こっちの作品が、お気に入りしてくれる人が十人超えるなんて……。
ある意味驚いているメガネコです。
今回は準備編です。
ご指摘ご感想があれば、していただけると幸いです。
静side
翌日は、午後からの出勤となっていたので、午前のうちにvmexにのって会員登録している
レッ●バロンへと向かい、バイクの状態を検査してもらうことにした。
このレッ●バロンのいいところは、会員登録していると、経営している宿に泊まることが出来たり、バイクの下取り価格でかなり融通をきかせてもらえる。
バイクを売るならのCMで有名なところもあるが………私は赤ひげ男爵派だ。
なぜ検査が必要かと言うと、北海道は長旅になる。
万一エンジントラブルやタイヤの問題で事故になっても困るからだ。
また、故障したときに、レッカー代がとんでもないことになるからな………。
後、長距離ツーリング用の道具もいくつか買わねば…。
基本通勤か、千葉県内をぐるっと回るぐらいしかしないしな、そういう道具には疎いんだよなぁ。
だって、vmexは、リッター15キロぐらいしかなく、高速道路でもリッター18キロとお世辞にも燃費がいいとは言えないんだもん!
これでタンク容量が大きければ別に構わないんだが………容量15L
最大220キロ程度しか乗れない。
ゆいつのこいつの不満はそこだ。
ヤ●ハさん、せめて20Lぐらいにしてくれませんか……。
そんなことを考えていると、ひげ男爵のもとへ着いた。
いつものかかりつけの整備員がいる。
五十代の髪を短く切り、日に焼けている元気なおじさんだ。
「おっちゃん、十時に予約してたんだけど。こいつどこ置けばいい?」
「嬢ちゃん、急に整備なんてどうしたんだい?」
「北海道に行くんですよ!」
「北海道!?いいねぇ~、俺も若い時に行ったことがあるよ!」
そこから、しばらく北海道談義をしながら、整備場に運ぶ。
一時間くらいで終わるとのことなので、店内でツーリング用品を見ることにした。
一応買わなきゃいけないものは、グリップ周りの物だ。
「スロットルロッカー」
「ハンドルバーウェイト」
「ライトクラッチレバー」
「ハンドルカバー」
まずは、「スロットルロッカー」について、これはハンドルにつける靴ベラのようなものだ。
これがあることで、アクセルを握らなくてもまわすことが出来る。
これがあるとないとでは、右腕の疲労感に差が出てくる、その割に値段は数百円ほどなので費用効果が高いものともいえる。
洗濯用の物干しにつける洗濯バサミを使用する猛者もいるらしいが………。
次に「ハンドルバーウェイト」これは長時間バイクに乗っていると振動で握力がよわくなってしまうことを防ぐアイテムだ。
これは、ハンドル部分に差し込むことで振動を吸収し、手のしびれなどを起こしにくくするものだ。
「ライトクラッチレバー」は、少ない力でクラッチを操作できるように形が工夫されているレバーだ。
詐取ごとに販売されているから、種類には気を付けて買うように!
女性や手の小さい方、握力の弱い方にお勧めだ。
私か?もちろんつけているよ。
なにせ、うら若き乙女だからな!はっはっは………はぁ
最後に「ハンドルカバー」だ。
これは、その名のとおりハンドル周りを覆うカバーの事。
プラスチック樹脂や、布製など様々なものがあるが、値段は五千円以下が多い。
私は、プラスチック樹脂の物をつけている。
こいつがあると、高速などで本当に楽なんだ。
風があたらないぶん、体力も減らないし、冬場には本当に助かる。
とまあ、こんな感じだ。
たかがグリップされどグリップ。
これ以外にもまだまだあるのだが…このくらいにしておこう。
では、また次回の「静のバイク用具解説コーナー」で!
そして、道具を見つけ、レジに持っていこうとすると、声をかけられた。
「静ちゃん!おひさしぶり~!」
「陽乃か……」
こいつが昔私をバイクの世界に誘った張本人だ。
合コンに会えなく撃沈した私に、一緒にバイクに乗ろう!と誘いそれからどっぷりはまってしまった。
実際何度か、ツーリングやキャンプをしに行ったこともある。
「どうしたの?こんなところで?」
平日だからか疑問を持ったんだろう。
「北海道に旅に行って来るんだよ」
「誰と?」
ぐふっ………
「ひ、一人だが…なにか?」
可愛そうなものを見る目で見てくる……。
やめて、静のライフはもうゼロよ!
「そ、そういう陽乃こそ、どうしてこんなところにいるんだ?」
話題をそらさねば…!
