Moon Knights IS〈インフィニット・ストラトス〉   作:アマゾンズ

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政征、復活&二次移行!

ISガールズ、ぶっつけ本番で合体攻撃

福音、撃破後に二次移行


以上


連携って見てるとすごいよね

[推奨BGM 戦友よ、奮い立て スパロボOG]

 

第二次銀の福音対策会議と題された作戦会議にフー=ルーが千冬の代わりに状況説明をしていた。

 

「現在、銀の福音はポイントB付近の海域において休眠状態となっています」

 

モニターされた場所を見て一番に反応したのは雄輔だ。

 

「政征が落とされたすぐ近くか!ふざけやがって!!」

 

「お静かに。次の出撃が最後になるでしょう」

 

「最後・・ですか?」

 

「おそらくは此処で失敗すれば、この旅館も被害に遭うということですね?フー=ルー教諭」

 

「その通りですわ、ラウラさん」

 

フー=ルーは表情一つ変えずに事実を口にしている。

 

「故に負ける事も逃げる事も許されません、それでも行きますか?」

 

フー=ルーは試すように厳しい声で専用機持ちのメンバーに問いかけた。

 

「私は行くわよ、必ずね」

 

「わたくしも行きますわ」

 

「僕も行くよ」

 

「兄様を探さねばならないからな、私も行く」

 

「無論、俺も行く」

 

全員が参加の意志を固め、その目には決意があった。

 

「分かりました、これより一時間後!再出撃の収集をかけます!各自自由にしてください!」

 

フー=ルーの一声で会議は終わるが雄輔以外の4人は残っていた。

 

「実はわたくしから提案があるのですが」

 

セシリアは鈴、シャルロット、ラウラに声をかけていた。

 

「え?」

 

「一体何の提案?」

 

「ぜひ、聞かせてくれ」

 

「はい、実は」

 

セシリアが提案したのは四人による連携攻撃の提案だった。

 

「何考えてんのよ!こんなの相当練習しなきゃ完成しないわよ!?」

 

「弾幕展開が難しすぎるよ、これ」

 

「私は出来ない訳ではないがAICで相手を止められるかどうか・・・」

 

そう思うのも無理はない。

 

セシリアが提案したのは、鈴が先行し、セシリアがビット兵器での牽制、シャルロットのライフルによる連続発射とラウラのレールカノンによる位置調整及びAICによる停止、そこから鈴の最大威力の武器を敵に撃ち込むという流れだ。

 

「分かっていますわ、こんな連携があると頭の隅においてくださいませ」

 

「考えなしに言ってる訳じゃなさそうね」

 

「もちろんですわ、皆さんを信頼しての事です」

 

「わかったよ、使うって決めたら合図して」

 

「その時は私達も覚悟を決めよう」

 

セシリアを除く三人は同時に頷き、セシリアの考案した連携を頭に入れ待機した。

 

 

 

 

 

 

雄輔は出撃前にシャナと会っていた。

 

今の目的である誓いをシャナの前で誓うために。

 

「シャナさん」

 

「雄輔さん?」

 

「今回は青葉雄輔ではなく、フューリーのユウ=スケ・ダーブルスとして来ました」

 

フューリーとしてと聞いてシャナはフューリーの皇女の顔つきになった。

 

「では、改めて聞きましょう。ユウ=スケ。私に何の用か」

 

「はい、我が親友・・マサ=ユキ・フォルティトゥードーの事です」

 

「っ、それで?」

 

「彼を貴女様のもとへ必ずお連れします。それを誓いにする為に此処へ来ました」

 

「そうだったのですね、ならばフューリーの皇女として命じます。必ず生きて帰りなさい!フー=ルーに私と同じ思いをさせる事は許しません」

 

「!シャナ=ミア様・・・」

 

「あのような思いだけはもう・・誰にもさせたくないのです」

 

「はい、必ず!」

 

誓いを口にした後、雄輔は振り返って出撃待機場所へと向かおうとした。

 

「ユウ=スケ、武運を・・・」

 

背中でシャナの言葉を受け止め、頷くと待機場所へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

出撃時刻となり、雄輔、鈴、セシリア、シャルロット、ラウラの5人は出撃していく。

 

