと、事故になったとき上から衝撃が来ることはまずない、圧倒的に横やあごなどを打つことが多いらしい。

そんななか、上からの衝撃しか守れない半ヘルは危ないんだそうだ。

だから、基本は半ヘルをおすすめはしないらしい。

 

 

 

 

メットを棚にいれカギを閉める。

時間はまだ、13:00。出港まで三十分ほどある。

探検してみるか………!

年甲斐もなくはしゃぎながら出ようとすると、人にぶつかってしまう。

 

「す、すいません。」

ととっさに頭を下げ謝る。

 

「いえいえ、こちらこそすいません。」

そう穏やかな声で謝ってきた。

顔をあげると、優しそうな顔立ちの男性がいた。

年は私と同じか少し上ぐらいだろう。

 

思わぬ異性との接触におどおどしてしまう。

いや、しょうがないじゃん!

男と最後につきあってたの一年前だし、S○Xしたのもそれぐらい前だしね!

はあ、結婚したい。

私もゼ○シー読んでみたい。

てか、最近のゼクシーで印鑑ケースあったな…。

 

固まっていると、

「あ、あの本当に大丈夫ですか?」

心配そうに声をかけてくれた。

ぶつかった相手が固まっていると、何かあったんだろうか?

と思うだろう。

私はあわてて

「いえいえ大丈夫です!」

そう言い部屋から小走りに出て行ってしまった。

絶対変な奴と思われたな………。

 

 

 

私は、部屋を出ていろいろ探索することにした。

というか、気まずくて戻れないだけだが……………。

ゲームコナーや、食堂があったり、売店があったりとこの中で十分楽しめそうだな。

せっかくのフェリーでの旅なんだし、夕食は外で食べよう、そうしよう!

北海道に行くのだし、ビールはあれにしよう。ちょうど売ってたしな!

 

 

取り敢えず屋上に出る。

周りの人たちは、見送りの人がいるのか地上に向かって手を振っている人もいる。

まあ、私にはそんな人いないんだけどね☆彡

くっ

 

 

そう思いかみしめていると、電話が鳴る。

「もしもし、平塚ですが?」

 

「平塚先生、川崎です。お見送りに来ました。」

 

「kaw○sakiか!?仕事さぼったのか!?」

 

「バイクの会社名じゃないですし、さぼってないです。校長がどうせ見送りに行く人がいなくて寂しい思いをしているからいってあげてくれって。というか、先生は私見えてます?

いつものバイクに乗ってきたんですけど…。」

 

川崎のお父さんは、とあるバイクメーカーで今は営業主任をしているらしい。

そのつてで、kawasa○i製のバイクを安く手に入れた。

たしか、nin○ja250だったかな?色は川崎の髪と同じ色の青色だったはずだが…あれか!

 

こっちにむかって手を振ってくる。

私も元気よく手を振り返す。

その時出港の汽笛が鳴る。

ぶぉおおお

これは、沿岸から遠く離れていても聞こえるように大きくしているんだとか。

 

 

「楽しんできてくださいね、お土産待ってるんで、あと男も捕まるといいですね!」

なんだかんだ言って優しい奴だ。私はいい教え子を持った…。

 

「おう、任せな!見送りありがとう、川崎。お土産はちゃんと買ってくるさ!」

 

すると、くすっと笑い声が聞こえ、

「男らしくなかったら、モテるのに。それじゃあ気を付けて。」

そうやさしく言って電話が切れた。

 

そして、川崎はバイクにまたがり、こちらにサムズアップして帰っていった。

 

「お前もたいがいかっこいいがな………」

ふっと笑ってしまった。

 

 

徐々に岸から遠ざかっていく。

明日の朝には北海道か……。

おらワクワクすっぞ!

 

 

 

川崎が私の真似をしていることを知るのはまた別のお話し。

 




今回モチーフにした船は、大洗苫小牧間を行く大型フェリーがもとになっています。

後、今回出会った人はオリキャラでちょくちょく出てきます。


【挿絵表示】

顔はこんな感じです。甘々○稲妻がもとになっています。というか、まんまです…。

これからも、ちょくちょくオリキャラや、がいるキャラが出てきます。

あと半ヘルに関して質問が来ていたので一応載せておきます。
125cc以下とかはあくまで規格が保証する範囲であり、法律上の規定ではなく、法律では規格の取得の有無による制限が無い以上、これらに法的な強制力は無いです。

それと、よく勘違いされやすいけどSG規格未取得のヘルメットはあくまでも乗車用ヘルメットとしての陳列・販売を禁じられるだけで、使用に関しては何の制限もないんです。
要はSG規格に合格してないヘルメットは乗車用ヘルメットとして店頭に並べたり売っては駄目だけど、個人的に乗車用ヘルメットとして使うのは(法律上は)問題ないです。

道路交通法ではあくまで第71条4項で原付・自動二輪車を運転する際は総理府令の定義に準ずる乗車用ヘルメットを使用せよとしか書かれておらず
その総理府令の乗車用ヘルメットの定義でも、

1.左右、上下の視野が十分とれること
2.風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること
3.著しく聴力を損ねない構造であること
4.衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること
5.衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること
6.重量が2kg以下であること
7.人体を傷つけるおそれがある構造でないこと

など法律には一言も〇〇cc超のバイクは△△タイプのヘルメットを使用せよとも、SG規格を取得しなくてはならないとも書かれてはいないんです。
しかも、乗車用ヘルメットの定義には規格の有無どころか、具体的な数値が重量2kg以下しか記載されていないため、ほとんど法律が意味をなしていないという悲しいことになってます…。
ですが、半ヘルは本当に事故したときに、ひどいことになっている方が多くいます。
なので、お店側は、半ヘルはおススメせず、フルフェイスのをお勧めするみたいです。



長くなりましたが、最後まで見てくださりありがとうございました(^o^)丿

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