「私は、新しい子をもらいに来たの!」
「へっ?お前この間ド●カティのムルテ●ストラーダ買ってたじゃないか!?」
ド●カティとは、イタリアを本社に置くバイクメーカーである。
高級車だ。もう一度言う高級車だ。
たしか、陽乃が乗っている型の奴は、270万したはずだ。
これは、装備をつけていない素のままの状態でだ。
オプションなんかをつけたら、三百はかたい。
私なんて、中古の奴で180万をローンで買ったのに…。
「一年前だよ、それ。情報ふるいわ。それに今回買うのは、そんなに高くないよ~」
雪ノ下家の財力すごいな……。
「で、何を買ったんだ?」
「CB400 S●PER FOUR」
また、固まってしまった。
「そんなにバイクを持って何がしたいんだ…。」
こいつの言ったバイクは、教習者で使われるくらい優秀なバイクだ。
新車だと大体八十万ぐらいだ。
確かに、こいつにとってはそんなに高いものじゃないかもしらんが…。
「だって、ド●カティは走らせると壊れるんだもん……」
「まあ、そういうものだしな…。」
ド●カティは、壊れやすい。まあしょうがないんだが。
どうして、ド●カティと言い、フ●ラーリと言いイタリア製は壊れやすいのだろう?
車に消火器積むなんて……。
「だから、壊れないのがほしいと思ってさ。あ、来た来た。それじゃあね、しずかちゃん!」
そう言って店員の方に走っていった。
・
・・・
・・・・・
まるまるすべて終わり、学校も終わった。
これから家に帰り、早く大洗発のフェリーチケットの様子を確認せねば!
家の扉を開け、急いでパソコンの前に座る。
メールボックスの確認。
「きたぁああああああああああああ」
男らしい雄たけびとともに、喜びを表す。
と、とれた。
夢だけど!夢じゃなかった!!
この激戦期間に取れたのは本当に運が良かった…。
ますます準備に気合が入る。
グリップ周りの物は、店のおっちゃんにサービスでタダでつけてもらった。
後は、パニアケースに入れるものの準備だ。
バイクで北海道に行くんだから、ライダーハウスは欠かせないだろう。
あそこは、バイク乗りの出会いの場所だ。
「ライダーハウス」
バイクに乗っている方向けにやっている宿。
基本的に家族でやっている方が多く。
女性ライダーでも安心して泊まることが出来る。
新しい仲間との出会い、ご当地の食材を使った郷土料理。
また、お値段も他のホテルなどに比べて安く済むので、経済的にもお得。
まさに、一石二鳥どころか、三鳥、四鳥にもなるんだ!
今週の静のバイク用語講座いかがだったかな?
ルールを守って、楽しくツーリングをしよう!
こほん
北海道の旅で注意しないといけないのは、途中でのパンクや事故により長時間そこにとどまらなくては行けなくなった時の食料だ。
一応水は4Lほど持っていく予定だ。
後は、非常食のマ○タイの棒ラーメンを一応三食分突っ込んでおく。
ただ調理するための道具が必要になる。
そんな時に、「クッカー」だ。←アウトドア用の片手鍋。持ち運びに便利で、おひとりさまから家族まで様々なニーズに答えられるようにセット販売されていたりする。
大体一つのセットに二つから三つのクッカーがついてくる。
ちなみに私が買っているのはプ○ムスのソロセットだ。
ソロだからな!旅においても生活においても!
泣けるぜ………。
あともう一つ、「ガスバーナー」だ。
これは、簡単に言えば持ち運びできるガスコンロだ。
市販のガスボンベを使うタイプと専用の物を使うタイプの二つがある。
私はイ○タニのガスジェットバーナーCBJだ。
本当は他にも、風よけのための金属製の板や、足の短いテーブルなどもあるのだが……。
これは、バイカーなら当然だと思うが、パニアケースで代用できる。
金属製の物ならだけれど…。
アウトドア用品は買っていくと金が湯水のように消える……。
少しあるもので代用することも大事だと陽乃に言われた。
後は着替えと、フォークがついている十徳ナイフを詰め込む。
買ったお土産はトップケースに入れるとして、取り出しやすいタンクバックには、財布や携帯、充電器を当日詰め込もう。
いかん早く金曜日になってくれないだろうか……。
北海道に、未知の新世界に、男との出会いに夢を膨らませながら、就寝準備をする。
こうして、千葉の夜が更けていく。
本当にアウトドア用品はお金が消えるんですよね(白目)
クッカーもハズレているのだと持ち手がすぐ壊れたりと、自分も一回投げ売りされているのを買い、数回使うと取っ手が取れました………。
それでも、外で食べる飯はうまいですし、知らない方たちと一緒に話したり、ごはんをしたりといろいろ楽しいことがあります!
あと夜間山奥だと星がとんでもなくきれいなんです!
とまあ、いろいろ言いましたが、最後まで見てくださりありがとうございました(^o^)丿
次回は、船に乗るかも?