 

[推奨BGM 招かれざる異邦人 スパロボOG]

 

「ターゲット接触まで後、20秒」

 

『油断せず行きなさい!戦闘開始!!』

 

5機が散開し、銀の福音を攻撃によって叩き起す。最高の気付けによって福音は警戒状態を最大にしている。

 

「来たわ、どうやら寝起きが悪いみたいよ!」

 

「お寝坊さんにはお仕置きしなければなりませんわね!」

 

「目覚まし時計は沢山あるからさ!」

 

「おまけにビンタもあるぞ!」

 

警戒が最大の福音は光の雨を降らし、四人全員を狙ってくる。

 

「きゃあ!?」

 

「ああっ!」

 

「うわあああ!」

 

「ぐううう!」

 

四人は回避行動を取ったが放たれた広域レーザーに被弾してしまう。

 

「やらせる訳がねえだろう!」

 

雄輔はオルゴン・キャノンを展開しロックオンする。

 

「オルゴンキャノン展開!!広域モード!!」

 

「ヴォーダの闇へと還るがいい!」

 

三つの砲口から放たれるエネルギーが福音を捉える。

 

「LAAAAAAAAAA!!」

 

ダメージを受けた福音は与えた相手であるラフトクランズ・モエニアに狙いを定め、連続でレーザーを放ってくる。

 

「な、なに!?ぐああああああ!」

 

シールドクローとガーディアンをシールドとして展開し、直撃は防ぐがそれでもエネルギーを大幅に削られてしまう。

 

「ぐ・・・うううう!俺は・・誓いを果たすまでやられるかよ!」

 

「Laaaaaaaaaa!!」

 

福音は人間で言う所の怒っている状態であり、執拗にモエニアを狙い続ける。

 

「くそ・・!回避が間に合わねえ!」

 

大量のレーザーに追われ直撃を覚悟した雄輔だったが、その攻撃は寸前で何かに防がれた。

 

レーザーを防いだそれは紺瑠璃色をしたオルゴン・ガーディアンがシールドモードによって雄輔を守っていた姿だった。

 

「な・・・!!」

 

「あれって・・オルゴン・ガーディアン?」

 

「嘘・・ということは!」

 

「こんな事が出来るのは雄輔さんの他に一人しかいませんわ!」

 

「全く・・・姉様や私を待たせて、遅すぎる帰りではないか!兄様!」

 

歓喜の声を上げると同時に海から水しぶきが一気に上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(・・・・っ!行かないとな)」

 

政征はラフトクランズ・リベラを纏ったまま海中で目を覚まし、今現在五人が福音と戦っている事をセンサーによって確認した。

 

「(ん?二次移行・・・だと?)」

 

政征はディスプレイに表示されている『二次移行』の項目に触れた。

 

[オルゴンクロー、リミッター解除完了済]

 

 

[オルゴンキャノン、リミッター解除完了済、チャージリミッター解除完了]

 

 

[全バスカー・モード開放済]

 

 

[オルゴン・クラウド部分限定発動からオルゴン・クラウドSへと更新、常時発動済]

 

 

[ラースエイレム限定解除・使用許可承認後に発動可能状態へ移行済]

 

 

[オルゴンライフル、リミッター解除しました]

 

 

[オルゴン・ガーディアンとの同調完了]

 

 

[単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー) オルゴン・レガリア習得]

 

 

完全な全身装甲となり、ラフトクランズ・リベラは更なる進化を遂げた。

 

「全てのリミッターが完全に解除されたのか?」

 

今まで重みがあった動きとは違い、まるで手足のように軽い。

 

「(駆けよ!ラフトクランズ・リベラ!我が誓いと共に!!)」

 

新たな姿となったラフトクランズと共に政征は海中から抜け出していった。

 

 

 

 

[政征戦闘時 推奨BGM 『Limit Over』MDアレンジ]

 

 

水しぶきから現れたそれは雄輔のラフトクランズのように仮面を被ったようなISの姿ではなく、全身装甲に覆われISから本来のラフトクランズに近くなった姿だ。

 

「みんな、すまなかった!」

 

その声は一度は白い夜に飲まれ、深い海へと落ちていった騎士の声だった。

 

「政征・・・本当にお前なのか!?」

 

「ああ、正真正銘の私。赤野政征だ!」

 

「生きてたんだ・・心配かけて!」

 

「本当に・・・良かったですわ」

 

「主役は遅れてやってくるとはいえ、遅刻しすぎだよ!」

 

「良かった、これでシャナ=ミア姉様にも笑顔が戻る!!」

 

政征以外のメンバーは生きていた事に驚きを隠せず、笑顔が浮かんでいた。

 

「LAaaaaaaaaa!!」

 

「福音、今は眠っててくれ。オルゴン・マテリアライゼーション!」

 

ソードライフルを構え、ソードモードへと切り替えると一気に突撃した。

 

「速い!速度がまるで違うぞ!」

 

「はああ!せいっ!」

 

雄輔の驚きも当然だろう。リベラは福音が放つレーザー以上の速度で迫り、接近戦を仕掛けていた。

 

「出よ!オルゴナイトミラージュ!でやあああ!」

 

オルゴナイトによる分身が増え、4体となり福音の四肢を掴み結晶化すると同時に横へ薙ぎ払った。

 

「LA・・・・LAaaaa」

 

福音は深くダメージを負ったがそれでも戦闘を止めようとしない。

 

 

 

 

[ISガールズ 合体攻撃 推奨BGM『VARIABLE FORMATION』スパロボOG]

 

セシリアはチャンスは今しかないと三人へ通信を繋げた。

 

セシリアからの合図である「S・F・A」という表示を見て三人も同じ気持ちだったらしく、全員が頷いた。

 

「行きますわよ!皆さん!」

 

「了解だ!」

 

「うん!」

 

「わかったわ!ショルダー・パーツ、パージ!」

 

4機の専用機が福音へとへと向かっていく、先行していくのは鈴だ。

 

「オルゴンライフル!N・B!ダブルシューート!」

 

実弾と非実弾の弾幕を展開し福音の動きを止めるシャルロット。

 

「ついでだ!これも受けろ!」

 

ラウラはシャルロットに並ぶ様に動き、大口径レールカノンを発射し続ける。

 

「行きなさい!ブルー・ティアーズ!アーマー・ビット!オルゴンレーザー!RB!LB同時発射!!」

 

八つのビット兵器を展開し、追尾するレーザーによって逃げ場を失い福音はビットから放たれるレーザーの雨を浴びてしまう。

 

「逃がさんぞ!」

 

ラウラがAICによって攻撃を受けた福音を停止させる。

 

「今ですわ!鈴さん!」

 

「わかってるわ!ブロークン・アームリンク!」

 

敵へと向かっていくブロークン・アームへ突撃する。

 

「ドッキング!オルゴン・マテリアライゼーション!」

 

そのまま、右腕とドッキングし、鈴の爪龍はその速さで一気に蹴りの連撃を叩き込み、その巨大な爪で福音の翼を掴んだ。

 

「リミッターカット!砕けろォ!!ブラキウム・ブローッ!」

 

翼を破壊された福音は海へと落下し、水しぶきを上げた。

 

「で・・出来た!」

 

鈴は連携もそうだが、ブラキウム・ブローを成功させたことが無かったのだ。

 

「やりましたわ!」

 

「まさか上手くいったなんて!」

 

「これは訓練に組み込まねばな」

 

他の三人の女性専用機持ちも喜んでいたが、男性二人は警戒を解いていなかった。

 

「油断するな!どうやら終わりじゃなさそうだ・・・」

 

「まさか、あやつもか」

 

水しぶきを上げて出て来たのは銀の福音。二枚だった翼は四枚に増えており、翼には砲撃の砲口と剣を装備していた。

 

そう、銀の福音は戦いの中で二次移行してしまったのだ。




政征、進化して復活!!

IS原作ガールズは合体攻撃を習得しました

次回はラフトクランズが合体攻撃!?

そして新たなる力、オルゴン・レガリアの力とは?


銀の福音(二次移行)

HP13万

NE500

パイロットブロック
HP回復(中)
NE回復(中)
Gテリトリー

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